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2021年01月09日

【封印を解き放せ!】AMD社「リファレンスモデル版 RX6800」で「SAM」の実力検証!

IMG_9678 .1.jpg

「Smart Access Memory」とは・・・?


「CPU」からグラフィックボードの「VRAM」へ、アクセス時のボトルネックを解消できる技術です。

分かりやすくイラストを描いてみました。

SAM___(___(Ver.5).PNG
最近までは「256MB」の小さな「くびれ」がボトルネックでした。

ところが「SAM」を導入すれば「VRAM」の容量分、全てアクセスします。

どんなに「VRAM」を増やしても「256MB」分しかアクセスできなかったので非常に効率が悪くゲームにおける「フレームレート」が反映しにくかったのです。

そこで「SAM」を活用すればゲームに強いインテル社「Core i9」よりも高いスコアが期待できるかもしれません。

「SAM」の設定方法を載せたので是非、参考にいていただけると幸いです。

「Smart Access Memory」の設定方法はこちら

それでは「SAM」のポテンシャルを見てみたいと思います。

「SAM」のスコア検証


【CPU】「Core i9 10900K」「Ryzen 9 5950X」

【マザーボード】「ROG STRIX Z490-I GAMING」「ROG CROSSHAIR VIII IMPACT」

【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」

【GPU】ASUS社「リファレンスモデル版 RX6800」

今回の検証内容はインテル社「Core i9 10900K」とAMD社「Ryzen 9 5950X」の2つのCPUを使って検証していきます。

「Ryzen 9 5950X」は「SAM」の「有効/無効」の違いを比べていきます。

blender(BMW V2.90-OPTIX)ー「GPU」−数字が少ないほど「速い」ということになります。
blender-bmw.1.jpg
RX6800-SAM有効スコア比較表(blender2.90)画像.png
「blender」では違いがありませんでした。

3D MARK
3D.MARK.ロゴ.png
GPU別スコア
RX6800-SAM有効スコア比較表(3D-MARK)画像.png
「SAM」の「有効/無効」の差は「誤差」程度でした。

「アサシン クリード ヴァルハラ」−「デフォルト設定」
アサシン-ヴァルハラ画像.png
「平均フレームレート」
RX6800-SAM有効スコア比較表(ヴァルハラ)画像.png
「ヴァルハラ」では「SAM」の効果がありました。

特に「フルHD」では「10fps」以上も伸びました。

「ファークライ5」−「デフォルト設定」
ファークライ5.タイトル.png
「平均フレームレート」
RX6800-SAM有効スコア比較表(ファークライ5)画像.png
「SAM」の効果はほとんど見られません。

ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
ゴーストリコン・ブレイクポイント・タイトル.png
「平均フレームレート」
RX6800-SAM有効スコア比較表(ゴーストリコン ブレイクポイント)画像.png
「SAM」を用いれば「Core i9」に近いくらいスコアが伸びました。

ディビジョン2−「デフォルト設定」
ディビジョン2.3.png
「平均フレームレート」
RX6800-SAM有効スコア比較表(ディビジョン2)画像.png
「フルHD」では「SAM」を「無効」した方がスコアが伸びる結果となりました。

SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
shadow title.jpg
「平均フレームレート」
RX6800-SAM有効スコア比較表(シャドウ)画像.png
「Core i9」を超えて高いスコアを叩き出しました!

RISE OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
tomb rader sc.png
「平均フレームレート」
RX6800-SAM有効スコア比較表(ライズ)画像.png
「SAM」の効果は誤差の範囲でした。

デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
deus sc.png
「平均フレームレート」
RX6800-SAM有効スコア比較表(deus)画像.png
「フルHD」ではスコアを伸ばしましたが「WQHD」以上は誤差の範囲でした。

strange brigade−「スケール150%」
StrangeBrigade.ロゴ.jpg
「平均フレームレート」
RX6800-SAM有効スコア比較表(ST)画像.png
「フルHD」では僅かに伸びました。

ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
ゴーストリコン ワイルドランズ.1.png
「平均フレームレート」
RX6800-SAM有効スコア比較表(ゴーストリコン ワイルドランズ)画像.png
「フルHD」「WQHD」では僅かに伸びました。

以上「SAM」の「有効/無効」のスコア検証でした。

「SAM」を使ってみた感想


「SAM」の効果が大きく得られるポイントは「フルHD」の「フレームレート」が上がるようになりました。

特に「アサシン クリード ヴァルハラ」の「フルHD」が飛躍的に向上しました!

その効果は、だいたい「15fps」くらいです。

しかし「WQHD」以上になると効果は薄れていきます。

「4K」では、ほとんど「誤差」程度でした。

総評


「SAM」は常時、「有効設定」にしておくこと、オススメします。

特にハイフレームレートを狙っている方には必須設定です。

「SAM」を「有効」に設定することでゲーム分野で強かった「Core i9」と同等のパフォーマンスを引き出します。

ゲーム専用機の「インテル」、クリエイティブの「AMD」といった2台の使い分けはしなくて済むようになりました。

しかし今月に発表される「Core i9 11900K」は「ゲーム分野」では、かなり強いと噂が立っております。

「Ryzen」の「ゲーム分野」「クリエイティブ分野」の2冠は束の間に終わるのか?

今後の両社の戦いが見所です。


お目通し戴き、ありがとうございました。

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