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2014年10月16日

ユニクロのフリース20周年、ブランドイメージも変化



 フリースの販売が始まってからちょうど20年。販売の累計3億枚というメガヒット商品を記念し、ユニクロは15日、イベントを開きました。

 「我々にとってフリースは原点なんです。過去であり、現在であり、未来につながる服」(ファーストリテイリング 柳井正会長兼社長)

 ユニクロが躍進する原動力となったフリースの魅力とは、いったい何だったのでしょうか?

 「あったかいから。安いし」
 「軽くていいですよね」(街の人)

 当時、まだ世間一般でなかったフリースを、1着1900円という破格の安さで販売。軽くて温かい「機能的」な商品を、種類を絞って「安く」提供する独特の販売手法を確立し、次々とヒット商品を生み出していきました。

 2003年には「ヒートテック」が登場。薄くて抜群に暖かいという「高機能」かつ、価格も手ごろという得意の路線で、2011年にはなんと売り上げ1億枚を記録しました。

 国内外の一等地への進出も果たし、今や押しも押されもせぬ世界企業となったユニクロ。しかし、そのブランドイメージを聞いてみると・・・

 「オシャレ着という感じではない」
 「カジュアル感がすごく出るので、集まりに着て行くのは少し抵抗がある」(街の人)

 かつて「ユニバレ」という言葉が流行ったように、着ているのを見られるのが「恥ずかしい」という時代も・・・。一方、若者たちに同じ質問をすると・・・

 「ユニクロってわかっても別にいいかな」
 「Tシャツがユニクロ。シャツとかズボンはユニクロで買って、他は違うところで合わせて」
 「ユニクロの方がすんなり着られる。かまえないで着られる」(街の人)

 と、驚くことに評価は正反対。年代によってこれほど評価が異なるウラには、何があったのでしょう。

 「デフレ経済の中で育ってきた若者たちが、今までのバブル経済の『見えっ張り』の消費とは違って、安くて気軽に楽しくオシャレをというようなもの、逆にそれがカッコいいと」(流通コンサルタント 月泉博さん)

 時代の映し鏡となるファッション。ユニクロが映し出す未来の消費者の気分とは・・・?
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