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2014年09月10日
水質汚濁
近年では、大量の生活排水により、汚染物質が蓄積しやすい閉鎖性水域(湖沼、内湾など)での水質改善が課題となっている。
・有害化学物質の地下浸透や廃棄物の不法投棄などが原因となる地下水汚染が問題となっている。
自浄作用の限界を超えない程度の濃度を許容濃度としている。
・水質汚濁の原因物質には「有害物質」と「有機性物質」がある。
有害物質には鉱山・工場などからのカドミウム・有機水銀・鉛・六価クロムなどがある。
有機性物質には家庭排水・工場排水中の有機化合物、窒素、リンなどがある。
・排水中の有機性物質は、水中の微生物により分解される。
しかしその量が多いと水中の酸素量が減り、腐敗してヘドロとなって沈殿する。
・湖沼などの閉鎖系水域における富栄養化の原因は、有機物や栄養塩類である。
・排水中の有機性物質や栄養塩類(硝酸塩、リン酸塩など)が増えるとプランクトンや藻類が大量発生し、赤潮やアオコの原因となる。
・赤潮はプランクトンが異常発生し海水が変色する現象で、魚介類も減少する。
(本来は魚介類の栄養となるプランクトンだが、赤潮が起こるほど大量に存在するとエラが詰まったり、溶存酸素が無くなったりするので、酸素欠乏のために魚介類は死んでしまう。)
・「水質汚濁防止法」では健康項目26項目、生活環境項目12項目の排水基準を定め規制している。
(健康項目:人の健康被害を起こすおそれのある有害物質 生活環境項目:生活環境を損なうおそれのある有害物質)
・家庭からの生活排水は、有害物質よりも有機性物質のほうが多い。
(有害物質:カドミウム、有機水銀など 有機性物質:有機物、窒素、リンなど)
・水質基準のBOD(生物化学的酸素要求量)とCOD(化学的酸素要求量)は、排水中の有機性物質による汚染の度合いを示す指標である。
(BODは河川、CODは湖沼・海域の汚濁指標。)
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