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2014年04月10日
北方水滸伝4巻
どこまで信用していいのか、と束の間思い、思ったこと雷横は恥じた。
あの部下とも、心を開いて接してきたのだ。
信じて裏切られたら、それは自分に裏切られたようなものだ、と思うしかない。(雷横)
「男は死に場所を選べない。しかし、死に方は選べる。そう言われたのは雷横殿ではありませんか」(柏世)
雷横は倒れている柏世を抱き起した。
すでに死んでいた。
死に場所は選べなかったが、死に方は選んだ。
雷横を助けたのだ。
あの時、柏世が志英に斬られなければ、雷横はいつまでも、棒を捨てることはできなかっただろう。
そして、最後には体力が尽きて死んだ。
「男らしい死に方をした、柏世」(雷横)
事情まで、宋江は聞こうとは思わなかった。
どこにも、事情はあるのだ。
そういう事情は、双方の言い分を聞いてみなければ、ほんとうのところはわからない。(宋江)