たまにこういう日があるんです。昼間はどんなに忙しくてもいいんですけど、夜の一日の終わりにはいつもと同じクオリティまで整えて終わらなければなりません。翌日朝一で来てくれるお客さんのためにキレイにして帰るんだと、昔からその最後の仕上げは先輩方からうるさく指導されてきました。
確かに当然なんですよね。だから昔は渋々“やらされ感”を抱きながらやっていましたが、今では“やらなきゃ”と体に染みついています。
その日の状況を把握して、最後の仕上がりから逆算して、夕方くらいにスケジュールを組み直しますが、昨日はどうやっても時間が足りなかったんです。
結局できるところまでは頑張ろうということで21時に営業を終えた後、23時過ぎまで仕上げをやっていました。今日のことを考えるとそこまでが限界でした。
それでも結局“雑”な部分を残してしまいました。
日頃キッチリやろうと頑張っている中で、なかなか仕上げに充てる時間が確保できないのは歯がゆい感じがしてとてもイヤなんですよね。なんだか妥協しちゃうようで。一度この妥協点を許したらずっと自分に甘えちゃいそうじゃないですか。
昔も同じようなことがあり、どうしようもない時に僕が信頼を置いている後輩が言った言葉をふと思い出しました。「もうどうにでもなれっすよ」。限られた時間の中ではどうにもこうにも終らないことがあります。その後輩だって僕と同じ仕上がりを求める妥協のないヤツだしたが、そんな後輩が発した一言だけに心に響いたのをよく覚えています。
妥協は好きじゃありませんが、僕たちにはまた明日という時間があります。明日を切り詰めて今日のことをなかったことにしていけばいいんだということ。それもひとつの道ではないかと思いました。今日という日にひとつのケジメをつけちゃって、また気持ちをリセットして翌日に持ち越したほうが仕事の能率が上がることもあります。
頑固に今日にこだわるよりも多少の融通をきかせることも必要だと感じました。
ということで昨日から持ち越しをした仕事もあり、今日は今日でマストな仕事もたくさんありますが、昨日よりも集中力を上げて頑張れる気がします。
時にはこんな前向きな“どうにでもなれ”を上手に活用し、結果的に妥協しなかったことにしていけばいいんでしょうね。期日との戦いの内容の仕事もありますが、翌日という別の時間を加えていくのもひとつの手です。うまく時間に解決してもらうんです。
今日のお客さん、明日のお客さんに失礼にあたらないよう今日は朝から集中力を上げて頑張りたいと思います。
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