そのような中で、「妊娠を考えているけど、新型コロナウイルスが落ち着くまで控えた方が良いのかな?」と困っている女性の声をよく耳にします。
米国の産婦人科学会(ACOG)
・前提として、妊娠するかどうかは個人的な選択に委ねられています
・自分が妊娠中に感染した場合のリスクを事前に把握しておくべきでしょう
・現在までの研究報告では、妊娠中の女性は非妊娠中の女性よりも新型コロナウイルス感染症による重症化や死亡のリスクが高いことが示唆されています
・妊娠糖尿病や肥満など健康状態に問題がある妊婦では、新型コロナウイルス感染症による重症化のリスクがさらに高まる可能性があります
・妊娠中や分娩中に、胎児や新生児に感染したという報告は稀です
英国の産婦人科学会(RCOG)
・妊娠中に感染することで早産や重症化のリスクは上がることがわかってきています
・妊婦健診は非常に大切なものなので回数をむやみに減らすことは勧められません
・一部の研究では、「遠隔による妊婦健診」を利用することで質を下げずに受診回数を減らすことができる可能性が報告されています
・妊娠糖尿病などの合併症を持つ妊婦では感染時の重症化リスクが高いためしっかりとしたスクリーニングが重要です
日本
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000628247.pdf
http://jsidog.kenkyuukai.jp/images/sys/information/20200826170547-781C57AE61CEF21162EFA8058AB6678140204C0800AA129BB6B8A012A1FA0E5E.pdf
まとめ
もともと健康な女性に対して妊娠を控えるべきだと広く勧告する根拠は、現時点で存在しない
・妊娠中の感染は重症化などのリスクを高めるため、危険因子(糖尿病や肥満など)を持っている女性では専門家と一緒によく検討した方が良い
・妊娠中に感染しても胎児の先天性疾患のリスクを高めることはないと考えられており、その点の心配は不要だろう
・妊娠したら、妊婦健診は勝手に控えたりせずきちんと定期受診をする方が良い
↓ 記事はこちら ↓
https://news.yahoo.co.jp/byline/shigemidaisuke/20201130-00210126/
◇不妊治療病院、東京に100カ所 岩手、佐賀両県2カ所のみ
不妊に悩む人が国の治療費助成制度で治療を受けられる指定医療機関約600カ所のうち、100カ所が東京に集中するなど都市部に偏在していることが30日、共同通信の調査で分かった。愛知県と大阪府が39カ所、神奈川県が34カ所と続く。
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