コパ・アメリカ2011 グループリーグ グループC
ウルグアイ代表 × チリ代表
スコア:1-1
2011年7月8日 エスタディオ・マルビナス・アルヘンティナス 観客数:-
グループリーグ屈指の好カード!
ウルグアイ代表のスタメン(4-3-3)
GK: フェルナンド・ムスレラ
4: マキシ・ペレイラ ディエゴ・ルガーノ セバスティアン・コアテス マルティン・カセレス
3: ディエゴ・ペレス エヒディオ・アレバロ・リオス アルバロ・ペレイラ
3: エディンソン・カバーニ ディエゴ・フォルラン ルイス・スアレス
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SUB: フアン・カスティージョ(GK) アンドレス・スコッティ(GK)
アルバロ・ゴンサレス ニコラス・ロデイロ セバスティアン・エグレン
ワルテル・ガルガノ マウリシオ・ビクトリーノ アベル・エルナンデス
マルティン・シルバ クリスティアン・ロドリゲス セバスティアン・アブレウ
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監督: オスカル・タバレス
チリ代表のスタメン(3-4-3)
GK: クラウディオ・ブラボ
3: パブロ・コントレラス ワルド・ポンセ ゴンサロ・ハラ
4: マウリシオ・イスラ ガリー・メデル アルトゥロ・ビダル ルイス・ヒメネス
3: アレクシス・サンチェス ウンベルト・スアソ ジャン・ボーセジュール
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SUB: ミゲル・ピント(GK) パウロ・ガルセス(GK)
ホルヘ・バルディビア カルロス・カルモナ エステバン・パレデス
ゴサンロ・フィエロ ロドリゴ・ミジャール カルロス・ムニョス
フランシスコ・シルバ フェリペ・グティエレス マルコ・エストラーダ
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監督: クラウディオ・ボルギ
初戦を引き分けたウルグアイ、勝利したチリ
両チームに良いメンバーが揃ったグループリーグ屈指の好カードです。
この試合はグループリーグの2戦目。ウルグアイ代表はペルー代表と引き分けに終わり、チリ代表はメキシコ代表に勝利。勝点3を得たチリ代表のほうが、精神的に優位かもしれません。
スタジアムがあるアルゼンチンのメンドーサという町は、チリの国境に近いということもあり、チリサポーターが大挙して押し寄せています。その数、一説には2万人とも3万人とも。国歌斉唱のときも明らかにチリ国歌のほうが歌声が大きい。スタジアム全体で歌っている感じです。
前半
チリのキックオフで試合開始。ウルグアイは3トップが積極的にプレッシャーをかけます。
3分: ビダルのスアレスへのファウルで、ウルグアイにFK。キッカーはフォルラン。スタンドからフォルランの顔にレーザーがあてられています。
フォルランの蹴ったボールは良いコースでしたが、チリのディフェンスがCKへ逃れます。
6分: DFからのロングボールをスアレスが胸で落とし、フォルランがミドルシュート。
10分経過。ここまではややウルグアイのペース。中盤で激しくプレッシャーをかけ、チリの攻撃陣を自由にさせません。
14分:中央のヒメネスからパスを受けた右サイドのイスラがクロス。しかし精度がイマイチで誰にも合いません。
18分:自陣ゴールキックをフォルランが頭で落とし、カバーニが振り向きざまにノールックで前方のスアレスへパス。スアレスのシュートは惜しくもクロスバーをかすめました。
序盤はウルグアイにペースを掴まれましたが、15分あたりからチリが細かくパスをつなげるようになりました。
21分:左サイドのサンチェスからエリア内のスアソへパス。スアソはDFを背負って後ろへボールを下げると、走ってきたビダルが強烈なミドルシュート。
23分:スアレスへのファウルでコントレラスにイエローカード。しかしフォルランの蹴ったFKはDFに跳ね返されます。
26分:ゴール前でのパスミスからウルグアイにチャンス。スアレスがゴール前のフォルランへ折り返し。しかし体制が悪いフォルランのヘディングシュートは力がなくクリアされます。
33分:中央のビダルからスアソへパス。スアソがビダルへリターンパスを送り、そのままシュート。しかしカセレスのスライディングタックルでコースが変わり、枠をそれます。
34分:ゴール前でパスをつないで最後はサンチェスのミドルシュート。
チリの素晴らしい攻撃
36分:中盤でスアソ→サンチェス→ヒメネス→イスラ→サンチェスとつないで最後はヒメネスへスルーパス。パスを受けたヒメネスがエリア内でカセレスに倒されますが、主審のジャッジはノーファウル。やや不運なジャッジですが、チリの素晴らしい攻撃でした。
40分:コアテスのクリアしたボールがイスラに当たり、跳ね返ったボールがそのままゴール目がけて一直線。際どいコースのボールはクロスバーを直撃しました。距離にして25mくらいでしょうか。
43分:チリのチャンス。左サイドでビダル→サンチェスとつなぎ、ボーセジュールがドリブルからシュート。これはわずかに外れます。
前半終了:スコアレスでしたが、内容では明らかにチリが上回りました。
ウルグアイは守備に重きを置いているのか、前線の3人以外で攻撃に絡める選手が少ない。ですが、その3人の個の力でシュートまで持ち込むあたりはさすがです。
...halftime...
