発表によりますと、吉野家が値上げするのは今月29日から期間限定で販売する「牛すき鍋膳」と「牛チゲ鍋膳」で、それぞれ並盛りの税込み価格を前回販売した際の590円から630円に引き上げます。
値上げの理由として会社は、主にアメリカから輸入している材料の牛肉の取引価格が去年の同じ時期と比べておよそ2倍に上昇していることなどを挙げています。
一方、同じ牛肉を使っている主力の商品の「牛丼」は、今のところ価格の見直しは行わないとしています。
記者会見した吉野家ホールディングスの河村泰貴社長は、「牛肉の仕入れ価格が上がっても商品の品質を下げることはできないため、一部商品について価格を上げることにした」と述べました。
大手牛丼チェーンの牛丼などの材料となっている牛肉は、新興国の需要の高まりなどを背景に取引価格が上昇傾向にあり、「すき家」がことし8月から牛丼を値上げするなど、商品の販売価格にも影響が広がっています。
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