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2017年に倒産したドラムメーカーでドラム職人、カホン職人をしていました。その後、新しく立ち上げたカホンメーカーに合流後、現在は木工職人、ドラム講師、カホン講師、演奏者、ドラムサークルファシリテーター等で活動しています。
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2022年08月28日

カホンに合うシンバルって?

みなさま、お久しぶりです。元ドラム/カホン職人のTetsuyaです。
以前の投稿から半年以上空いてしまいました。またもサボってしまいました。。。(笑)

前回、前々回とシンバルの話題だったのですが、今回もシンバルの話題。。

今年に入ってカホン演奏をする機会が多く、場合によってはカホン+ジャンベだったり、持っていく打楽器は増えていますが、その中で外せれないのが今回のテーマ『シンバル』です。

もともと僕はドラマーなんで、ドラムで使用していたスプラッシュシンバルなどを流用していました。

カホンをやり始めた当初は、昔からの友人がギターの弾き語りをしたいということで、カホンとスプラッシュシンバルのみで始めました。
この時は定番のジルジャンAカスタム10インチ



もちろん、定番ですごくいい!って思ってたんですが、やっていくうちに友人のギターサウンドに対し、
『アタックが強いよなーーー』って感じるようになり、、
こんなことを思ったら最後、、、
沼にハマりました(笑)

他のカホン奏者さん(お会いしたことあってYoutubeでアップしてる人のみ)を見ると・・
まずはKAZUさん


仕様シンバルはたぶんこちら


カテゴリー的にはスプラッシュではなくエフェクトシンバルのようです。
(このカテゴリー分けの定義はなんなのかわかりませんが・・笑)

これはかなり好みでした。短めのサスティーンでトラッシーなサウンド、アタックのキツくなさそう。
『しかし、、ちょい高いよなぁーー』←正直な感想です。。

それでいろいろ調べる中で購入したのがこちら

UFiP Class Chaina Splash:CS-10CS ユーフィップ チャイナスプラッシュ

価格: 15,906円
(2022/8/28 17:08時点)
感想(0件)



こちら、僕が購入した時はもっと安かったと思う。
どちらかというと→Pia-no-jaC← HIROさんのシグネチャーモデルと同じくらいの値段だったはずだし、当時はHIROさんのシグネチャーもでるのほうがもっと高かったと思う。
この2つのモデル、何かちがうんだろうか?



これはこれで理想のサウンドに近づいたー、、と思いつつも
使っていくとサスティーンはもっと短いほうがいいんじゃない?てなことも気になってきた(笑)

そうこうしているうちに先日、大阪 アマービレホール で演奏する機会があって。
そこは普段、アマービレフィルハーモニー管弦楽団も使用するだけあって響きが素晴らしい。カホンを持って下見をさせていただき、あまりのカホンの響きの良さにワクワクするぐらいいいホール。

しかし、、今回は鍵盤ハーモニカメインの演奏。おそらくシンバル関係はボリュームがデカすぎるんでないか??と心配で心配で。。。
マレットでロールしたり、ダイナミクスを出したい。特に小さい音から大きな音までの部分で途中で音質が変わることなくナチュラルなダイナミクスを出したい。
例えるなら『やさしい風』のような音をシンバルロールで表現したい。
となると、、口径の小さい10インチでは厳しい。。

最初は普通のクラッシュシンバル15インチでやろうとしたが、、
ちょっとウルサイ。(いや、テクニックの問題かもしれないが)ロールの小さい部分がすでに大きのだー。
そこからフォルテに持っていくとなるとせっかくの鍵盤ハーモニカの音を消してしまう。。

他のカホン奏者は何を使ってるのか?ってまたYoutubeで探索
こちらはかとうめいさん


こちらで使用してる、、おそらく8インチ、10インチと思われるシンバル、ムッチャ好みの音!

ジルジャン ZXT 8" トラッシュフォーマー ZXT8TRF

価格: 11,110円
(2022/8/28 17:48時点)
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こちら、またまた倍音が僕好みです。
僕は同じトラッシュフォーマー14インチを持っており、こちらもお気に入りのシンバルですが、今回の鍵盤ハーモニカでは使用するには音量がデカすぎる。

ZILDJIAN FX Cymbals 14" FX TRASHFORMER エフェクトシンバル

価格: 17,600円
(2022/8/28 17:55時点)
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全然関係ないが、かとうめいさんが使用しているカホンはサカエカホンです。基本的には僕がSAKAEに居た頃のコンセプトそのままの4面叩けるカホン。反響版が『あり』『なし』タイプも当時のまま。
最近はいろんな色を出してるようです。

SAKAE OSAKA HERITAGE PROJECT BY KORG CAJ-100W-BLFD CAJON カホン【G-CLUB渋谷】

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SAKAE OSAKA HERITAGE PROJECT BY KORG CAJ-100-RDFD CAJON カホン【G-CLUB渋谷】

価格: 26,400円
(2022/8/28 18:07時点)
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『やさしい風』を求めて探している中、見つけたのがこちらパイステ Paiste PSTX DJs 45


ハイハット、クラッシュシンバル、ライドシンバル、すべて12インチという珍しいシンバルセット。小口径ドラムに合いそうっていう感じですね。
このクラッシュシンバル、いいんでないかい?

PAISTE PST X DJs 45 CRASH 12inch クラッシュシンバル

価格: 8,180円
(2022/8/28 18:13時点)
感想(0件)



しかも、、安い。。。

思わずポチってしまいました(笑)
結論からいうと、『これだ!』っていうシンバルです。
モリダイラ楽器のHPでサンプルが視聴できます→ PST-X Crssh
手で思いっきり叩いてもアタックがちょうどよく、サスティーンも短め、
10インチよりはピッチが低いので落ち着く。。
マレットでのロール、、『やさしい風』です。
ただ、ちょっと子供のような『やさしい風』。。
もっと大きく包み込むような『やさしい風』が欲しい。。。(抽象的な表現ですいません)

で、、さっきのモリダイラ楽器のHPを見てみるとCajon Crash 16″というのがあるではないか!
そもそも僕はカホン用シンバルって言われても避けてきたところがあって、、
そんなの何に使おうが好きにさせてくれ!って思ってしまうので、普段なら見向きはしなかったが、
サンプルは手で叩いてるのもあり、スティックで叩いてるのもあり、カホンとは言いながらいろんな場面で使うという想定をしてるのねー。と思ったのと、
何しろ12インチクラッシュが良かったんで、それをそのまま大きくした感じというのも想像できました。

PAiSTe 《パイステ》 PST-X Cajon Crash 16"

価格: 13,090円
(2022/8/29 21:41時点)
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同じシリーズで
Swiss Thin Crash16”もあったんですが

Paiste パイステ/シンバル PST X Swiss Thin Crash 16″

価格: 13,090円
(2022/8/29 21:46時点)
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ご覧のようにCajon Crashより穴の数が多い。
カホン叩きながらシンバルレガートもしたいとも思ったので、穴の数の少ないCajon Crashを購入!!
結果、、良かったーー。
イメージしていた”大きく包み込むような『やさしい風』”きましたー。

先ほどのDJs 45 Crash 12″とCajon Crash 16″の2枚。ロールしても良し、思いっきり叩いても良し、
馴れてくると、より小さなクラッシュ音も出せるようになりました。

この2枚があると、以前から持っていたUFiP 10inch チャイナスプラッシュのアタック音が凄く生きる。
やっぱ、シンバルの組み合わせで表現が広がっていきますね。

〇紅蓮華・鍵盤ハーモニカCover


こう考えてみると、一緒に演奏する楽器、ジャンル、バンドの音量、会場の大きさ等々、、演奏する環境で考えなきゃですね。




2022年02月15日

たかがシンバルケース、されどシンバルケース

先日、シンバルケース購入しましたー!

