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2019年02月11日

「小さい字」の使い方を遊びながら覚えよう☆拗音ビンゴ☆

「しょ」 「ちゃ」 のような拗音の表記が課題になります。
幼い内は、多少間違えても気にせずに読み書きを楽しんでいれば、そのうち自然と身についているものではありますが、文字や言葉を書くことに興味のあるお子さまや新入学に向けて学習意欲が盛り上がっているお子さまには、簡単すぎず、手応えが感じられる課題としてこちらのゲームが オススメ です
もちろん、入学に向けた準備としても「ゃ」「ゅ」「ょ」の『小さい字』の使い方をマスターしておくことは役に立ちます

文字を使ったビンゴゲームなので、子どもたちに対しては「 もじビンゴ 」と言っていました。
実は「 もじビンゴ 」には拗音以外のバージョンもあるのですが、この拗音バージョンがゲームとしてバランスがいいように感じています


ゲームに必要なものは
イラスト入りの拗音表
20190202_120143.jpg

まだ拗音の読み書きはちんぷんかんぷんというお子さまには、濁音、半濁音が入らない21音の表からでもいいと思います
こちらの全部の音が載っている表は、 ある程度読める けれど 不確かな部分 があったり、 書くとなると 音を正確に二文字で表せなかったりする段階のお子さま向けに作っています。

イラストカード (↑の表に載っているもの+α)
20190202_120521.jpg

カードには文字は書きません。

お名前.com


ビンゴカード
20190202_121723.jpg

イラストカードの大きさとビンゴマスの大きさをそろえます。
写真はA4用紙に9マスで作っています。1回毎に使い切りになります。
ご家庭では画用紙など大きな紙に手書きでマス目を引いてポストイットなどを貼ってもいいし、ホワイトボードにテープを貼ってマス目を作る等、繰り返し何度か使える方がいいかもしれません。
9マスで真ん中はFREEの初級バージョンから、16マスや25マス等、お子さまに合わせたビンゴカードを作ってみてください。

くじ引き用の箱 (なくてもOK)

お名前.com


一般的によく使うことばのイラストで表を作っていますが、 写真 にしたり、 お子さまの好きなもの を集めて作ったりするのもいいと思います。

この表では、日本語として使うことの少ない「ぴゅ」や「ぢゃ」等は思い切ってイラストを 省いています
まずは日常生活や学習で出てくる 頻度の高い言葉 をゲームに取り入れて優先的に覚えてもらい、 仕組みが身につけば あまり使わない音の表し方も 習った時に簡単に理解できるようになる と考えています。

この時担当していたお子さまがポケモン好きだったので、「にゃ」と「みゅ」はポケモンに登場してもらっています。他のカードはシンプルな中、二枚だけポケモンが混ざっていたので、レア感が出てちょっとしたお楽しみ要素にもなっていました。

ゲームの進め方
まず、一覧表から好きな音を選んでビンゴカードの1マスに一つずつ書いてもらいます。
9つのマスが埋まったら、療育者も、お子さまが使わなかった文字から選んで書きます。(該当するカードが2枚以上ある音は両者が使用しても大丈夫です)
20190202_120954.jpg


イラストカードをくじ引き箱に入れるか、シャッフルして伏せて置き、交代でめくります。
20190202_121317.jpg

出たイラストに含まれる音が自分のビンゴカードに書いてあれば、もらって該当のマスの上に置きます。自分のビンゴカードの中に無ければ戻します。
20190202_121349.jpg

私は、両者とも選んでいない音のイラストが出た時は戻さずに捨てることにしていましたが、お子さまの性格によっては、「ハズレ」を先に減らしておくのもありだと思いますし、カードの量などバランスを考えて工夫してみてください。

お名前.com


この時、イラスト付き一拗音表は
手元や見えやすい場所に貼っておく。
真横や目線よりも上など、自然には視界に入らない場所に貼っておき、見ることは制限しないが、「表に頼って表記を確認している/表を見ずに判断できている」を療育者が把握できるようにする。
背後の壁に貼ったり、手元に伏せて置いたりして、「表に頼っている/見ずにわかった」をお子さま自身も意識できるようにする。
……等々、お子さまの段階に合わせた配置にすることで、課題の難易度を調整することができます。






縦、横、斜めが揃ったらビンゴ!
20190202_121516.jpg

普通のビンゴゲームは1列揃ったらゴールですが、9マスの内1列ビンゴで勝ち!だと、集める楽しみがしっかり味わえないので、 3ビンゴ先取 した人が勝ち!、 先に全マス埋まった 方が勝ち!等 勝敗の付け方を決めて おきます

勝敗が決したら、まだ埋まっていないマスがあれば残ったカードからそれぞれ探して取ります。自分が書いた音とカードを全て対応させて終わりにします。
20190202_121700.jpg

協力してカードを片付け、お子さまが書き込んだビンゴカードには花丸をします(ビンゴカード自体が文字を書く練習にもなっているので)


「しょうぼうしゃ」「ちゅうしゃ」など二つ以上の拗音を含む語はどちらのマスにおいてもOKとしていました
拗音表に載っていないイラストのカードも混ぜておき
例)「や きゅ う」→「 きゅ うり」の「 きゅ 」と同じ音=表記
と確認するのも拗音の理解に繋がります

ちょっと準備は必要ですが、拗音について理解できると自分でできる読み書きの幅がひろがってぐんと楽しくなると思います
ぜひ試してみてください



posted by Sai at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 読み書き
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はじめまして。Saiと申します。 特別支援学校教員や個別療育の指導員として働いてきた経験から、定型・非定型に関わらず、お子様の発達をぐんぐん後押しして大人だって一緒に楽しめる教材やゲームをご紹介します。
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