7日朝からロケットの機体に燃料を注入する作業が始まり、最終的な準備が行われています。
「ひまわり8号」を載せたH2Aロケット25号機は7日午前1時半から専用の台車に乗せられ、組み立てが行われた建物からおよそ500メートル離れた発射地点へゆっくりと移されました。
午前7時前からは機体に燃料を注入する作業が始まっています。
今回打ち上げられる「ひまわり8号」は、現在運用されている気象衛星に比べ観測技術やデータの処理能力が大幅に向上します。
センサーの感度が格段に上がり、これまで1キロメートル四方だった衛星画像の解像度が500メートル四方とより細かくなり、白黒だった画像がカラーで表示できるようになります。
また、現在30分に1回行っている観測は10分に1回になり、日本付近や台風の観測は2分半に1回と頻度が増えます。
これによって台風や集中豪雨をもたらす積乱雲が急速に発達する様子を詳細に把握できるようになるなど、観測や予報の精度の向上につながると期待されています。
今のところ種子島宇宙センター周辺の気象条件に問題はない見込みで、作業が順調に進めば「ひまわり8号」を載せたH2Aロケット25号機は、7日午後2時16分に打ち上げられる予定です。
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