ジャーーン!
IMG20220213105957.jpg
IMG20220213110121.jpg


『いやいや、それは間違ってまっせー!』と思われた方、その通りです。
これはKORG WAVE DRUMのケースです。

【中古】 KORG / WAVEDRUM / WD-X 【渋谷店】

価格: 26,800円
(2022/2/14 21:44時点)
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WAVE DRUMは、、ひょっとしたら新品はもう無いの・・?
一家に一台欲しい、遊べるパーカッションです。

今回購入したのはこのWAVE DRUMのケースです。写真のように、15インチまでなら入ります。

前回、 エフェクトシンバルについてブログ を書きました。

僕がパーカッションセットで使用してるインチは14”、12”、10”×2枚で合計4枚。
2枚くらいのときは、カホンケースに一緒に突っ込んで運んでいました。その運び方も雑だなぁーって思ってましたが、4枚となるとさすがに、、。
とはいっても、何度か運びましたが(笑)

かといって、22インチまで入るシンバルケースで運ぶのはオカシイでしょ!
って思って、最大14インチまでのシンバルケース無いかなー?って探したら、、
あるんですね!!さすが、パールさん!しかも12インチから偶数飛びであるではないかー。

Pearl ( パール ) PSC12C 【シンバルケース】

価格: 5,363円
(2022/2/14 21:57時点)
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Pearl ( パール ) PSC16C 【シンバルケース】

価格: 6,380円
(2022/2/14 21:59時点)
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Pearl 《パール》 PSC-20C

価格: 7,920円
(2022/2/14 22:01時点)
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Pearl ( パール ) PSC22C 【シンバルケース】

価格: 8,250円
(2022/2/14 22:01時点)
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お値段もまぁまぁ手頃で、間仕切りまで入ってる。うーーん、、けどなーーー(笑)
よく見たらポケットがないし、一か所に4枚シンバルを入れるのか〜。。

以前、20インチまで入るシンバルケースを持っていたが、最終的に下のほうが破れて、、、
『持ち運び中にシンバル落ちる事件』を経験した僕にとってここは慎重である(笑)
IMG_1228.JPG


ま、このときはかなりの重量のシンバルたちを収納して運んでたから使い方の問題かと思いますが、、。

・・・と悩んでたところ、部屋の隅にあったケースに入ったWAVE DRUMが僕の目に入った。

『これだー!』

どうみても14インチくらいでポケットもある。確認すると、ポケットは10インチ、本体はメインのケースは 15インチ 16インチまで収納可能。これであればさらにシンバル増えてもいいんでないかい?

ということで購入しましたー。

KORG SC-WD-GL WAVEDRUM専用 ソフトケース

価格: 5,000円
(2022/2/15 20:51時点)
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値段もいいじゃないですかー。
間仕切りは要らなくなったTシャツで代用することにしました。

間仕切り代わりとして、シンバッグというアイテムがあるようです。

『シンバルに直接触れることなく、セッティング・片付けができ、
緑青の原因となる指紋をシャットアウト出来る画期的なアイテムです。
仕切りの無いシンバルケースをお持ちの方にも、
シンバル同士の接触を防ぐ事が出来る為、非常に便利です。
名前を記入する為の白いスペースがある為、包んだ状態でもシンバルの種類の判別が可能です。』
(紹介文から引用)

CYMBAG《シンバッグ》SIZE 10"

価格: 1,672円
(2022/2/15 20:58時点)
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cymbag cymbag 12インチ シンバルプロテクター

価格: 2,466円
(2022/2/15 20:59時点)
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ドラムセット用に、シンバッグセットもあります。


これなら僕が使ってるJAZZのドラムセット、20”、16”、14”(×2枚)にぴったり。ちょっといいかも!

ドラムセットでかなりシンバルを持っている方はパールさんのシンバルケースを何サイズか複数購入して分けて入れたほうがいいですよね。
いつの間にか破れてシンバル落ちる事件に遭遇するかもしれません(笑)

調べててちょっといいかなって思ったのはこちら

MONO 《モノ》 M80-CY-BLK 〜CYMBAL BAG/Jet Black〜

価格: 17,270円
(2022/2/15 21:16時点)
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入れるとこ3カ所です。
メインポケット収納部 最大22インチまで対応
ハットポケット収納部 最大15インチまで対応
スプラッシュポケット 最大10インチまで対応
これであれば、シンバル同士のキズの心配はあまりないと思います。

しかし、ちょっとお高い(笑)
ハードケース買えるお値段です。

【送料込】ゲーター GATOR GP-22 シンバルハードケース【smtb-TK】

価格: 17,600円
(2022/2/15 21:20時点)
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ハードケースは車移動でなければキャリー付きがいいですよねー。


上記のものはいろんな色があります








シンバルケース、いろいろありますねー。
もちろん安いのもあるし、かなり高いのもあります。
自分の用途を考えて、、
家で保管用なのか、持って移動する用なのか、車で移動なのか、電車で移動なのか、、
スタジオやライブにライドシンバルだけ、ライド+ハイハットを持っていくだけなのか、ハイハットシンバルだけなのか?
大は小を兼ねるけど、普段ハイハットしか持ち歩かないのに、20インチまで入るケースでいいのか?
スタジオ練習のみにチャイナだけもって行く、スプラッシュだけもっていく、、様々ですよね。

ぜひそれぞれの用途に合ったケースをもって、打楽器ライフを楽しんでください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

2022年02月12日

エフェクトシンバルいろいろ

こんばんは。元ドラム/カホン職人のTetsuyaです。
最近はライブ出演が少ないのですが、カホンのライブ依頼は月1回くらいあります。
メンバーはギター&サックスにカホンとか、ギター2人&ボーカルにカホンとか、ピアノ&ヴァイオリンにカホンとか、、。
ま、お手軽なんでしょうね(笑)

んで、カホンといえば、スプラッシュなどのシンバルをもって行きます。
とりあえず、伸びる音がないと、、誤魔化せれないやん!(笑)

んで、僕はいろいろ考えたあげく最近は4枚になっています。

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一台のスタンドに無理やり4枚+ツリーチャイムです(笑)
今回は自分のパーカッションセットの時に使うシンバルの紹介しつつ、面白そうなシンバルを集めてみました。

僕のセットは左からジルジャンエフェクトシンバルのトランスフォーマー14インチ

Zildjian/FX 《ジルジャン》 Trashformer 14

価格: 14,025円
(2022/2/12 19:10時点)
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このシンバル、素手でたたいてもすごくいいです。しかも片手(素手)でロールできます。
おもいっきり叩かなくてもけっこうなボリューム、楽をしたいカホン叩きにはもってこいです(笑)

ちなみに10インチ、8インチもあります。

Zildjian/FX 《ジルジャン》 Trashformer 10

価格: 10,285円
(2022/2/12 19:12時点)
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Zildjian/FX 《ジルジャン》 Trashformer 8

価格: 8,415円
(2022/2/12 19:14時点)
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左から2番目はスプラッシュ10インチ(ジルジャンAカスタム)



このスプラッシュシンバルは王道ですね。8インチも持ってるけど、サスティーンが短いので10インチのほうが使いやすい。
いまは穴が空いてるのもあるし、、

Zildjian/A Custom EFX 10 (A20808)〈ジルジャン シンバル Aカスタム〉

価格: 19,635円
(2022/2/12 19:29時点)
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こちらのシンバルは音の減衰がほどよくいいなぁって思ってて。(他の人の演奏を見ての話)
ですが、叩いたときに、穴に指が入って指が血をみることになるんじゃ、、、?って思って手が出せない、、考えすぎか?(笑)

右側から2番目のシンバルは改造シンバル。いつまでも鳴り続けるシンバルが欲しいと思って、、
割れたSABIANの16インチクラッシュを12インチにカットされたものをヤフオクで入手。そこにビスを付けてシズル効果をつけています。
狙った効果通り、サスティーンは長ーーい。触ったくらいで鳴ってくれます。
シンバルに穴を空けるのは勇気がいりますので、お手軽にシズル効果を狙うには、
スティックで有名なプロマーク社から『シンバル用アタッチメント ラトラー』というのがでています。




お手軽!

