長野県の対策本部は11日も行方が分かっていない8人の捜索を行っていて、これまでに山頂付近で登山者とみられる2人が心肺停止の状態で見つかりました。
戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火では55人が死亡し、長野県の対策本部によりますと今も8人の行方が分かっていません。
対策本部では11日朝から1100人余りの態勢で捜索を行っていて、これまでに山頂の剣ヶ峰付近の岩の下などで登山者とみられる2人が心肺停止の状態で見つかりました。
このため対策本部は岩を砕く削岩機をヘリコプターで山頂付近まで運びましたが、現場は急な斜面のため機械を固定することが出来ず、自衛隊員らがバールなどを使って岩を砕く作業を行っています。
対策本部では12日以降、台風19号の接近も予想されていることから、天候が悪化する前に一刻も早く行方不明者全員を発見したいとしています。
しかし、現場はぬかるんだ火山灰に捜索隊員が胸までつかる場所があるほか、10日は捜索に当たった少なくとも6人の隊員が高山病や低体温症とみられる症状を訴え、途中で下山するなど、過酷な状況の中での捜索が続いています。
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