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2021年06月13日
年商20億を考察してみる
年商だけ取り上げて騒いでるコメンテーターとか見てると、ほんまアホ丸出しやなあと思います。知ってる人には当たり前の話ですが、年商はその会社等の1年間の売上高であって、社長個人の年収じゃありません。この年商を上げるためには最低限仕入れが必要であり、売上から仕入を差し引いた売上総利益(粗利率)だけでもおそらく10億円程度にはなるでしょう。
さらにそこから、人件費、店舗の家賃、広告宣伝費や水道光熱費、固定資産税などを差し引いたのが営業利益、つまりその会社等の本業での儲けとなります。ここまで発表してはじめて、この会社が本当に儲かっているのかや、社長自身の年収がどれくらいかがわかるというものです。
さらに言えば、二代目社長というのも気になるところです。損益計算書だけでは見えてこない支出に借入金があります。借入金の返済額のうち、元本の返済部分は損益計算書には現れません。先代社長が残した莫大な負の遺産がある会社なんて、そのへんにゴロゴロしています。会社が黒字でも資金がショートして倒産してしまうケースも珍しいことではありません。
ま、ここまで書いといてなんですけど、この噂の社長については安売りスーパーの社長のようですし、日本が不景気な間は大丈夫でしょう。今後日本の景気が良くなった時にお客さんが離れないよう、うまく舵取りが出来るかが社長の腕の見せ所でしょうね。
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