僕はシズルを取り付けるため2個、穴を空けたんだが、1個ビスを取り付けて鳴らしてみて、、
『おぉ!いい感じ!』
2個とりつけたらもっと鳴り続けるハズ!って思って2個目を取り付けて鳴らしてみた。
『・・?あれ?』音が止まってる!・・・(笑)
2個のシズルが相殺して音が止まってしまったようです。ひょっとしたら2個のビスの位置関係を工夫したらもっと鳴り続けたかもしれませんが、何回もやり直すのも嫌なんで1個ビスのオマケの穴1個で終わっておきました。
そう考えるとプロマークの『シンバル用アタッチメント ラトラー』はいいですよね!

僕も似たようなものをドラムセットで使用していますが、僕の場合は風呂栓のクサリをちょうどいい長さに切って使っています。2枚〜3枚分くらい取れますよー。




一番右側のシンバルは割れたスプラッシュシンバルにジングルをつけています。『ジャッ!ジャッ!』っていう音を目指しました。

音的に近いのはこのシンバル。イタリアのメーカー、UFiP(ユーフィップ)/XB-P XIMBAU PICCLO

UFiP XB-P PERCUSSION SERIES Ximbau Piccolo (S) パーカッションシンバル

価格: 11,917円
(2022/2/12 20:33時点)
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UFiPはユニークなシンバルを出しているので、非常に楽しいメーカーです。
ぜひこちらの動画をチェックしてほしい。



僕好みの金属音がいっぱい(笑)
気になるとこではスネアプレート

UFiP PESNL SNARE PLATE L スネアプレート

価格: 13,190円
(2022/2/12 20:50時点)
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UFiP PESNM SNARE PLATE M スネアプレート

価格: 12,320円
(2022/2/12 20:50時点)
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UFiP PESNS SNARE PLATE S スネアプレート

価格: 9,065円
(2022/2/12 20:50時点)
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L、M、Sの豊富なサイズで2種類あれば高低の音色を楽しめると思います。

パーカッションであれば以下のようなシンバルツリーは持っておきたいところでしょう

UFiP 《ユーヒップ》 SIXTREE

価格: 10,725円
(2022/2/12 20:59時点)
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UFiP 《ユーヒップ》 THREE BELL

価格: 7,425円
(2022/2/12 20:58時点)
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・・と紹介しておいて僕は持ってないです(笑)
自分で割れシンバルを丸く切って、上記の『UFiP・ユーフィップ / THREEDISC SET』みたいなものを作って使っています。
だって、、お高いから・・(笑)

あー、けど、ユーフィップ / BELL TREE SET ベルツリーっていのは欲しい。これは自分で作れそうにない(笑)



一番最初の写真、ツリーチャイムで見えないのだがその向こう側にパイステのアクセントシンバル4インチをぶら下げています。
ツリーチャイムは足で蹴っ飛ばして、向こう側のアクセントシンバルに当たる。。音のイメージは
『バッッシャーン・・キラキラキラ・・』っていうイメージ。

Paiste パイステ/シンバル 2002 Accent Cymbal 4″

価格: 4,466円
(2022/2/12 21:20時点)
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蹴った時に、ツリーチャイムがアクセントシンバルに当たり、さらにアクセントシンバルがスタンドに当たって、揺れるので、キラキラキラっていう音も残響音として残ります。

僕の場合はカホンをメインで叩きながらシンバルを入れるので、素手で叩くことを念頭に置いてシンバルのセッティングをしています。
となるとどうしても、鳴りやすいシンバルを選ぶことになり、自分でシズルやジングルつけたり、ぶら下げてスタンドに当てたり(笑)

そうそう、先日はこのようなネクタイ?を購入しました。

Grover Trophy / TT10T 【洗濯板パーカッション】

価格: 3,300円
(2022/2/12 21:38時点)
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ネクタイ型ウォッシュボードです。
ライブ中におもむろにネクタイで演奏。。うけました(笑)
やっぱり打楽器は楽しいでんなー(笑)

今回は僕の楽器自慢みたいになってしまましたが、
少しでも皆様の打楽器ライフにお役に立てれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

2022年02月11日

ドラムのハイブリッドシェルについての考察

こんにちは。むっちゃひさしぶりです。元ドラム/カホン職人のTetsuyaです。

昨今の『新しい生活様式』ところからオンラインでの研修や会議等々、増えてきました。
音楽の世界でも増えつつありますね。

そうなるとドラムセットのような楽器になると防音、あるいはご近所に迷惑がかからない田舎に引っ越すとか、いろいろ考えなくちゃいけない転換期かもしれないですね。

ちょっと前までコンパクトなドラムセットで持ち運びしやすいことを考えていましたが、いまは頻繁にライブができる状態じゃなくて家で叩く、、。
そうなると、家用のガッチリした良いドラムっていうのもあったほうがいいですよね。

YAMAHAには『PHX』というフラッグシップモデルがあります。
このドラムはハイブリッドシェル:メイプル+カポール+ジャトバという構成でできています。

「ハイブリット、、、?」って、、何やねん?って最初に聞いたときの感想(笑)
「異種のものを組合わせたもの」という意味になるんだけど、それまでにもメイプル+ポプラのような異種の組合せはいろいろ存在していた。それをわざわざ言う必要あるん?っていうのが「何やねん?」っていうこと(笑)
01_01.jpg

PHXの胴構成は堅い素材のジャトバを芯にして、そのまわりを次に比重の高いカポールで囲み、この中で一番柔らかいメイプルを外側に組み合わせ。「堅い素材を芯にしていることで、ドラムの振動を活かしきることができるようになりました。」ということです。
しかし、PHXは高い!!

そのヤマハドラムス最上位機種「PHXシリーズ」より受け継いだハイブリッドシェル構造を採用した新しいアブソルートハイブリッドメイプル(新しいといっても、、2014年発売)
「シェルの中心部に強度の高いウェンジ材を採用し、その両側をメイプル材で挟み込んだハイブリッド構造。〜プレイヤーが求めているサウンドを最大限に実現する〜それを叶えるのがアブソルートハイブリッドメイプルです。」(ヤマハHPより引用)

YAMAHA Absolute Hybrid Maple 4pc Drum Set [AMP6F3+AMB2218] [BD22、FT16、TT12&10]

価格: 279,675円
(2022/2/11 21:41時点)
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スネアも同じ構成であります。ぜひ、1台もっておきたいところ

YAMAHA 《ヤマハ》 AMS1460:SOB [Absolute Hybrid Maple/ソリッドブラック]

価格: 47,025円
(2022/2/11 21:42時点)
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なるほど、、これらのハイブリットは堅い素材を中芯。
いままでは(例えばラディック レガシーメイプルなど)ポプラのような柔らかい木材の外側をメイプルのような硬い素材で囲む、、というのが一般的でした。
音は温かみのあるふくよかな音っていう印象があって結構好きです。

ハイブリット=2種類以上の素材で成形するという定義であれば

ラディック /ニューソニックシリーズ
インナー / チェリー3プライ + アウター / メイプル3プライのハイブリット




TAMAのStarclassic Performerシリーズ
メイプル+バーチのハイブリット(構成はTT/FTとBDは違う)




同じシリーズでスネアも

TAMA MBSS65-SKA Starclassic Performer 14 x 6.5 スネアドラム

価格: 37,840円
(2022/2/11 22:11時点)
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TAMAの スネアにはスタークラシック・ブビンガという硬質のブビンガ1plyにメイプル8plyのハイブリットもあります。

TAMA スタークラシック・ブビンガ BS1465

価格: 66,825円
(2022/2/11 22:09時点)
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パールドラムのエントリーモデル「エキスポート」シリーズ
マホガニー&ポプラのハイブリット、、スネアまでついてこの値段!安い!



上記のものハードウェアとシンバル付きのドラムフルセットでもこの値段!!!




