パキスタンで、新型コロナウイルスの感染が確認されてから6か月が経過した。ここ数週間は感染者数が激減しており、最悪の事態は回避できたようだ。人口過密な都市部での感染拡大や、ボロボロの病院が対応できなくなることを恐れていた専門家らは今、感染者数の減少理由が分からず困惑している。
パキスタンでは当初、感染者数が急増したが、現在は減少傾向にあり、 死者数も1桁の日 が多い。累計の死者数は約6300人、感染者数は29万5000人以上だが、現在1日当たりの新規感染者数は数百人にとどまっている。一方、 隣国インドでは、1日当たり数百人が死亡 している。
パキスタン歴代政府は長年、医療分野への資金投入を行わず、ポリオ、結核、肝炎など多くの感染症の食い止めに失敗してきた。
感染の大流行を回避できた理由について、人口が若いこと、高湿度・高気温の気候、根拠のない自然免疫など、さまざまな仮説が飛び交っている。
新型コロナは、高齢者や基礎疾患のある人が感染すると重症化するリスクが高いことが分かっているが、 22歳 だ。一方、 イタリアの平均年齢は46.5歳 で、これまでの死者数は3万5000人を超えている。
レストランや公園が再開し、人々は映画館やショッピングモールに集まり、公共の交通機関にひしめき合って乗っている。学校や大学も9月末には再開予定だ。マスクを着用している人も、ほとんど見かけなくなった。
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