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2015年07月11日
医療保険なんていらない? 根拠(1)元が取れない
◆民間の医療保険は元が取れない?
コストに見合わない、ということです。いまどきの言葉では「コスパが悪い」とでも言うのでしょうか。最近の民間医療保険には死亡保険金がなく、また解約返戻金もない、文字通り「掛け捨て」の商品です。従って、元を取るためには、入院して入院給付金もしくは手術を受けて手術給付金を受け取る必要があります。
具体的な例で想定してみましょう。30歳の女性が医療保険を契約したとします。条件は、毎月の保険料額が1,659円(保険料額は変化しない)、保険期間と保険料を払い込む期間は、どちらも終身(一生涯)とします。また、保険の内容は下記のようなものとします。
【入院給付金】
入院1日あたり5,000円を給付(1回の入院は60日が上限、通算の入院日数は1,095日が上限)
【手術給付金】入院中の手術1回あたり5万円を給付。外来の手術1回あたり2万5,000円を給付
厚生労働省が2014年7月31日に発表した「平成25年 簡易生命表の概況」によれば、30歳女性の平均余命は57.09年。上記の保険に入った女性の場合、平均余命をまっとうして57年間にわたって保険料を払い込んだ場合、その保険料の総額は、113万4,756円(毎月の保険料1,659円×12か月×57年)になります。
この保険料の総額を入院給付金だけで回収しようとすると、227日間の入院が必要になります(保険料の総額113万4,756円÷入院1日あたりの給付金5,000円)。1回の入院は60日が上限ですから、最低4回は入院しなければなりません。
しかも、(公財)生命保険文化センターによれば、「医療関係特約、医療保険ともに、同じ病気を原因として再度入院した場合は、前回の入院とあわせ、継続した1回の入院とみなされます。ただし、前回入院の退院日の翌日から一般的に180日を経過して再度入院した場合は、別入院となりますので取り扱い方が異なります」とあります。つまり、同じ病気で2回入院した場合、61日目以降は給付金が出ない場合もあるのです。また、一部保険商品には「異なる病気を原因とした入院であっても1回の入院と見なす」ものもあるようです。