何も考えず
母親と用意したスーツで出社して
毎日テキトーに仕事をして
半ドンの時はたまに母親と待ち合わせて
ハンバーグとかランチしてみたり
いつも母親を頼りに
母親と一緒に
母親の決めたことを何も考えずやってきた
自分勝手だった
親の気持ちなんてまったく考えていなかった
仕事も何度も転職した
そのたびに母親は一緒に職安やら
人材バンクやら行ってくれた
会社が上場してるかも調べていた
私はそんなことどうでもよかったが
母親は一生懸命だった
いつも親は子供のことで一生懸命
それが普通のこと当然のこと
親はそんなものなんだとその時には
微塵も親の心は気にしなかった
せっかく母親が職安で探した会社に
健康診断まで自腹でして入って
2日で辞めたり
半年でも辞めたり
親のすることをしょっちゅう無駄にしていた
就職して一度も真面目に働かなかったと思う
ただ通っていた
それだけの6年間を過ごして結婚退職した
自分と言うものが
なかった
だから今も見つからない
母さんがめんどくさいといつも思ってした
親はそういうものなんだ
どうしても
そういうものなんだ
ずっと適当に生きている子供のことを
いつも
どうしても心配して気にして
どうにか幸せに生きることを望み
あれやこれや世話をやくものなんだ
自分の気持ちなんか誰も考えていないと
文句ばかりの日々
そんなの当然だ
私も人の気持ちなんか考えてこなかった
今もきっとそうなんだろう
適当に生きてきたこれまでは
なんにも残っていないという
今となっている
何者にもなれずに日々
つまらんつまらんから抜け出したいと
もがいている今
ずっと自分に適当だったから
そりゃあそうだ
なにひとつ
残っていない
こんなで一生終わるんかい!
適当は適当でも
中身のある適当で生きる
今からでもなんとか
ちょっとずつでもそうする
そうするさ!!!
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