安すぎでしょ・・?
ドラム職人としてはちょっと嫌になる(笑)

最初にも書きましたが、2種類以上の素材で成形するドラム、ハイブリットドラムは昔からありました。
どちらかというと上位機種というより、パールのようなエントリーモデルや、中級モデルまでが多かったように感じています。(個人の感想です)
ヤマハには昔、ロックツアーカスタムというドラムがありました。(記憶では90年代初期の生産)
スクリーンショット (626).png
←こんなマークのドラムセット

こちらは外側から硬質な樹脂+バーチ+フィリピンマホガニー+バーチのハイブリット。
この硬質な樹脂、現在のヤマハLive Custom Hybrid Oakに使われているフェノールシートに近いものじゃないの?と思っているのだが、この推測はあたっているだろうか?

このドラムは国内で人気が高かったようだけど、短命におわった。たまにスタジオなどで見かけることはある。。
音はパワフルで地響きのするサウンドという宣伝文句だったと思う。
そのポスターにはゴジラもどきの怪獣が映っていて『Rock monster』って書いてあったハズ。。

しかし、地響きのするサウンドには偽りがなく、当時サカエリズム楽器に手作りのスタジオがあったのだが、そこで先輩がロックツアーカスタムを叩いたとき、窓ガラスが音圧でジリジリと鳴っていました。

『うーーん、ロックしてるよー』って思った私です。
それに感動して、ロックツアーカスタムのツーバスセットを購入してしまった単純な私です(笑)

私見ですが、ハイブリットドラムは大きく分けて3種類
?@パールのエントリーモデルのように安い素材で剛性を高めることを目的としたハイブリット
?AヤマハPHXのように材質の違いで音をコントロールするためのハイブリット
?B上記2つの理由のハイブリット

おそらく音のことと予算のことを考えると?Bが現実的に購入しやすく実用的な気がします。
ドラムはライブ環境(PAの発展も)使用環境に応じて、胴体の構成(材質や厚さ、ハイブリットも含む)、深さ、ドラムヘッド、金属部品などのパーツ、ドラムセットの構成(タムの数や、セットのサイズなども含む)それに伴い、スタンドなどのハードウエアも進化し続けています。
ざっくりいうと、
とにかくタイコの形になってて音はチープ→音を最大限に鳴らす→コントロールされた音質
というふうに変化してきたような気がします。

いや、世の中の変化に対応し、進化してきたって思います。

当然そこには新しい音楽のスタイルが生まれ、生活の仕方も変化していると思います。
コロナ渦で生活スタイルが急激に変わっていく昨今、いろんなことが追い付いてない感はあるけど、試行錯誤して進化していくのでしょうね。

今回の記事があなたのドラムライフにお役に立てたら嬉しいです。

2020年08月22日

ヴィンテージライクな音を目指したSAKAEトリロジー

こんにちは。元ドラム/カホン職人のTetsuyaです。
全然、関係ないですが二十歳くらいにバンド活動してたときのバンド仲間(一緒のバンドではない)とツイッターで繋がりました。彼は僕のことを覚えているだろうか?
ふと、城天(大阪城の近くでストリートライブ)を一緒にやっていたバンド、いまどうしてるかな?と思って、ツイッターで検索してみたらでてきた。。。という話でした(笑)
音楽は何十年の時を超えて繋がりますね。

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さて、今回は 前回の続きのブログ になります。旧SAKAEのシリーズでメイプル+ポプラ+メイプルの3プライにレインフォースメント(以下RF)というスペック
trilogy(トリロジー)シリーズ、trilogyというのは三部作といった意味だそうです。

つまり3プライというのをアピールしています。
ラディックの往年の名器3プライ+RFのヴィンテージサウンドを目指したドラムセット、
カバリングの色、バッジの見た目だけではなく、スペックも60年代頃のラディックをリスペクトしています。


現状のラディックも
LEGACY MAHOGANY SERIES、マホガニー+ポプラ+マホガニーの3プライシェルに、メイプル材のRF仕様を展開しています。



実はサカエが3プライのドラムを作るのはこのときが初めてではないのです。
それはYAMAHA時代、2011年クラブカスタムが発売されるちょっと前。。(ひょっとしたら大昔もあったかもしれませんが、僕が入社した1989年以降で、そのときまでは一度もない)
スティーブジョーダン氏が『3プライのセットで、ラディックのモッドオレンジのカラーリングで作ってくれへん?材料はカプールでよろしく!』ってオーダーをしたとか、しなかったとか。。。
実際のところはどんな経緯でそうなったか知りませんが、
新しい塗装『スワールフィニッシュ』と新しい材料『カプール』
を使っての新シリーズ『クラブカスタム』への序章だったのかな?って思います。

それまでのヤマハドラムを知っている方はわかりますが、ヤマハ〜サカエ時代まで胴成形は型の中に2プライから3プライの合板を接着剤をつけてカチこんでいき、胴体の内側からエアバックで圧着させるという作り方。
つまり合板が2枚以上じゃないと作れないのだー。
3プライでは2プライ合板と1プライの単板?、、いやそれは工程上むりなのだ。。

、、といっても、1セット限りの特注品。僕はすぐにひらめきました(笑)
4プライの胴体を作って、成形後に1プライ分削ってしまおう!という強引な作り方(笑)
もちろん時間かかるが、新しい作り方ではないので失敗の心配はない!と思ってこのやり方で製作。。というのがスティーブジョーダン氏特注の思い出。

時は流れ、、数年後にトリロジーシリーズ、3プライドラムを作るにあたり、、この時と同じ作り方ですることになった。。。(笑)

いや、、さすがに生産でこんな時間がかかることできへんやん!!
っていう状態になりました。。
何台かの試作は1プライ剥がし成型でしたものの、採算あわん。。

【回顧録】

その日の夕方、緊急会議はピリピリした雰囲気だった。。
社長、部長をはじめ、核となるメンバー全員が集まり押し黙ったままだ。
それもそのはず、どのような結論に落ち着いたらわからない議論をしているからなのだ。

議題はトリロジーの製造方法、生産するのはほぼ決まりだが4プライの胴体を作って1プライを削るという工程では1台あたりの時間がかかりすぎるからだ。

3プライを諦めて4プライじゃダメなのか?という現実的な提案は完全に却下され、1プライをいかに早く削れるか?という議論になってしまってる。。とはいえ、こんなことに答えは出てこない。。
会議も1時間を超えると完全に感情論になり、、とっくに定時の時間も超えている。誰もが『家に帰りたい』、、と思っていたはずだ(笑)

なんとなく、、1プライを早く削る機械を作る??というような結論になったような、ならないような。。。で2時間超えの会議は終了。

実はこの時、僕の中の脳内会議では3プライはひとつのカタチで考えがまとまりつつありました。
『この会議で発言すべきか?いや、、皆は正しく判断できる思考を失っている。。後日、サンプル品を作って見せよう』という結論になり黙ってました(笑)

やったことがないことだったんで、できるかどうかも確信できなかったんですよね。

〜いまとなってはいい思い出(!?)しんどい会議の回顧録でした〜

カチコミ+スカーフジョイントのハイブリット工法

カチコミ.png

カチコミというのは平行四辺形に切断した合板を円筒状の型に入れ、ハンマーでかち込むという工法。
いままでは合板2枚以上ないと成形ができない。(3プライはむり)
ならば、1枚目は従来のカチコミで、2枚目は単板をスカーフジョイントし(わからない人はググってください)内側からエアバックで圧着。という工程で作ってみました。

もちろん楽な工法です(笑)んで、時間も早い。easyな工法にしていけば、新しい製品であっても、すぐにプロフェッショナルな作り手になれるし、ただ作るだけじゃなく、材料や接着剤、環境にまで気にかけることができるから、生産はeasyな工法じゃないといけない、、という僕の持論です。

結果、この工法が採用されて順調に製造を開始。我々、職人はけっこうこのドラムが好きになったと思います。
こんなに作らせていただいて、、SAKAEファンの方々のおかげです。ありがとうございます。

ヴィンテージドラム自体、全然興味を持っていなかった僕ですがトリロジーを使ってアコースティックなジャズをさせてもらったことがあったんですが、その時に一発で好きになりました。

