【F1優勝ドライバーやホンダのF1マシンも登場】
グランプリ決勝前にも様々なイベントが企画されている、とニューヨーク・タイムズ(NYT)は報道している。1992年の世界チャンピオンである、ナイジェル・マンセル氏が、土曜日に続き、日曜日にもトークショーを行う予定である。ホンダのエンジンを搭載した、1986年に優勝したウイリアムズHonda FW11と、1988年にアイルトン・セナとアラン・プロストが優勝したマクラーレンHonda MP4/4も展示される。
【熱狂的な日本のF1ファン】
NYTは日本のF1ファンの熱狂ぶりについて「世界でも類がない」と表現。ロータスのロマン・グロージャンは「木曜日に到着した時、グランドスタンドが満員なのは、おそらく鈴鹿だけだろう」とNYTに語っている。「レースは何度も再生され、我々が家に帰った後もファンはトラックに残っている。彼らは素晴らしい。とても忠節でF1に詳しい」(NYT)
鈴鹿サーキットに集まるファンの情熱と熱狂は、自分の目で見るまでは信じられない、と3日付のアメリカのスポーツ専門チャンネルESPNは伝えている。今年はホッケンハイムやモンツァ等の伝統的なF1開催地でさえ驚くほど観衆が少なかったが、鈴鹿では、雨が降る中、木曜日でさえグランドスタンドが満員に近かった。同記事の筆者は2010年に初めて鈴鹿を訪れているが、その年の予選も雨だったにもかかわらず、日が落ちて暗くなりピットレーンが空になっても、グランドスタンドで盛り上がる大勢の観客は帰ろうとしなかった。
日本のファンは非常に礼儀正しいが、彼らがグランドスタンドの一番いい場所を獲ろうと全速力で走る邪魔をしてはいけない、と同記事は伝えている。受精のために川を上るサケの群れと逆流して泳ぐ方が、日本の熱狂的なF1ファンの人浪をかきわけて進むより簡単だろう、と表現。彼らの熱狂をボトルに詰めることができるなら、世界のF1がそれほど愛されていない場所にもふりまくことができるのに、と記事は報じている。
【座禅と祈祷で準備】
日本グランプリのために来日し、日本独自の方法で必勝祈願したドライバーもいるようだ。レッド・ブルのダニエル・リチャルドは、水曜日に東京の寺を訪れ座禅を組み、三社明神で知られる浅草神社で神道の祈祷にも参加した、とデイリー・メール電子版は報道している。
予想外の台風で、日曜日も雨の予報であるが、大いに盛り上がる日本のF1ファンの熱気が冷めることはないだろう。
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