増えた状態のまま維持されるといいのですが、世の中にそんなうまい話はありません。筋トレを止める=その筋肉を使わくなることですから、だんだん減ってやがて元に戻ってしまいます。
「止めれがもどる」という点はダイエットに似てますが、大きく違う点があります。其れが「マッスルメモリー」効果です。
マッスルメモリーとは、一度、身につけた筋肉は、筋トレを止めて落ちてしまっても、また再開すると短期間でかつての筋肉量まで戻る、『筋肉は覚えている』という性質のこと。筋肉は”昔の状態を記憶している”と言っていいでしょう。
この性質は,ボデイビルダーをはじめ筋トレを実践してきた人には経験的に知られていましたが、近年、研究が進んでその仕組みが明らかになってきました。
筋肉に限らず細胞にはDNAを収めた核があります。筋肉の場合、細胞の数は一定でも、トレーニングすることで核の数が増えていきます。筋細胞は核を中心に大きくなるので、私たちは筋肉がついたことを実感できるのです。
トレーニングを止めると、筋細胞は痩せていきますが、いったん増えた核は減りません。だからトレーニングを再開すると、『核の数を増やす』というプロセスが省略されるので、わたしたちのからだは核を中心に筋細胞を大きくすることに全力をそそげる、つまり短期間で元の筋肉量まで戻ると考えられるわけです。
マッスルメモリーが残る期間は、10〜15年くらいと言われています。もっとも、この期間が過ぎても”記憶”がいきなり消去されてしまうのではなく、少しずつ減少していくので、かつての筋トレが無駄になってしまうわけではありません。 一度、鍛えて増やした筋肉は一生の財産、すなわち【貯筋】そのものになるのです。
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