この展示会は、JETRO=日本貿易振興機構が3日からシンガポールで開いていて、日本の中小企業を中心に80社以上が出展し、機能的なデザインやさりげないおしゃれを売りにした調理器具や生活雑貨などが紹介されています。会場には、畳んでも厚さ2ミリと本のしおりとしても使える老眼鏡や、傘立てなしでも地面に立つ折りたたみ傘、しょうゆを入れるとサクラの形が現れる白い小皿など、およそ120点の製品が展示され、地元の人たちが興味深そうに見入っていました。
会場を訪れたシンガポール人の女性は「日本のデザインは控えめながら強い印象を残し、優雅さも兼ね備えていると感じました」と話していました。
製品の選考を担ったデザイナーの佐藤オオキさんは「見せびらかすのではなく、さりげない表現を使うところに日本のデザインの価値がある。アジアの人たちに新しい視点を提供していきたい」と話していました。
経済成長が続く東南アジアでは欧米のブランド品の人気も高まっていますが、出展した中小企業としては、使い勝手のよさやライフスタイルに合った点をアピールして、販路を広げたい考えです。
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