主張をせず、アコースティックに溶け込むサウンド。特にウッドベースとトリロジーのバスドラムとの相性は抜群でした。
少し、物足りないと感じる場合はヘッドを替えるとかなり変わる印象があったので、やはりデリケートなドラムとは思います。
『ヴィンテージライク』という宣伝文句じゃなくても良かったんじゃないか?と個人的には思っています。

いま現在、レインフォースメント仕様のドラムセット、僕が興味あるところは
TAMA S.L.P. Drum Kit Studio Maple


こちらではレインフォースメントという言い方ではなくSFR(サウンドフォーカスリング)とよんでいます。
HPでは、『メイプルシェル特有の明るくクリアなサウンドに加え、SFRによりタイトな音の輪郭も獲得しています。』と書いてあるように、レインフォースメントをサウンドの味付けとして装着しているようです。

Pearl Masters Maple Reserve


こちらもHPから
『4フ?ライ(5mm)の薄いメイフ?ル・シェルに、レインフォースを上下に施したこのモテ?ルは、薄いシェルの特徴て?もあるふくよかなローエント?と、レインフォースメントの効果によるソリット?なアタックか?特徴。薄いフ?レスフーフ?を内曲け?に加工したFatToneフーフ?は、オーフ?ンな鳴りなか?らサウント?を引き締める効果に貢献。』

やはり音の引き締めに貢献というのがキーワードですね。

昔は補強としての認識しかなかったレインフォースメントですが、サウンドに深く貢献していたっていうのがわかり、現在は積極的にレインフォースメントを使用してサウンドをカスタマイズしているドラムセットができている。
ドラムセットは進化続けているので、またこれからどんなドラムセットができるか楽しみですね。

このブログがドラムセット選びに貢献できればうれしいです。

2020年08月13日

単なる補強ではない!ドラムのレインフォースメント

こんにちは。元ドラム/カホン職人のTetstuyaです。毎日暑くてバテバテです(笑)
皆様はお元気でしょうか?

以前の記事でレインフォースメントは奥深いというのを書きましたが、何が奥深いのか?というのが今回のテーマです。

レインフォースメントはドラム内側上下のエッジについている補強リングのことです。
よくヴィンテージドラムと呼ばれているものには装着されています。
RF.png
(画像はヤマハのホームページからいただきました。)

僕はヴィンテージドラムについては全然興味が無かったのですが、、サカエの工場の倉庫で60年代?70年代?のドラムがあったので、見てみるとレインフォースメントは確かに付いていました。
(因みに、、サカエリズム楽器は90年続いて2017年倒産ですので、倉庫はいろいろ古いタイコがあって歴史を感じていました。)

そう、レインフォースメントはドラムの胴体の鳴りをよくするためなるべく薄くしたための補強なのです。

以降、成型技術も進化し、薄くて強靭な胴体を作ることができ、レインフォースメントも必要なくなってきました。
YAMAHAでいえばエアバック成形という、合板を型にはめて内側からエアバックで合板を圧着していくという成型の仕方です。

ところが、時は流れて『あの頃(60年代ころ)のサウンドが欲しい』というところからヴィンテージライクなドラムを作るようになりました。

ここからはYAMAHAのスネアの話になります。

YAMAHAが現代のドラムになってから初めてレインフォースメント(以下RF)のドラムを作ったのは
BSD1550JR というジョンロビンソンのシグネチャースネアです。
BSD1550JR.png

サイズが15”×5”でバーチ4プライ+RFバーチ4プライ、ウッドフープはメイプル19プライというなかなか珍しいスペックです。
色はカバリングでホワイトマリンパールとはちょっと違うホワイトゴールドっていう色です。
正直いって僕としては、これは買っておけば良かったなーっていうスネアです。

でも、、あんまり売れなかったような、、(笑)

ジョンロビンソンは、マイケルジャクソン、チャカカーン、最近ではレディガガ、他多数。。また1985年に発売されたチャリティーシングル「We Are the World」も参加しているスタジオミュージシャン。その人が15インチというサイズをチョイスしたのが興味深いですね。

後にBSD1455NJR、BSD1465NJRなど胴体に20本のカッパーピンを埋め込んだシグネチャースネアを出しています。これもまたマニアックですな(笑)

BSD1550JRより少し遅れて発売したのはスティーブジョーダンシグネチャースネア
MSD1365SJ です。
MSD1365SJ.png

「貴重な森林資源を保護しつつ、理想のスネアドラムを作ってほしい」というスティーブ・ジョーダンの希望により、再び育成が確保されている森林から得られるメイプル材を使用。4プライ、13"x 6 1/2"という薄銅で深めのサイズのシェル。上下のエッジには6プライのレインフォースメント(補強)を施し、シェルの強度アップと芯のあるサウンドを獲得しています。・・・(カタログより)

これはむっちゃ売れました。そして、、最初は手こずったんです。
BSD1550JRのRFは4プライでしたが、MSD1365SJのRFは6プライになり剛性が高くなりました。
RFを嵌める時は胴体の内側を0.3mm~0.5mmほど削るのですが、胴体もRFも大きさにバラつき(コンマ数ミリの世界ですよ)があって、削りすぎたり、削り足らなかったり、、削りすぎると補強にならないので、最初は削り足らないところで合わせてみて少しずつ微調整するのですが、無理やりでも嵌らなくもない(笑)

でも、無理やり嵌めると胴体が割れるんですよね。。

BSD1550JRは4プライ同士でバランスがいいのか、割れることは無く比較的簡単だったんですが、MSD1365SJのRFが6プライで胴体よりも剛性が高くなったせいか、削る深さがシビアになったんでしょうね。

それともう一つ気が付いたことがあって、胴体の上下にRFを嵌めたあと、胴体を手で叩くと
『トゥーーン』 って伸びのあるいい音がするんです。
嵌める前の胴体の音は
『ボヨヨ〜ン』 という張りのない音。
篏合(かんごう)がきつすぎると
『トゥっ』 って、伸びがない。
篏合(かんごう)が緩いと
『ボっ』 って、、
張りもないし伸びもない音になります。。

これは最初に試作→増加試作としている中で気が付いたので、世の中に出回っている生産品は全て『トゥーーン』って伸びのある音がしている胴体のはずです。
このことがヒントになって、のちの

『4面すべて違う音』の構想に繋がりました。


つまり薄い合板(この場合4mm)に剛性の高いRF(この場合は6mm)のフレームを付けると、ドラムヘッドにテンションをかけるように音に張りが出て、程よいサスティーンが獲得できるっていうことです。

ま、、部品も付いてるのでどこまで影響があるかはわかりませんが(笑)

これも、、買っってた方が良かったな、、(笑)

その後、アンドレ・チェッカレリシグネチャースネア
MSD1455AC を発売。
MSD1455AC.png

メイプル4プライ(メイプルRF6プライ)14"×5.5"
こちらは内蔵ミュート、スナッピーはロングタイプ、亜鉛ダイカストフープでなかなか興味がそそられる仕様。色もライムグリーンスパークルで、ヴィンテージドラムでありがちな、、、
シルバースパークルが経年変化で変色しちゃったような色。。

いま思えば、、買っておけば良かった(笑)

そして、、ヴィンテージコンセプトというシリーズで作ったスネア。
YAMAHAがサカエリズム楽器から撤退する直前に作ったスネアですね。
VSD1460
VSD1460.jpg
メイプル4プライ(メイプルRF6プライ)14"×6"で8ラグとボルト数は少な目。
ヴィンテージサウンドを目指した仕様となっています。

これも、、買っておけば(笑)
結局、、全部もっておけば良かったですね(笑)

思入れが強いのはMSD1365SJです。一番手こずったっていうのもあるんですが、口径が小さいから難しかった?というのもあるし、胴体を手で叩いたときのトーンが一番好きなんですよね。
13"×6.5"というサイズ感がバランスがいいのかもしれない。(念のために言うと、、胴体を叩いたときに音なんで、部品付けてヘッド貼ってしまえば、別の要素が加わっているからあまり参考にならないとは思います)

