2012-13 フランス・リーグアン 第37節
OGCニース × オリンピック・リヨン
スコア:1-1
2013年5月19日 スタッド・ムニシパル・ド・レイ 観客数:15,968
リヨンがチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく前進
Source: Madein FOOT
クレマン・グルニエのフリーキックは一見の価値ありです。
OGCニースのスタメン(4-2-3-1) ●L to R
GK: ダビド・オスピナ
4: ティモテー・コロジエチャク ネマニャ・ペイチノヴィッチ レナト・チヴェッリ グレゴワール・ピュエル
2: ディディエ・ディガール ファブリス・アブリエル
3: ケマハマン・トゥラオレ アレクシー・ボゼッティ エリック・ボーテク
1: ダリオ・ツヴィタニッチ
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SUB: ファビアン・ダオ・カステラナ(GK)
ケヴィン・ディアス ジェレミー・ピエ ステファン・バオケン
ジョリス・デル ケヴィン・ゴミス キャメル・メリアン
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監督: クロード・ピュエル
オリンピック・リヨンのスタメン(4-2-3-1) ●L to R
GK: アントニー・ロペス
4: ムアマドゥ・ダボ ミラン・ビシェヴァツ バカリ・コネ アントニー・レヴェイエール
2: マキシム・ゴナロン スティード・マルブランク
3: ヨアン・グルキュフ クレマン・グルニエ ヤシン・ベンジア
1: バフェティンビ・ゴミス
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SUB: マチュー・ゴルジュラン(GK)
ジョルダン・フェッリ リサンドロ・ロペス アレクサンドル・ラカゼット
アルノルド・エムビュエンバ ラシド・ゲザル アントニー・マルシャル
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監督: レミ・ガルド
CL出場権を争う4位と3位の直接対決
4位のニースと3位のリヨン。チャンピオンズリーグ予選3回戦からの出場権が得られる3位を争うチーム同士の直接対決です。12-13シーズンのリーグアンは、すでにパリSGの優勝とマルセイユの2位が確定。3位争いはニース、リヨンのほかにリールとサンテティエンヌも絡んだ4つ巴の状態でした。
37節は全試合同時刻キックオフの予定でしたが、大雨のためこの試合のみ翌日に順延。すでに前日の試合でサンテティエンヌとリールは勝点を積み上げており、ニースはこの試合で引き分け以下だと3位の可能性が消滅するという状況です。
一方リヨンはこの試合に勝てば3位が確定しますが、仮に引き分けても3位確保へ大きく前進します。
ニースのホームスタジアムはEURO2016に向けて新たに建設され、翌13-14シーズンからの使用が決まっています。よってこのリヨン戦が85年間の歴史を持つ『スタッド・ムニシパル・ド・レイ』での最後の試合となりました。
>>>前半45分
■ニースは[NIC]。リヨンは[LYO]で表記します。
ニースのキックオフで試合開始です。
1分[LYO]:開始30秒でベンジアが相手選手へ足の裏を見せての接触プレーでイエローカード。早すぎます。
立ち上がりから両チーム慎重な入り方で、ボールは回すも効果的な攻撃にはつながりません。じゃっかんリヨンのほうがサイドを使った攻撃の意識が高い分、攻撃的な姿勢に見えます。
9分[NIC]:ボセッティからパスを受けたコロジエチャクが左サイドを突破。ゴール前に走りこむトゥラオレを確認するとクロスを入れます。トゥラオレはワンタッチしてシュートを打ちましたが、トラップの際にボールコントロールが大きくなり、良い形でシュートを打てませんでした。
15分[NIC]:バイタルエリアでボールを持ったツヴィタニッチが、裏へ抜けるボーテクへ縦パス。ボーテクはしっかりゴール前の状況を確認してからクロス。ゴール前にはボセッティが上がってきましたが、クロスがわずかにボセッティに合いませんでした。
25分[NIC]:バイタルエリアでパスを受けたトゥラオレがいったんタメを作り、右サイドを上がってきたアブリエルへパス。アブリエルはそのままペナルティエリアに侵入してシュートを打ちましたが、相手DFにブロックされました。
27分[LYO]:右サイドのベンジアからパスを受けたグルニエが、ペナルティエリア内で待ち構えるゴミスへ浮き球のパス。これをゴミスが強烈なオーバーヘッドシュート。わずかにクロスバーの上を通過しましたがオフサイドの判定。しかしこれがリヨンにとっては初めてのシュートらしいシュートでした。
32分[LYO]:左サイドのグルキュフからペナルティアーク付近のゴミスへロングパスが通り、ゴミスがダイレクトでシュート。しかしジャストミートせず枠を外れました。
35分[LYO]:中央でグルニエからゴミスへパス。ゴミスは右サイドのスペースへボールを出すと、上がってきたベンジアがGKと1対1のチャンス。ここはダイレクトでシュートを打つべき場面でしたが、トラップしてしまったためにワンテンポ遅くなり、シュートは相手DFにクリアされます。
41分[LYO]:セットプレーから右サイドにいたグルキュフへボールが渡り、そのままサイドを突破してクロス。これはGKオスピナが片手でパンチングしてクリア。そのクリアボールを拾ったダボがミドルシュートを打ちましたが、GKオスピナがキャッチ。
45分「前半終了」:スコアレスのまま前半が終了。ともに『勝ちたいけど、負けたくない』という心理なのか、チャンスは作りながらも全体的には慎重な試合運びに終始した印象の前半45分でした。
>>>後半45分
リヨンに選手交代です。ヤシン・ベンジアOUT。アレクサンドル・ラカゼットIN。
■ニースが待望の先制点!
