明感のあるカラーのものが多いけれど、今回は夏の夕空に浮かぶ雲をイメージしてパステル調の不透明なブルー、グリーン、パープルの3色をセレクト。見たことの無い、自分だけの風鈴作りに挑戦です。 色を選んだらギャラリー併設の工房へ。1000度以上の高温の炉が2つ並ぶ工房は、少し汗ばむほどの暑さです。まず、佐藤さんが、溶解炉から溶けたガラスを1mほどの吹き棒の先に巻きつけて取り出します。溶けて真っ赤になっていますが、もとは透明なガラス。作業台で素早く転がし色の付いた粒状のガラスを馴染ませます。 再び、炉で熱したら、いよいよ息の吹き込みです。「最初は、強めに吹いてください」という佐藤さんの指示に合わせ一度目は思い切り息を吹き込みます。ガラスの熱気を頬に感じながら、息をぷうっと吹き入れると、真っ赤なガラスが風船のように丸くぷくりと膨らみます。これをまた、炉で熱し、少しずつ息を吹き入れるという作業を二度、三度と繰り返します。 丸く膨らませたガラスに巨大なピンセットでくびれを入れ雪だるま状にしたら、そこから切り離し、最後に口を広げていきます。作業台のふ
ちにガラスのついた棒をのせ、左手でころころと回しながら、巨大な鉄箸をくびれから切り離した穴に斜めに押し当て、口を広げていきます。1200度もの高温に熱せられたガラスは、炉から出して30秒もすれば500度を切り割れてしまうのだそう。刻一刻と状態の変わるガラス。1秒を争う難しい作業や、危険を伴う作業は佐藤さんがサポートしてくれるので、小学生以上なら年齢を問わず、誰でも安心して体験に参加することができます。 きれいに口が広がったら、徐々にガラスの温度を下げる徐冷炉に1日入れて、冷まします。ここまでの作業はおよそ30分。素早さが必要なガラスを扱う作業は、集中力がいるもの。いつのまにか工房内の暑さも忘れるほど夢中になってしまいます。体験は、前日までの予約制です。完成した作品は後日宅配便で送ってもらうことができます(送料別)。温度が完全に下がると、また少し色合いを変えるガラス。どんな風鈴に出来上がったのか、箱を開けるのがドキドキしてしますね。仙台?秋保温泉を訪れた際には、ぜひ風鈴作りに挑戦してみてください。夏の素敵な思い出ができますよ。
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