ウォン高におもてなし精神
2月1日、東京・台東区の浅草周辺を訪れた。48年ぶりという寒波に襲われた日だったが、韓国人観光客で混雑していた。最近日本に3回来たという韓国人女性は「ウォン高のおかげで宿泊費用と食事費用の負担が軽くなり、最近は旅行先というと日本が思い浮かぶ」と話した。イさんは2泊3日の間、東京駅周辺のビジネスホテルを1万4000円で予約した。3つ星クラスだが、サウナもあって、朝食も付く」と話した。
■旅行費用低下で訪日客急増
ウォン高で韓国人訪日客が急増している。2年前には100円=1100ウォン台だったウォン・円相場は、昨年に入ると1000ウォン台で推移し、昨年10月からは900ウォン台を付け、旅行経費がウォン建てで見るとはるかに割安になっているからだ。
最近は韓日両国で生活物価の違いもそれほどなくなった。むしろ日本の方が安い商品も多い。日本のコンビニではコカ・コーラ(500ミリリットル入り)が129円だが、韓国では2000ウォン(約200円)だ。おにぎりは日本が113円で韓国(900ー1000ウォン)に比べやや高いが、牛乳(500ミリリットル)は日本が141円で、韓国(1650ー1750ウォン)よりも安い。スターバックスのアメリカーノ(トールサイズ)は日本が320円、韓国が4100ウォンだ。
格安航空会社(LCC)の航空券は、早めに購入するか、在庫処分セールで購入すれば、ソウル〜釜山間の高速鉄道往復運賃(11万9600ウォン)よりも安い。ジンエアーが最近販売した福岡行きの往復航空券は最低価格が9万5900ウォン(燃油サーチャージ、空港使用料除く)だ。
このため、日本旅行マニアも生まれている。ある韓国人のブーさんは、昨年35回も海外旅行に出かけ、うち日本を25回訪れた。「福岡は飛行時間が1時間10分程度で、空港から都心まで近いため、昨年だけで15回行った」と話した。週末を利用した1泊2日の日程で、うどん専門店、和牛レストランなど自分だけの旅行テーマを決めて楽しむのだという。ブーさんはLCCの特価航空券をあらかじめ購入した後で日程を調整し、費用を抑えている。キムさん(29)は金曜夜の便で出かけ、日曜夜の便で帰国する「東京弾丸旅行」を楽しむ。キムさんは「新宿の3つ星クラスのホテルに着くと、居酒屋で3時間飲み放題を楽しんだという。
日本の「おもてなし」精神も訪日韓国人急増の要因として挙げられる。先月東京を訪れた韓国人旅行客は「道すがら600円のラーメン1杯を食べても、従業員が心を込めて接客してくれる。韓国でラーメンなどを食べても、こんなサービスは絶対に期待できない」と話した。
一方、韓国を訪れる日本人観光客は「同じ行きんで購入できる物が減った」と漏らす。今月2日に明洞周辺を歩いていた日本人女性(34)は「韓国は5回目で、以前はブランド物を購入していたが、最近は道端で化粧品を主に買う」と話した。シャランさん(23)は「日本に比べ価格面のメリットで劣る。最近は買い物よりも観光がメーンの日程を組んでいる」という。
■韓国人の海外旅行、年間3000万人突破へ
韓国観光公社と日本政府観光局(JNTO)の統計によると、昨年の訪日韓国人客は714万人で、訪韓日本人(231万人)の3倍に達した。2013年には訪日韓国人が246万人で、訪韓日本人(275万人)より少なかったが、14年に逆転して以降、年々差が広がっている。日本は15年以降、中国に代わり、韓国人が最も訪れる海外観光地になった。観光公社は今年、海外に出かける韓国人が初めて3000万人を超えると予想している。
一方、韓国を訪れる外国人訪問客は1600万人で、過去最高を記録した16年(1724万人)を7.2%下回ると予想されている。旅行専門家は「週休2日制が完全に定着し、ワークライフバランスを重視する雰囲気の中で、国内・海外旅行のコストパフォーマンスを追求する若者が増えており、日本を訪れる韓国人はさらに増えるのではないか」と分析した。
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