46分[NIC]:後半開始からわずか20秒でニースにPKが与えられました。右サイドのボゼッティのクロスに反応したツヴィタニッチが裏へ抜けたところで、ペナルティエリア内でバカリ・コネに倒されました。しかしVTRで見るとファウルを受けた位置はエリアの外のようにも見えます。
判定の是非はともかくキッカーのツヴィタニッチがゴール右上に決めて、ホームのニースが大きな先制点です。
Source: OGCNICE.COM
ツヴィタニッチはシーズン18得点目でした。
50分[NIC]:最終ラインのチヴェッリがパスをカットすると、そのまま相手陣内にドリブルで攻め上がり、左サイドのボーテクへパス。ボーテクはサイドでいったんキープした後にゴール前にクロスを入れますが相手DFがクリア。そのクリアを拾ったトゥラオレがダイレクトでミドルシュートを打ちましたが、枠を外れました。
57分[LYO]:相手陣内の中央でグルキュフ→ゴミスとつなぎ、右サイドのラカゼットへパス。ラカゼットからリターンパスを受けると、ゴミスが強烈なシュートを打ちましたが、GKオスピナの好セーブで難を逃れました。
59分[LYO]:パスを受けたゴミスが後方のマルブランクへいったん戻し、マルブランクは右サイドのラカゼットへパス。ラカゼットは自ら仕掛けてペナルティアリア内からシュートを打ちましたが、少しパワーが欠けたシュートは枠を外れました。
60分[LYO]:ドリブルで攻め上がったグルキュフが右のスペースをボールを流すと、駆け上がってきたマルブランクがミドルシュート。しかしGKオスピナがキャッチしました。
62分[NIC]:セットプレーから始まった攻撃で、最後は右サイドのボゼッティがゴール前に折り返しましたが、強すぎたボールは逆サイドへ流れました。そのボールを拾ったペイチノヴィッチが左サイドからゴール前に速いクロスを入れましたが、相手DFにクリアされました。
65分[LYO]:グルキュフが左サイドから仕掛けて中央のゴミスへパス。ゴミスはダイレクトで後方のマルブランクへ落とすと、ペナルティアーク付近からマルブランクがミドルシュート。しかしGKオスピナがしっかりキャッチしました。
68分[LYO]:選手交代。スティード・マルブランクOUT。リサンドロ・ロペスIN。
68分[NIC]:選手交代。アレクシー・ボゼッティOUT。ジェレミー・ピエIN。
69分[NIC]:ツヴィタニッチからパスを受けたピュエルがゴール前に折り返すと、ファーサイドのボーテクがダイレクトボレー。しかし惜しくもサイドネットでした。
71分[LYO]:右サイドを突破したラカゼットからゴール前のゴミスへパスが通り、ゴミスが至近距離からシュートを放つも相手DFがブロック。こぼれ球をリサンドロ・ロペスが拾うもシュートモーションで相手にクリアされます。
そのクリアボールをグルニエがダイレクトでシュートしますが、相手に当たってコースが変わりました。
73分[LYO]:ゴナロンがこの日2枚目のイエローカードで退場処分。リヨンが攻勢の時間帯だっただけに悔やまれる退場です。
75分[LYO]:バイタルエリアでゴミスが倒されてリヨンにフリーキックのチャンスです。
■グルニエのスーパーFKで同点!
76分[LYO]:フリーキックのキッカーはグルニエ。位置はほぼゴール正面で、ゴールまでの距離は約34m。直接狙うには少し距離があるように思いましたが、これを見事に右足で決めてリヨンが同点に追いつきました。
80分[LYO]:選手交代。バフティンビ・ゴミスOUT。ジョルダン・フェッリIN。
86分[NIC]:右サイドのピエのクロスをゴール前のツヴィタニッチが至近距離からシュート。しかし相手DFに当たってコーナーキックに。
88分[NIC]:選手交代。エリック・ボーテクOUT。ステファン・バオケンIN。
90分[NIC]:入ったばかりのバオケンが右サイドを突破し、ゴール正面に走りこむツヴィタニッチを確認してクロスを入れます。相手DFの死角にポジションを移動したツヴィタニッチは完全にフリーでしたが、ダイレクトボレーはクロスバーを大きく超えた”ロケットシュート”に。ツヴィタニッチ本人もチームメートも、思わず頭を抱えています。
93分[試合終了]:スコアでリードし、数的優位だったニースは痛恨のドロー。一方リヨンは崖っぷちに立たされながらもグルニエの起死回生のフリーキックが決まり、どうにか3位の可能性を残しました。
この試合の結果により、3位争いは勝点64のリヨンと勝点62のサンテティエンヌに絞られました。なおニースとリールがともに勝点61で、ヨーロッパリーグ出場権をが与えられる4位・5位を争うことになります。
>>>得点
47分: ダリオ・ツヴィタニッチ(ニース)
76分: クレマン・グルニエ(リヨン)
■本日のゴールシーンです(ハイライト)。
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