長野県の対策本部は天候が回復したことから7日、3日ぶりに捜索を再開し、登山道付近などに限定していた捜索範囲を山頂付近全域に広げることにしています。
先月27日に起きた御嶽山の噴火では、これまでに51人の死亡が確認され、長野県の対策本部では12人の行方が分からないとしています。
御嶽山の5合目にある王滝口の登山道からは、午前5時前から警察や自衛隊、消防が山頂付近へと向っていきました。
対策本部によりますと、これまでの捜索は登山者がいる可能性の高い登山道などで重点的に行ってきましたが、7日は山頂付近全域に範囲を広げて捜索を進めるとしています。
ただ山頂付近の様子を観察した捜索隊員によりますと、現場は朝の冷え込みで表面が凍った状態になっているということで、対策本部では2次災害に細心の注意を払いながら捜索を進めることにしています。
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新たな装備や機材を投入
3日ぶりに行われている捜索活動には、新たにさまざまな装備や機材が投入されています。
このうち隊員を運ぶ大型のヘリコプターは、山頂付近の雨を含んだぬかるんだ火山灰にタイヤが埋まらないようスキー板のような特殊な板が取り付けられています。
また警察は、活動中に万が一噴石が飛んできた際に備え、隊員の身を守るためのアルミ製の盾を大量に用意し、現場に向かいました。
自衛隊は、主に地雷の除去などに使われる地面の中の様子を映し出す特殊な金属探知機を改めて用意し、捜索活動にあたることにしています。
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