キリンジ「47'45"」: AOR好きの音楽日記、あと趣味

2017年08月25日

キリンジ「47'45"」

47'45"」です。2枚目のオリジナルアルバムです。他のアルバムに比べると、地味目かもしれませんが、名曲揃いです。このアルバムでも冨田恵一がプロデュースしています。
それでは曲紹介へ～。

「 Drive me crazy」
はい、ひき逃げの歌です。「可愛い愛車が生き血を欲しがる」「呪われている？ヒヨコたちの列がぁ！！」などお兄ちゃん節炸裂です。ちなみに「ザクロ」の部分が、最初は「人」だったという話をどこかで聞きました。さすがにそれはストレート過ぎでアウトですね笑
もちろん曲はすごく良いです。ひねくれた感じがたまらないです。

「 耳をうずめて」
名曲です。落ち着いた雰囲気の曲で、しっとりとしたピアノと、美しいストリングスに惚れ惚れします。
「僕ら音楽に愛されてる、そう思うのか？」はい、あなた達兄弟は音楽に愛されています。

「 恋の祭典」
歌詞カードにドラムの表記がないので、冨田恵一による打ち込みだと思われます。この時から超絶打ち込みテクニックが堪能出来ます。歌詞については、出てくる単語から北朝鮮関連の曲だという話も出ていますが、詳しいことはわかりません(^^;;

「 牡牛座ラプソディ」
双子座グラフティの逆で、弟の星座を兄が書いた曲です。
双子座グラフティの時は、ある程度わかりやすい歌詞だったのですが、今回は全くわかりません。「赤いシャツのバッファロー」ってなんじゃ！！せめて、もうちょっとわかりやすい歌詞書いてあげなよ、と思います。が、もしかしたら弟にはわかるのかも知れません。
曲の方ですが、この曲はツインドラムですね。Drums(Right side)となっているので、右が生ドラム、左が冨田恵一による打ち込みだと思われます。
歌詞もひねくれてれば、コード進行もひねくれてます。つまり、何が言いたいのかと言うと名曲だということです。
ちなみにシングルバージョンとアルバムバージョンでは終わり方が少し違います。

「 銀砂子のピンボール」
疾走感溢れる曲です。ブラスがいい味を出しています。
弟が書く曲は、比較的わかりやすい曲が多い気がします。

「 ダンボールの宮殿」
何かに雰囲気が似てるなぁと思いましたが、もろスティーリー・ダンです。
ギターの感じとか、コード進行とかすごく一筋縄では行かない感じで「あぁ」となります。
歌詞はこれまた難解ですが、どうやらホームレスの曲説が強いですね。

ということで一部の紹介になりましたが、名曲揃いです。
地味目のアルバムかも知れませんが、一曲一曲のクオリティーはとても高いです。
あと、歌詞カードのお兄ちゃんの笑顔が素敵です。ぜひ必見です。
入門編にはならないかも知れませんが、おススメの一枚です。