Android 9 (API level 28)
概要
追加された項目としては、大きく 3 点ありました。(原文は こちら )
1. Indoor positioning with Wi-Fi RTT
Wi-FiのIEEE 802.11mcの Wi-Fi Round-Trip-Time(RTT)というプロトコルがサポートされました。
これは、屋内のGPSで位置情報を取得しにくい場合でも、Wi-Fiのアクセスポイントとの距離に基づいて位置情報を取得できる。この時、ユーザはアクセスポイントに接続していなくても、距離情報を取得することができる。このため、ユーザのプライバシーは保護しつつ、精度の高い位置情報を取得することができるようになる。
位置情報の取得精度としては、 1 ~ 2 m の誤差となるため、かなり高精度の位置情報を簡単に取得できるようになる。
例えば、道案内の精度向上やショッピングモールなどの屋内施設での道案内などに応用することができる。
うまく利用できれば、顧客の店内移動情報が取得できるのではないだろうか。
2. Display cutout support
iPhone X などの画面の上部が欠けている端末にも対応できるようになる。
アップルでは「センサーハウジング」と呼ばれ、X 開発者向けサイトでも、そのように紹介されるが、Googleでは「cutout」と表現するようだ。
関数の getDisplayCutout() で取得することができ、「LAYOUT_IN_DISPLAY_CUTOUT_MODE_DEFAULT」、「LAYOUT_IN_DISPLAY_CUTOUT_MODE_SHORT_EDGES」、「LAYOUT_IN_DISPLAY_CUTOUT_MODE_NEVER」の3種類が用意されている。(今回は詳しくは紹介しない。)
3. Notifications
通知機能の更新である。
プッシュ通知画面で、メッセージの返信を行うことが可能となった。
4. Multi-camera support and camera updates
マルチカメラに対応した。2 つ以上のカメラを内蔵する場合にも、制御することが可能である。
5. ImageDecoder for drawables and bitmaps
BitmapFactoryの代わりに、ImageDecoderを採用。
6. Animation
アニメーションの表示機構の導入。 GIF と WebP がAnimatedVectorDrawableのように動く。
7. HDR VP9 Video, HEIF image compression, and Media APIs
HDR VP9 や HEIF サポート。
8. Data cost sensitivity in JobScheduler
処理の向上など
(Google Developersは こちら )
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【関連記事】
・ SensorEventListenerの使い方備忘録
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【更新履歴】
180815:初期作成
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