2010-11 ブンデスリーガ 第7節
ニュルンベルク × シャルケ
スコア:2-1
2010年10月2日 グルンディッヒ・シュタディオン 観客数:48,548
ニュルンベルクが大きな勝利を手にしました
シャルケのメンバーは本当に豪華ですが、勝ったのはニュルンベルク。ギュンドアンはトップ下でフル出場です。
ニュルンベルクのスタメン(4-2-3-1) ●L to R
GK: ラファエル・シェーファー
4: パスカル・ビーラー アンドレアス・ウォルフ ペア・ニルソン ユーリ・ユドト
2: イェンス・ヘーゲラー ティミー・シモンズ
3: マイク・フランツ イルカイ・ギュンドアン メーメット・エキジ
1: ユリアン・シーバー
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SUB: アレクサンダー・ステファン(GK)
アルモグ・コーヘン アイザック・ボアキエ ドミニク・マロー
ダリオ・ヴィドシッチ マルヴィン・プラッテンハルト マレク・ミンタル
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監督: ディーター・ヘッキング
シャルケのスタメン(4-4-2) ●L to R
GK: マヌエル・ノイアー
4: ルーカス・シュミッツ クリストフ・メッツェルダー キリアコス・パパドプーロス ベネディクト・ヘーヴェデス
4: ジョエル・マティプ ジャーメイン・ジョーンズ ホセ・マヌエル・フラド ジェフェルソン・ファルファン
2: ラウル・ゴンサレス クラース・ヤン・フンテラール
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SUB: マティアス・ショバー(GK)
イヴァン・ラキティッチ ペール・クルゲ エリク・イェンドリシェク
ハンス・サーペイ ハオ・ジュンミン エドゥ
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監督: フェリックス・マガト
このシーズンここまでわずか1勝同士の対戦
ニュルンベルクは勝点6で14位(1勝3分2敗)。シャルケは勝点2の17位(1勝1分4敗)。両チームここまで6試合を終えて1勝しか出来ていません。どちらがシーズン2勝目を手にするかに注目が集まりました。
入団1年目の内田篤人は、残念ながらこの試合はメンバー外で遠征には帯同していません。
>>>前半45分
■ニュルンベルクは[NUR]。シャルケは[SCH]で表示します。
シャルケのキックオフで試合開始です。
両チームともチーム状況は決して良くないこともあり、立ち上がりは慎重。後方でボールを回してチャンスをうかがう展開が続きます。
5分[SCH]:マティプの縦パスをラウルが落として右サイドのファルファンへつなぎます。ファルファンは右サイドを上がってきたヘーヴェデスとのワンツーからペナルティエリアに侵入してクロスを入れますが、相手DFがクリアします。
8分[NUR]:カウンターアタックです。シモンズが自陣でボールを奪取し、中央のギュンドアンへパス。ギュンドアンはドリブルから前線のシーバーへスルーパスを通しますが、シーバーの反応が少し遅れたため、前に出てきたGKノイアーがクリア。
シャルケはサイドを使って攻める意識は見て取れますが、細かなミスでシュートまで持ち込めません。
一方ホームのニュルンベルクは守備に時間を割かれるのはある程度織り込み済みのようで、基本的には少し引いてブロックを作り、とくに中央は自由にさせない守備でシャルケのアタッカー陣を封じ込めています。
一方ホームのニュルンベルクは守備に時間を割かれるのはある程度織り込み済みのようで、基本的には少し引いてブロックを作り、とくに中央は自由にさせない守備でシャルケのアタッカー陣を封じ込めています。
13分[SCH]:マティプが相手からボールを奪いラウルへパス。裏へ抜ける動きを見せるフンテラールへラ、ウルから絶妙なスルーパスが通ります。フンテラールはシュートを打ちますが、相手DFにクリアされました。
18分[SCH]:ラウルのスルーパスにフンテラールが反応。しかし戻ってきたニルソンがスライディングでクリアしました。
19分[NUR]:シャルケのコーナーキックからニュルンベルクがカウンター。左サイドのビーラーがドリブルで上がり、前線のシーバーヘスルーパス。しかしシーバーへボールが渡りかけたところでマティプにボールを奪われ、チャンスを物にできませんでした。
28分[NUR]:シモンズがフラドからボールを奪って一気にカウンター。ドリブルで上がるとシーバーヘスルーパス。ペナルティエリア左角付近から放ったシーバーのシュートはGKノイアーがファインセーブ。
