一方で、山頂付近は台風による雨で火山灰がぬかるんでいて、厳しい状況での捜索活動になりそうです。
先月27日に起きた御嶽山の噴火で、長野県の対策本部は天候が回復した7日に3日ぶりに捜索を再開した結果、新たに3人の死亡が確認され、亡くなった人は54人となりました。
警察や自衛隊、消防は、範囲をくいやロープで区切ったうえで探索のための棒や特殊な金属探知機などを使って行方不明者を捜しています。
ただ、山頂付近は台風18号による雨で火山灰がぬかるんだ状態で、捜索は難航しています。
捜索に当たった陸上自衛隊第30普通科連隊の寺田秀文第2中隊長は7日夜、「足場が悪いうえに標高が3000メートルと高く空気が薄いため、高山病のように体調を崩す隊員もいる。通常の3分の1程度のスピードで動くことしかできない」と捜索活動の厳しさを説明しました。
対策本部では捜索時間をより多く確保するため、8日から開始時間を早めるとともに隊員らの輸送に当たる大型ヘリコプターを2機から3機に増やすなどして、今も行方が分かっていない人たちの発見を急ぐことにしています。
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