厚労省によると、女子学生は9月28日に高熱や筋肉痛などを発症し、今月1日に入院。重症ではなく、回復傾向にあるという。女子学生は9月10〜16日にマレーシアを旅行して蚊に刺され、当初は海外で感染したとみられていた。しかし、帰国から発症までの日数が通常の潜伏期間と比べ長いため、国立感染症研究所でウイルスを検査。代々木公園に由来する患者のものと遺伝子が一致し、国内感染の可能性が高いことが判明した。
女子学生は帰国後に西宮市内から出ておらず、9月22日に市内の自宅で複数回蚊に刺されていた。市は8日、刺された場所から半径200メートル以内の範囲について蚊を駆除する。
西日本でも感染場所が確認されたことについて、厚労省の担当者は「全国どこでも感染する可能性はある」と指摘。「ウイルスを媒介するヒトスジシマカは10月下旬で活動を終える。蚊のシーズンが終わるまで長袖を着るなど対策を取ってほしい」と話している。
また厚労省は7日、都立上野恩賜公園(台東区)で蚊に刺された都内の50代女性がデング熱に感染したと発表。都は同日、同公園の蚊の駆除を実施した。国内の感染者は西宮市の女子学生を含め18都道府県の計157人になった。
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