現在、ヤマハではレインフォースメント仕様のスネアは無くなっていますが、他のメーカーではありますね。
工法が違うのでまったく同じようなものではないと思いますが、ヴィンテージライクな音を目指している仕様となっています。









レインフォースメント自体がヴィンテージドラムの音作りに貢献しているかもしれませんね。
胴体は単板であったり、合板でも薄い胴体ですので反応が良いのが特徴になりますね。

ところで、SAKAEもレインフォースメントのスネア、ドラムセットを製造していました。

メイプル+ポプラ+メイプルの3プライ
RFは10〜13はメイプル4プライ、14インチ以上は6プライというTrilogy(トリロジー)シリーズ
51pij0UMpbL._AC_.jpg

もちろん、ヴィンテージライクな音を目指してのドラムです。次回はSAKAE Trilogyシリーズについて書きたいと思います。

最後までお付き合いありがとうございます。このブログがスネア選びの参考になれば嬉しいです。

2020年08月08日

ドラムメンテナンス

こんにちは。元ドラム/カホン職人のTetstuyaです。
先日、購入したビーチカスタムアブソリュートの中古セット
ぼちぼちペースでこのドラムのメンテナンスをすすめています。

ドラムを全くメンテナンスをしない人もいますが、たまにはしたほうがいいです。ネジが緩んでいる場合もあるし、ボルトが欠落してたり、ドラムの中に埃がたまっていたり、、(笑)
ヘッドを外してドラムを拭いて、部品の状態もチェックしましょうー。

盆休みというのもあるし、活動自粛期間というのもあるなら今の期間を利用して、まずはドラムのヘッドを外しましょうー。

先日はバスドラのフープを修理をした ブログを書きました>>

今回はその続き。バスドラムのフロントヘッドを仕上げました。YAMAHAロゴをヤマハカラーのバイオレットで、商標の音叉をくわえた鳳凰、キックポートを装着しました。
P_20200806_193107.jpg

先日、ブログでも書いたようにバスドラの損傷がひどかったのですが、やはりヘッドもキズなどがあり、当然ながら交換も考えました。
しかし、今現在、このドラムセットを使用する予定がなく、、、どんなジャンルで使うのか、あるいは練習用とか、、まったくの未定、、あと、、ぶっちゃけバスドラムのヘッドって高い(笑)

とはいえ、最初は迷いました。フロントヘッド、穴が空いて無い方がいいし『ヤマハロゴ』の入ったヘッドがいいと思って、定番の
REMOパワーストローク3


このパワーストローク3はリングミュートが最初からついており、けっこうチューニングが楽です。
最初はこのヘッドを表も裏もつけると、どんなドラムも同じ音になるやん。。って思ってましたが、どちらにしてもバスドラはミュートするので最初からミュートしていると楽ですよね。
場合によってはミュートが効きすぎる場合があるので、たとえばフロント側だけノーマルのヘッドをつけるっていうのもいいと思います。

いろいろヘッドを見て迷いながら最終的には購入時に付いていたヘッド、工場出荷のままの
YAMAHA純正のレモエボニーパワーストローク3(フロント)打面側はパワーストローク3クリアー。
これをカスタマイズして使用することにしました。

たまたま知り合いからもらった『シルエットCAMEO』(カッティングマシン)でヤマハロゴを作成することにしました。
P_20200804_163403.jpg
今は4代目まで進化しています。



こちらを使ってヤマハロゴ、それだけでは寂しいので鳳凰マークも作成。しかし、初めての作成で上手く貼れなかった、、難しかったです。。
最後は気合と根性で貼りました(笑)

まずは
P_20200721_174502.jpg
最初の状態はヤマハのロゴにもキズがあって、あまり見栄えのいいもんじゃないんで塗装することにしました。
まずは全体的にざっくりとペーパーをかける
P_20200721_175301.jpg
#240くらいでいいと思います。僕は電動サンダーでペーパーがけをしましたが、ハンドサンダーなどあれば便利ですね。


アクリルラッカースプレー(色:ベージュ)を塗ってステッカーを貼り、上からクリアーラッカーを塗るという工程。最後にクリアーラッカーでコーティングしないと、ステッカーが剥がれたり、何かにひっかけてキズが付きやすくなるでしょう。

また、塗装自体はミュートにもなります。打面側も裏側からベージュのみを塗っています。
P_20200808_173923.jpg

フロントは厚めに塗装しミュートを多めに、打面側は適度な塗装で軽めにミュート。
フロントはヘッドが分厚くなるので低音が効いた音になる(はずだ!)

最初っから穴が開いていたので、キックポートというのを初めて使ってみることにしました。

キックポート KP-5  バスドラムに

価格: 6,710円
(2020/8/8 17:45時点)
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僕は白を購入。KICKPORT(キックポート)は『バスドラムの鳴りをミュートすること無く低域を強調できます』というのがウリです。上記のようにヘッドをカスタマイズしたんで、さらに低音は増強したはずだー。

ヘッドを貼る前にはグリスアップをしました。グリスはなんでもいいんですが(笑)
P_20200808_151433-COLLAGE.jpg
僕はヤマハの管楽器用スライドグリスを使用しました。



バスドラムの脚ゴムも2つ購入。
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写真下側は新しいものと今までついていたものの比較。今までついてたものは硬化もしているし、かなりくたびれた感じです(笑)
ここには黄色いボンドを使います。(僕の世代では小学校のとき使ったことあるやつ)


こちらのボンド、知ってる方は知っていますが、塗った後にある程度乾かしてから接着します。
P_20200808_152818.jpg
これで生き返りました。

ヘッドを貼って完成!
P_20200808_191305.jpg

音は家の中では本気で叩けないですが、ビーターで軽く叩いた感じでは、『ホントに18インチ?』っていうくらいの低音(もちろんノーミュート)打面側は場合によっては少しミュートしたほうがいい感じ。
僕としてはこれくらいが好きで、あとからミュートする余地を残しておいた方が扱いやすいと思っています。
僕のバスドラムのミュートの仕方はペダルとバスドラムの間にタオルを挟み込むというスティーブガッド氏もしていたミュートの仕方です。(確か、、昔ドラムマガジンで読んだことある、、)
サイズはハンドタオルくらいがちょうどよく、微調整もしやすいんでお気に入りです。

まだタムタム類は何もしてないんでまだ試奏ができないんですが、試奏したら動画と共に感想をブログに書きたいと思っています。
ドラマーはけっこう雑な人多いんで(笑)メンテもめんどくさがってやらない方も多いんですが、たまにはしてくださいね。楽器演奏でお金をもらってる方ならなおさら、、、自分の相棒として愛をもって扱ってくださいませー。
今回はメンテについて書きました。少々不十分な内容ですが、、ヘッドを外して掃除して、胴体を乾拭きして、部品に緩みがないか確認して、グリスアップして、、ていう内容でした。
ヘッドを替えるときがあれば是非これくらいはしてほしいというメニューを紹介させてもらいました。

あ、もしラグまで外すことをする場合はネジやラグの中に入ってるラグナットなど紛失をしないように注意しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またお会いしましょうー。

2020年08月06日

職人技!?ステイブスネア

こんにちは。元ドラム/カホン職人のTetstuyaです。

さて、前回のブログでは合板を使ったドラムの塗装やカバリングなどについて書きましたが、今回はそれ以外のウッドドラムについて書かせていただきます。

合板以外であれば、くりぬき、単板、ステイヴドラムなどありますが、僕にとっては特にステイヴドラムは思い入れがあって、このスネアはSAKAE倒産間際に作っていました。
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ステイブスネアは無垢材のブロックを組み合わせるという工法です。
無垢材の場合はどうしても胴が厚くなり、このSDS1450JCやSDS1465JCなどは16mmの胴厚でした。



音は意外なほど(?)まろやかで優しい。
通常、ステイヴドラムの工法はブロックを繋ぎ合わせているだけなんですが、SAKAEの場合はかなり手間をかけています。20ピースのブロックを蟻継(ありつぎ)で円形にしている。。というところです。

