実際に新型コロナの流行によって医療崩壊が起こってしまうと、何が起こるのでしょうか。
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日本全国の新型コロナ重症患者数はすでに第2波を超えている
第2波と比べて第3波では高齢者が占める割合が多いことから、重症者数の増加のペースも第2波を上回っていま
す。
どうなれば医療崩壊が起こるのか
提供できる医療は医師、看護師、放射線技師、薬剤師などの医療従事者や、人工呼吸器、ECMOなどの医療機器などによって制限があります。
普段は「必要とされる医療」がこの「提供できる医療」の制限を超えることなく診療の質が維持されていますが、この「必要とされる医療」が「提供できる医療」を超えてしまうと、診療の質が維持できなくなってしまいます。
新型コロナの患者数の急激な増加は、新型コロナ以外の患者への医療にも大きく影響を与えます。
例えば、
・救急車の搬送先がなかなか見つからない
・心筋梗塞・狭心症の治療が行われなくなる
・がんの診断が遅れる
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コロナの影響による救急搬送の遅延
例えば、日本では救急搬送の遅延が起こっています。
医療崩壊が起こると、コロナ以外の疾患の診療にも影響が
海外でも「新型コロナによる、新型コロナ以外の疾患への影響」が問題になっており、特にこれまでに爆発的な患者の増加が見られた欧米では深刻な問題となっています。
・イギリスでは新型コロナ流行期に死産が増えた
・医療崩壊が起こったイタリアでは院外心停止患者が増えた
・アメリカでは新型コロナの影響で、がんと診断される患者が減っている
・大人だけでなく小児の医療にも悪影響が見られた
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日本が医療崩壊に陥らないために
現在の第3波はどこまで患者が増え続けるか分かりませんが、(Googleによる感染予測では今後28日で62,010人が感染すると予想されています)、感染を抑え込めるかどうか、これまでに欧米が経験した医療崩壊に日本が陥ってしまうかどうかは、私たち一人ひとりの自覚ある行動と感染対策にかかっています。
今一度、3連休を迎えるに当たって、
・屋内ではマスクを着ける
・3密を避ける(特に職場での休憩時間や会食)
・こまめに手洗いをする
といった、基本的な感染対策について徹底しましょう。
新型コロナの診療をしている、一医療従事者から皆さんへのお願いです。
↓ 記事はこちら(グラフもあります) ↓
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201121-00208818/
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