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2014年09月22日

長崎の軍艦島、アパートなど4棟「大破」と診断


 文化庁によると、極度に老朽化した鉄筋コンクリートの修復技術は確立されておらず、研究者らは来年6月、保存・再生に向けた国際会議を同市で開催する。
 軍艦島は海底炭鉱の島として栄え、大正から昭和にかけてアパートや学校、病院など約30棟の鉄筋コンクリートの建物が造られた。1974年の閉山後、無人島になり、建物は約40年間にわたって放置され、高潮や風雨にさらされてきた。
 日本建築学会は2011〜13年、長崎市の依頼を受けて建物の調査を実施。1916年に建築された日本最古の高層アパート「30号棟」(7階建て)をはじめ、計12棟を抽出して劣化診断した結果、4棟が「大破」だった。倒壊するまでの年数の試算では、2012年時点で、30号棟は5年前に倒壊していてもおかしくない「マイナス5年」とされた。
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