スズキによりますと、閉鎖されるのは、2輪車と船外機の組み立てを行っている愛知県豊川市の豊川工場と、2輪車のエンジンを生産する静岡県浜松市南区の高塚工場の2つの工場で、閉鎖は4年後の平成30年を予定しているということです。
スズキは、東海地震などが起きた際の被害を避けるため、静岡県浜松市北区の工業団地で建設中の新工場に2輪車の開発や生産を集約する計画です。
今回の2つの工場はこの一環として閉鎖されるもので、2輪車の生産設備は新工場に移されるほか、豊川工場での船外機の生産設備は静岡県湖西市の工場に移すということです。
また、会社では、2つの工場の合わせておよそ750人の従業員は、ほかの工場などに異動することで雇用を確保するとしています。
スズキの国内での2輪車の生産は昭和50年代のピーク時には年間160万台ありましたが、国内市場の縮小や海外生産の拡大で昨年度は18万台にまで減少しています。
このため会社では、2輪車の拠点を新工場に集約することで生産や物流のコスト削減につなげたいとしています。
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