東海道新幹線は昭和39年、東京五輪の開催直前に開業。「夢の超特急」と呼ばれた世界初の高速鉄道は東京−新大阪を4時間で結び、スピード革命をもたらした。半世紀の間で改良が重ねられ、当初210キロだった最高時速は270キロに向上し、同区間も2時間25分まで短縮。3月までの累計で56億人が乗車し、走行距離は地球5万周に当たる20億3886万キロに上る。
記念出発式は50年前と同じ午前6時発の一番列車の発車に合わせて19番線ホームで行われた。下山田稔・東京駅長による出発の合図にあわせてくす玉が割られると、博多行きの「のぞみ」が静かに出発した。
ホームで一番列車を見送ったJR東海の柘植康英社長は記者団に対し「今日は入社以来もっとも感動した一日。50年で56億人を安全に運ぶことができた喜びを感じている」と述べた。
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