通常、面と面だけを合わせるとすれば多少の誤差があっても合わせながら微調整するなど可能ですが、蟻継にすると微調整ができん、、。最終的に円形になるので誤差があったら逃げ場がないので失敗する!!
というリスキーな工法なのだ。。こんなん、よくやったなぁーって、さすがクレージーな職人集団(笑)

このスネアの成型は僕ではなく、僕よりも大先輩のUさん。因みにUさんとはSAKAE倒産後、共にLiMEでカホン製作することになります。

当然、このスネアを作るのは完全手作業なんで時間かかりました。そのため半自動の機械を導入したのですが、その機械は一度も使われることはありませんでした、、。
その機械で作れたかどうか、、、?僕の予想では出来なかったんちゃうかな?って思っています。
それだけ職人技は微妙なものなんです。



もし、購入する機会がありましたら一生もんのお付き合いでお願いします(笑)

ステイヴスネアの良さは木目の方向が縦目になり、樹木が大地から生えている、、という同じ状態の木目でタイコになっています。また、音の振動は木目に沿って走るので、理にかなった木目になります。

くりぬき胴と同じ状態ですね。ステイヴはくりぬき胴より強度があり、合板より接着剤が少なくウッド本来の響きになります。

この温かみのある説得力のある1台を持っていても損はないと思います。

しかも、、

『なんでこんなに安いねん。。』


(・・って当時思っていました)

くりぬきスネアはカノウプスが作っていますね。これも持っていても損はないでしょうねー。





単板はどうか??

単板は作っていませんでしたが、試作で何度か、、(ヤマハの時も試作したような気がする。。記憶違いだったらすいません)
材は覚えてませんが(笑)、、14"×5”のサイズだったと思います。音は
『パーン』
、、って横に広がる感じ(抽象的ですいません)
僕はJAZZやクラシックなど繊細な音でもしっかり鳴らしたいときに活躍できそうなスネアと思いました。










単板のドラムの場合は必ずって言っていいほどレインフォースメント(補強リング)が入っています。
単なる補強と言っていいかどうか??
このレインフォースメントを付けることによってサウンド自体のキャラクターを決定させていると思います。
またレインフォースメントの奥深さは、ゆくゆくブログに書きたいと思います。

今回は合板以外のスネアを特集してみました。いかがでしたでしょうか?

ステイヴスネアに関していえば、匠の技!って感じになりますが、そんなことだけが重要じゃなくて、肝心なのは『音』であり、永く愛用できる『耐久性』、演奏のことだけに集中できる『操作性』だと思うのです。

音をデザインする人がいて、その音を実現させれる設計者がいて、その楽器を現実に作り上げる職人がいる。。そういったバランスの取れているチーム(メーカー)が後世まで語り継がれるドラムを残せると思います。
どんな会社でも世代交代をしていくし、同じ人でも心が変わっていくので、その時代ごとにメーカーの色というか、個性というのが見えてきますね。
やっぱり『素晴らしい!』といわれる時は人が揃ってると思うんですね。

そんなことも考慮にいれながら、、(笑)
今回のブログもスネア選びの参考にしていただければ幸いです。

2020年08月02日

塗装ドラムとカバリングドラム、どっちがいいのん?完結

こんにちは。元ドラム/カホン職人のTetstuyaです。現在は木工職人などやりつつ演奏活動をしています。
あ、ドラム講師、カホン講師講もしています。

レコカス/リアルウッドは本当にリアルな音です。
news_photo2.jpg
写真は2010年にYD9000AJという神保彰さんモデルのドラムセットで色はリアルウッドです。

このリアルウッドは初期のレコカス(YD9000の時?)もリアルウッドという設定があり、初期のほうがもっとリアルなウッドっていう肌触りって思います。

リアルウッド、復刻版とはいえ僕ら世代は初めて扱うカラーでした。
出荷する手前の最終検査の方(ドラマーであり、10年以上も検査員として勤務)が、
『リアルウッド、響き方が全然違いますよー』
検査は外観、部品等の緩みがないか?不具合がないか?をチェックしながら
打痕が残らないようマレットで叩きつつチューニングもしていました。毎日、多い時で200台ほど同じようなことをしてた人が『全然違う』って、何が違うねん!?

通常のレコカスと部品は同じ。違いがあるとしたら塗装やー!

初期の時より復刻版リアルウッドのほうがしっかり塗ってる感はあります。こちらの他の塗装ドラムに比べて、塗装はちょっと違うところがあるんですね。

前回、塗装工程を説明しましたが、ちょっと説明不足のところがありました。細かいことを言うのは割愛しますが、塗装ドラムは簡単にいうとドラム胴体そのものに塗料を染み込ませる、、練りこむ、、って感じかな。

それに対し、リアルウッドは『フワッ』ってのせるという感じです。
ウエスや刷毛、ヘラなどの道具を使わず、スプレーだけで塗っています。

そこだけの違いですが、木材に染み込ませているより、表面的に色が付いているっていう状態。
ですので、軽めについてる?って感じです。実際、重量を量ったわけではないので推測です(笑)

結果としては、音の響きがオープンになってる。響きがいい!という話なので、おそらくこの塗装が違うってことになると思います。
もっと詳しく言えば納得感があるかもしれませんが、そこは割愛させていただきますね。

YAMAHA  RBS1480 リアルウッド

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(2020/8/1 17:38時点)
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新レコーディングカスタムのリアルウッドは2010年度版よりも色が少し濃いらしいですが、基本的には同じと思います。
レコカスのリアルウッドは2010年より前になると、、かなり昔です。正確にはわかってないですが(笑)70年代ころのはずです。たまに中古で出回ると思いますので、興味ある方はチェックしていただければいいと思います。



新レコーディングカスタムは旧レコーディングカスタムに比べ部品は変わっているようですね。
胴体の厚みもすべて6プライ(6mm)ですので、バスドラは薄くなりました(旧レコカス、最終形は7プライの7mm)

新たにデザインされたハイテンション・ラグ
以下、 YAMAHAドラムホームページから抜粋
レコーディングカスタムの象徴ともいえるハイテンション・ラグのデザインを一新。伝統的な要素を受け継ぎながら改良し、バーチ材のタイトで中低音域の響きを損なわないように、ラグの重量を増量。ミュートを使用しなくても不要な倍音をカットし、切れ味良くまとまりのあるサウンドにパワフルな音量を実現しました。
以上、ホームページより。

そんなわけで、現在のレコカスは音をコントロールされた現代にマッチした音になっていると思います。
音は好みですので、すべての人が良いと思うといわけではないでしょうけど、新しいレコカスも『レコーディングカスタム』という名前にふさわしい音だと思います。

ここまで読んでいただき、考えられるのは、木材に何かしらのもの(接着剤とか染料など)を染み込ませている量が少ない方がいいかも?(例えば、、プライ数が少ないとか)
究極、、くりぬきドラムがいいのか?(笑)
塗装しないほうがいいのか?(笑)

くりぬきドラムはコストが高くなるし、塗装してないと汚れやひび割れなど、、心配。。
『どーすりゃいいねん!』(メーカーの声?)