後半
ウルグアイが選手交代。カバーニOUT、アルバロ・ゴンサレスIN。どうやら4-4-2に変更のよう。
45分:右サイドのスアソの折り返しを、ゴール正面でヒメネスがヒールシュート。オシャレなシュートでしたが、GKがしっかりキャッチします。
48分:カセレスがサンチェスを押し倒した上に蹴り飛ばしてイエローカード。これで次戦は出場停止です。
先制点はウルグアイ
53分:中央のフォルランがエリア内のペレイラにスルーパス。ここはチリのディフェンスに阻まれますが、こぼれ球をスアレスが拾って中央へ折り返し。これをフリーになっていたペレイラが決めて、劣勢だったウルグアイが先制しました。
60分:チリ選手交代。ゴンサロ・ハラOUT。ホルヘ・バルビディアIN。
63分:中央からドルブルで仕掛けたスアレスがシュート。ここはGKのセーブでCKに逃れます。
時間の経過とともにウルグアイはスアレスが良い形でボールを受けれるようになってきました。
サンチェスが同点弾!
65分:中央のバルビディアが左サイドのボーセジュールへパス。ゴール前への折り返しを、サンチェスが振り幅の小さなシュートで右隅に決めました。
数万人のサポーターが『Chi Chi Chi! Le Le Le! Viva Chile!!』と叫び、喜びを爆発させます。
68分:バルビディアから右サイドのイスラへロングパスが通り、そのままイスラがシュート。これは大きく枠をそれます。
74分:チリが2選手交代。ボーセジュールOUT、カルロス・カルモナIN。スアソOUT、エステバン・パレデスIN。
76分:バルディビアのスルーパスから右サイドでパレデス→サンチェスとつなぎ、最後はヒメネスがヘディングシュート。決定機でしたがGKがファインセーブです。
78分:ウルグアイ選手交代。マキシ・ペレイラOUT、ニコラス・ロデイロIN。
81分:サンチェスが倒されチリのFK。バルディビアの蹴ったボールはGKがパンチング。それを拾ったイスラの強烈なミドルシュートを、再びGKがファインセーブ。
82分:ペナルティアーク付近でバルビディアが倒され、ゴール正面でチリのFK。パレデスが直接狙いますが、左に外れます。
83分:ウルグアイ選手交代。エヒディオ・アレバロ・リオスOUT、セバスティアン・エグレンIN。
86分:ペナルティアーク付近でバルビディアがコアテスに倒され、ゴール正面でチリにFK。ポンセの蹴ったボールは右上で巻いて落とすイメージだったようですが、落ち切らずにクロスバーの上を通過。
90分:追加タイムは2分ち表示。初戦に勝っているチリは、このまま引き分けでもOKな雰囲気です。
91分:ウルグアイのFK。初戦を引き分けているので、出来れば勝ちたい試合。ルガーノ1人を残し、ウルグアイは1点目指して全員ゴール前に上がりましたが、ここはチリDFにクリアされます。
92分:試合終了です。好カードという戦前の期待にたがわない、激闘となった一戦は1-1の引き分けに終わりました。
得点
53分 アルバロ・ペレイラ(ウルグアイ代表)
64分 アレクシス・サンチェス(チリ代表)
試合を終えて・・・
じつは前半38分から約2分間、中継映像が途絶えました。ちょうどそのとき現地ではスタジアムが一部停電だったそうなので、その関連と思われます。
スタジアムの停電自体は南米ではたまにありますけど、まさか国際大会でやらかすとは。
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