■ハイブリッド車の電池はどのくらい持つ!?
ハイブリッド車には、エンジンの他に「モーター」が搭載されています。このモーターを「電池」で動かす仕組みになっています。電池は電気をためたり、放電したりを繰り返すので、使っているうちにその性能は徐々に落ちていきます。
電池の性能がすっかり落ちたり、寿命になったりした場合には、やはり電池交換しなければなりません。
問題は電池が駄目になるのにどのくらいかかるのかという点です。ハイブリッド車が出たてのころは「すぐに電池が駄目になる」といった話があったようですが、結論からいえば、これは全くの「うそ」です。
例えば、トヨタ自動車の『プリウス』の場合、その保証期間は「5年または10万kmどちらか早い方」となっています。しかし、それを超えた場合でも、筆者の周りのプリウスユーザーは問題なく走っています。
また、「ウォーニングランプが灯ったら電池交換の時期」となっていますが、「電池交換をしなければならなくなった」という話は、少なくとも今回取材した限りでは、寡聞にして聞きません。ですから「ハイブリッド車は電池が心配。
すぐに駄目になるのでは」という心配は、杞憂(きゆう)といっていいのではないでしょうか。
プリウスを製造・販売しているトヨタ自動車の広報にお話を伺ったところ、「お客さまの使用状況がそれぞれ異なると思いますので、電池の寿命に関して、何km走ったらとか、何年たったらとかの目安はありません。ただ、普通にお使いいただいてる場合には、特に電池の寿命はご心配されなくても大丈夫だと思います。
バッテリーのウォーニングランプが点灯したら販売店にご連絡ください」とのことでした。
■中古のハイブリッド車の電池は大丈夫!?
最近では、ハイブリッド車の中古車が市場に多く見られます。これらの中古車の電池は大丈夫なのでしょうか?
中古車販売店の営業マンにお話を伺ったところ、
「例えばプリウスの場合、初代のプリウスで電池が弱っていたりといった中古車も昔はありましたが、2代目、3代目と進み、現在そのような中古車は見かけなくなりました」とのことです。
ちなみにプリウスは、以下のように発売されてきました。現在の最新機種は3代目になります。
・初代プリウス(NHW10・11):1997年-2003年
・2代目プリウス(NHW20):2003年-2011年
・3代目プリウス(ZVW30):2009年-
万が一、電池交換をしなければならなくなったとしたらいくらかかるのでしょうか。トヨタ自動車 広報に聞いてみたところ、
「3代目プリウスの場合、部品代金としては約13万円です。これに工賃がプラスされます」とのことでした。ハイブリッド車の重要なパーツなので「でもお高いんでしょう」と思っていましたら、そこまで高額でもないのですね。
■ハイブリッド車ならではの注意点は!?
また、「ハイブリッド車ならではの注意点は何かありますか?」と、トヨタ自動車 広報に伺ったところ、
「特にそのような点はない」とのことでした。
ハイブリッド車だからと特に意識せず、普通に使っていればいいようです(笑)。
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