スネアに関していうと、合板ではないスネアっていうのはあります。
やっぱり、合板の場合は音の振動の効率が悪いってことは自覚あるんですね。。(誰が!?笑)

TAMA TLM145S-OMP [STAR Reserve Snare Drum #1 / Solid Maple 14" × 5"]

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一部のメーカーでは単板スネア、ステイブスネアなど発売しています。
昔、SAKAEというメーカーでもステイブスネアを作っていましたね。
次回、そのへんも含めて書きたいと思います。

あ、カバリングと塗装、どっちがいいのん?っていう答えですが。。
最終的には個人の好み、、繊細なアコースティックなJAZZなどであれば反応のいいオープンポア仕上げがいいと思うし、ある程度の音量のロックであれば見た目で選ぶでいいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2020年07月31日

塗装ドラムとカバリングドラム、どっちがいいのん?Part 2

こんにちは。元ドラム/カホン職人のTetstuyaです。現在は木工職人などやりつつ演奏活動をしています。

前回の続き、、今回は塗装ドラムのことについてです。
201711171305_3.jpg
こちら、2011年頃発売されたYAMAHAクラブカスタムです。

実はこちら塗装なんですね。スワールフィニッシュと言ってました。これはこちら、、
ludwig-classic-maple-mod-orange.jpg
ラディックのModOrangeという色、、カバリングです。これを塗装で再現した。。というのがYAMAHAクラブカスタムのスワールフィニッシュです。

『こんなことカバリングでええやん!』って、誰も言わなかったのが我々、職人集団(笑)
今考えると、全員が職人魂を持ってたんですね。やっぱりクレージーです。

どうやってやったかというと、スワールオレンジの場合は下地に黄色を塗って、乾燥後にオレンジを吹き付けて乾燥前にヒモで模様を付けます。
付け方は、ドラム胴を回転させて、ピンと張ったヒモをランダムに胴体に押し付けるというやり方。
当然、胴体の回転スピード、ヒモの太さや種類、押し付ける強さ、塗料の粘度や乾燥具合で、付き方が全然違います。
それを、、全く同じではなく、逆に全然違うわけでない、、見た目は同じように見える模様に、何百台、何千代も作ってたんですから、、。塗装の職人技スゴイっすね。
僕はどちらかというと木工職人でしたので、尊敬の眼差しで見ていました。

これでみるように、他の塗装ドラム(ラッカー仕上げの場合)もそうですが、基本的には塗料は分厚くのっています。もちろん、カバリング(1mm前後)ほどではないです。
塗装工程は塗って→磨いて→、、の繰り返しを3回くらい繰り返し仕上げています。ですので、極力薄い、、ですが、塗料はムッチャのっています(笑)
これは、次に紹介する オープンポア仕上げとの決定的な違いは 『導管』 が埋まっているということなんです。
塗装は(カバリングも)見た目をよくするという役割もありますが、ドラム胴体を保護するという役割もありますんで、導管が埋まってるっていうことは湿気など外気の影響をほとんど受けないってことになります。

スワール塗装は、ただ単純に色を塗るだけではなく、塗装によって装飾を加えることでドラムの個性を出していました。
こういう装飾を加えるのは、当時のアブソリュートシリーズでもエンボスド×××や、ピンクフレイクス、など、etc..でありました。
当時はこう言って塗装を加飾塗装と言っていました。
今思えば、YAMAHAしか無かった?(僕が知らないだけかもしれないが、、)
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塗装の場合、上記のように木材を隠ぺいする塗装と、杢目を見えるようにするシースルー塗装というのもあります。
塗膜の厚さの多少の違いはあれど、やはり基本的には工程は同じです。
また、シースルー塗装の中に希少性の高い美しい木目を基調としたドラムもあります。
これはいわゆる『ツキ板』と呼ばれる加工で、ざっくりというと木材の表面化粧で薄くスライスした『銘木単板』を貼り付けた上からシースルー塗装をしています。YAMAHAでいえばPHXなどそうです。



ここまで説明すると
『あれ?カバリングだけじゃなく、塗装のほうも胴体にかなり塗膜がのってたら、結局は胴体の鳴りを妨げているんちゃうん?』 と思われると思います。
そうではなくて、カバリングも塗装の塗膜も胴体と一体となって胴鳴りをしているんです。
ですので、カバリングと塗装という違いはもちろんのこと、厳密にいえばそれぞれの色によって、鳴り方、響きなど、違うんでしょうけど、違いのわかる人いないと思います。。たぶん!(笑)

もちろん、明らかに違うのであれば製品化しないでしょうし。。
商品にするときには各メーカーは試作しています。これでもか、これでもか、、というくらい(笑)

塗装の話ではないですが、接着剤を変えようという試作をしたときがあって、、、(ドラムが合板である以上、接着剤の層は何層もある、、例えば6プライの胴体ということは1プライ、1プライの間に接着剤の層があります)、、、いろんな接着剤を試す中で、ある接着剤では全然胴鳴りがしない!っていうこともありました。・・このときは結局、接着剤は変えなかった。。というより、僕が入社してから一貫して接着剤は同じものを使用していました。

試作では、音はもちろんのこと、長く使えるように過酷な状況下でも耐えれる仕様かどうかまでチェックしており、それこそ、ハギさん(YAMAHAドラムを作った人)が 『何十年経っても評価されるドラムを作ってるんだ。ドラム作って数年のメーカーと訳が違う』
と、言ってた通りの取り組みです。

オープンポア塗装について

僕がYAMAHAドラムを製作している当時、オープンポア塗装といえばヴィンテージナチュラルという色です。
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画像はつい先日、ツイッターで知り合った方からいただきました。ビーチカスタムアブソリュートのセットです。ビーチの杢目が際立って美しい。。
これは現在のAbsolute Hybrid Mapleにもラインナップとしてあります。ビーチほどは杢目がでませんが、杢目を生かした塗装です。


ヴィンテージナチュラル塗装ができた当初(メイプルカスタムの最初)は、 ”今までのドラムと胴体の鳴り方が違う” と、カタログに音の波形まで載せて違いをアピールしていました。
確かに、塗膜自体は薄いし、というより、塗膜って言っていいかどうか?わからんっていうくらいです。。
胴体に色を付けてるっていう感じです。
当然、木材の導管は埋まっていないんで、胴体の振動を妨げるものは無いし、それでいて、湿気などの環境の変化からドラムを守るっていうのは、今考えれば画期的ですね。
ただ、このヴィンテージナチュラル、欠点がありました。今は改良されていると思うけど、経年変化で色が濃くなっていくのだー。んで、ドラムセットの色がバラバラになるという(笑)
当初、ヴィンテージナチュラルは経年変化で色が変わりますよー、最初はバラバラの色も年数が経てば、色が揃ってきます。ということをカタログに書いてありました。

でも、、しばらく経つとクレームが来るんですよねー。 『色が違う』 って言って。

いや、、 『カタログに書いてあるやん!色が変わっていくって、、もっと待ってたら色が揃うねん』 って、思ってカタログを確認したところ、、

あれ?書いて無い!(笑)

いつの間にかカタログから削除されてました(笑)
後々、アブソリュートシリーズが始まったころから、UV塗装という工法を取り入れ、色も安定しクレームもなくなってきました。

確かに、、 『色がバラバラだけどそのうち色が揃う』って、『いつやねん!』 って話ですよね。そんなことよくカタログに書いたなぁー、、って思います。
メイプルカスタム発売当初1991年ごろ、、古き良き時代です(笑)

オープンポアの塗装は他にもあると思いますが、塗装工程のことなど各メーカーともに詳しく書いてあるわけでないので、見た目で判断するしかないですね。
ラッカー仕上げ、いわゆるグロス仕上げはツヤツヤ、テカテカ。僕らは鏡面仕上げと言ってました。文字通り、鏡のような面に仕上がります。スマホで写真撮った時に自分の姿が胴体に写るのであれば鏡面仕上げです。
オープンポアはオイルフィニッシュなどがそうですが、ツヤのない木材の質感を残した感じです。あまり塗装やカバリングで音が違うとか気にもされたことがないとは思いますが、同シリーズでカバリングと塗装の設定がある場合は、このようなことも少々考慮されたらいいと思います。
とはいえ、前述の通り大きな違いがないので、自己満足の世界かと思いますが(笑)

塗装の話で印象に残っているのはYAMAHAレコーディングカスタムのリアルウッド塗装です。
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YAMAHA  RBS1455 リアルウッド

価格: 49,500円
(2020/7/31 09:51時点)
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現在の新レコーディングカスタムにも設定されている色ですが、旧レコカスでも神保彰さんのモデルでドラムセット『YD9000AJ』を2010年ごろに作った話です。
これはまた次回に詳しく解説いたします。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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