大手ビールメーカー「キリンビール」は、流通などにかかるコストや環境への負担を減らすため、従来と比べておよそ2割軽いビール用の中瓶を開発し、今月から試験的に導入することになりました。
キリンビールが新たに開発した中瓶は重さが380グラムで、従来と比べておよそ2割、90グラム軽く、国内で最も軽いということです。従来のものと比べて瓶の厚さをおよそ0.8ミリ薄くし、代わりに周りを薄い金属でコーティングすることで、従来の瓶よりも割れにくくしたということです。製造に使うガラスが減ることで、コストを削減できるだけでなく配達する人の負担も減るということです。さらに、運搬する際の車の燃費も向上し、これによって会社では中瓶の製造や物流で排出される二酸化炭素が年間およそ930トン削減できるとしています。
会社では、今月下旬から九州など一部の地域で試験的に導入し、来年秋から全国で新しい瓶に順次切り替えていく予定です。瓶の開発に当たった松島康之さんは、「持てば分かるくらい軽くなっている。環境面にも貢献できるので今後も努力していきたい」と話していました。
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