長野県の対策本部は、台風18号が接近していることから天候が悪化する前におよそ1000人の態勢で行方が分からなくなっている16人の登山者の捜索を急ぐ方針です。
先月27日の正午前に起きた御嶽山の噴火では、噴石が直撃するなどして47人が死亡し、59人が重軽傷を負いました。
これは43人が犠牲になった平成3年の長崎県・雲仙普賢岳の噴火を上回り、火山災害としては戦後最悪の被害となりました。
さらに、長野県の対策本部は3日、行方が分からない登山者が16人いると発表しました。
また、天候の悪化によって中断している捜索について、対策本部は御嶽山の7合目付近で3時間以上雨が観測されないなど、再開するための基準を設けており、16人それぞれの家族に県の職員や警察官を配置して捜索の見通しなどを詳しく説明しているということです。
一方、長野地方気象台によりますと、御嶽山の周辺では早ければ5日の朝から雨が降り出し、6日には台風18号が近づくと予想されています。
対策本部はおよそ1000人の態勢で、天候が悪化して雨が降りだす前に自衛隊のヘリコプターで捜索隊を山頂付近に派遣し、登山道から離れた斜面などにも範囲を広げて捜索を急ぐ方針です。
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