第1次所得収支は前年同月比20.6%増の1兆5199億円の黒字で、比較可能な1985年以降で8月として過去最大となった。電機や自動車、金融業界の海外展開が進んだことに加え、円安が進んだため、受け取る利子や配当の円建ての金額が拡大した。貨物輸送や旅行などのサービス収支は2508億円の赤字。しかし、日本を訪れた外国人旅行者が8月として過去最多(110万9600人)となって旅行収支の受取額が増えたほか、特許料などの「知的財産権等使用料」の収入も増え、赤字幅は18.9%縮小した。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は8318億円の赤字で、赤字幅は前年同月から12%拡大した。輸出は、金属加工機械などが増えて1.0%増の5兆6492億円。輸入が、火力発電に使われる液化天然ガス(LNG)などが増加し、2.3%増の6兆4809億円だった
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