30分[NUR]:右サイドでユドトがマティプに倒されてセットプレーのチャンス。リスタートからギュンドアン→エキジ→ギュンドアンとつなぎ、狭いスペースをギュンドアンがシーバーへ正確なスルーパスを通します。ペナルティアリア内のシーバーは接触プレーで転倒しますがノーファウルの判定。
38分[SCH]:右サイドでボールを持つファルファンが後方のマティプへボールを送ると、右サイドを駆け上がるヘーヴェデスへマティプからロングパスが通ります。ヘーヴェデスはゴールラインぎりぎりから折り返しますが、ファーサイドにいたジョーンズがボールを収めきれませんでした。
前半終了。両チームの順位をそのまま反映したような、見せ場の少ない45分間でした。
シャルケのトップ下はフラドですが、実際には上手くゲームに絡めてなく、その役割をラウルが担っていた状態。ラウルが下がってボールをさばいて、ようやく形になるといった感じでした。
シャルケのトップ下はフラドですが、実際には上手くゲームに絡めてなく、その役割をラウルが担っていた状態。ラウルが下がってボールをさばいて、ようやく形になるといった感じでした。
>>>後半45分
46分[SCH]:選手交代。ホセ・マヌエル・フラドOUT。ペール・クルゲIN。
前半は守備から入るニュルンベルクでしたが、後半は一転して積極的に攻め始めました。
53分[SCH]:ファルファンのスルーパスに反応して抜け出したジョーンズがGKシェーファーと接触。ジョーンズに2枚目のイエローカードで退場処分に。
54分[SCH]:選手交代。ラウル・ゴンサレスOUT。イヴァン・ラキティッチIN。中盤が一人少ない状況では、運動量を考慮すると仕方がない交代です。
55分[SCH]:ファルファンから右サイドのクルゲへパスが通り、クルゲはクロスを選択。ファーサイドを全力疾走してきたラキティッチが右足で合わせますが、GKシェーファーがファインセーブ。
56分[SCH]:ヘーヴェデスのクロスにゴール前へ走りこんできたフンテラールが右足でダイレクトシュート。決定的な場面でしたが枠を外れました。
58分[NUR]:選手交代。ラファエル・シェーファーOUT。アレクサンダー・ステファンIN。シェーファーはジョーンズとの接触で、軽い脳震盪をおこしているように見えました。
■フランツのゴールでニュルンベルクが先制!
62分[NUR]:シモンズのスルーパスに左サイドのシーバーがパパドプーロスと入れ替わる形で抜け出してゴール前へ折り返すと、詰めていたフランツが押し込んでニュルンベルクが待望の先制点を決めました。
ニュルンベルクは数的優位の上に1点リードの状況ということもあってか、攻撃への積極性が薄くなり無難なプレーが目立つようになります。逃げ切るには早すぎる時間ですが、チーム状態の悪さがそうさせてしまうのでしょうか。
■フンテラールのゴールで同点に!
74分[SCH]:ファルファンが右サイドを突破してゴール前へ折り返すと、ゴール正面に詰めていたフンテラールが右足ダイレクトシュートで同点ゴールを決めました。
76分[SCH]:選手交代。ジェフェルソン・ファルファンOUT。エリク・イェンドリシェクIN。
80分[NUR]:選手交代。マイク・フランツOUT。アイザック・ボアキエIN。イェンス・ヘーゲラーOUT。アルモグ・コーヘンIN。
83分[SCH]:精度が低い味方のバックパスをノイアーが処理しきれず、慌てて蹴るもゴールラインを割ります。ニュルンベルクへのコーナーキックのプレゼントとなりました。
83分[NUR]:ラッキーなコーナーキックからウォルフが完璧なタイミングでヘディングシュート。しかし左ポストを直撃し、相手DFのクリアで再度コーナーキックを得ます。
■決勝点はアンドレアス・ウォルフ!
84分[NUR]:2度目のコーナーキックを再びウォルフがヘディングシュート。これが決まってニュルンベルクが勝ち越し点を決めました。
86分[NUR]:相手陣内でのスローインからシーバーがゴール前へ折り返し。これをギュンドアンが角度の無いところから難しい体勢でシュートを打ちましたが、ボールはサイドネットへ。
93分[試合終了]:不調とはいえ強豪シャルケを相手に、ニュルンベルクがシーズン2勝目を挙げました。
当時のニュルンベルクのトップ下はギュンドアンでしたが、この日はフル出場したものの出来が良かったとは言い難い内容。ボールロストが少々目立ちました。
全体的に中盤での潰し合いが多い試合でしたが、それゆえに際立った存在感を放っていたのが、両チームの守備的MFであるティミー・シモンズとジョエル・マティプです。この2人の中盤の守備はかなり効いていました。
>>>得点
62分: マイク・フランツ(ニュルンベルク)
74分: クラース・ヤン・フンテラール(シャルケ)
84分: アンドレアス・ウォルフ(ニュルンベルク)
タグ: 2010-11