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2016年03月25日

キューバ人旦那から習う「続・太らない食生活」vol.2



前回 は、「いくら食べても太らないあめくん」の秘密を解明するために、あめくんの食べ方観察をした(笑)という話でした

今回はその続編


IMG_1256.JPG

こないだ食べたメキシカンなランチ!笑



前回のポストで、あめくんは 「食べたいものを食べたい時に食べたい量食べる」 という、すごく本能に従ったシンプルな思考回路で(ていうか、もはや何も考えずに)食べている、ということがわかった。と書きました(なんか、動物の観察日記みたいw)

これ、私にとっては結構衝撃的で、目からウロコでした
しかも、こんな シンプルなことを忘れていた自分にも衝撃でした。








さらにあめくんは、 「その時自分が食べたいもの」に忠実。 っていうことも話しました。

たとえば、 「今日は牛肉が食べたい!」と思ったとしたら、おなかが減っていても、目の前にアイスクリームがあったとしても食べない。
そしてそれが、結果的に&自然に 、「無駄な食べ物を摂取せず、その時の体に必要な食べ物を摂取している」という良いサイクルになっているということも発見。


私たちも、子供の頃は「食べたい!」って思うものしか食べたがらなかったはずだし、おなかがすくのも忘れて遊びに没頭したりしていた。

つまり、その頃はまだ本能がうまく機能していた、ということだよね。


なら、なんで現代人はその「本能」が、うまく機能しなくなったんだろう








考えた結果、私が思うその原因をざっと挙げると、

1. ダイエットの流行&蔓延
2. 1.にともなって「栄養」「食生活」の健康志向もブームになったおかげで、みんな知識や情報に流されすぎ
3. コンビニやスーパーなどが溢れていて、すぐに食べ物が目につく&手に入る環境にある



*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  * 


1. の「ダイエットの蔓延」だけど、
現代の日本では、多くの女性が食事制限などのダイエットをしていて、もはやそれが 常識 になっていますよね


別に「太ってないでしょ」っていうような女の子までが体重を気にし、 「自分は太ってる」と思い込み、食事を制限し・・というのが 「普通」になってきていますよね。

ダイエットがこんなにも一般化してきた大きな原因は、やっぱり 「モデルのように細い子がかわいい」 という常識がだんだん確立されてきたってことじゃないかな?


男性はまだしも、特に女性の間で 「ダイエットしなきゃ」「太りたくない」という思考が 「スタンダード」 になってきた。

「太りたくない」って気持ち、私ももちろんわかります。
だって日本などのアジアの国では、「スラッとやせていることが美しさの条件」という考えがいまだに根強いからね・・・

欧米では昨今のフィットネスのブームに乗っかって、筋肉がついてメリハリがあって引き締まってる身体つきが新しい「美」の定義になりつつあるし、ラテン諸国ではもっぱらボリュームがあるボンキュッボン(死語?w)の女性らしい身体が断然美しいとされているし、実際そういう女性がモテる
(あめくんは私が若干太ってきたりすると、喜んでますww)

こういう風に、 「美の形にもいろいろある」というアイディアも少しずつ世界中で浸透してきてはいるけど、やはり日本(東アジア)の文化的には「やせてる=モデルみたいで綺麗だね〜=いいな〜」というのが抜け切るのは先になりそうだよね。
とくに、比較的閉鎖的な日本の社会では。。
日本の女の子も、大変だ








そんなこんなで、ダイエットを気遣うことが、モデルだけじゃなく、一般女性の間でももはや普通と化した現代の先進国では 「太るからカロリー低い方にしよう」「こっちのほうが身体にいいからこれを食べよう」とか、そんな思いが先走る。


これは2.の 「食生活の健康志向もブームになったおかげで、みんな知識や情報に流されすぎ」 というのにかぶるけれど、それで今多くの人がすごくたくさんの食に関する知識を身につけてますよね!
かくいう私もその一人かと思うけど・・

私の場合は、ミスユニバースのセミファイナリストになった時、「ビューティーキャンプ」という訓練なるものをセミファイナリスト達みんな受けなければいけないのですが、その時みっちり栄養や食べ方についてのレクチャーを受け、それから私はダイエットノイローゼみたいになってしまいました・・・

あの時は辛かったし、何よりも、その
「ダイエットしなきゃ、栄養とカロリー計算しなきゃモード」
から抜け出すのが本当に大変だった。

だから私は、そういうタイプのダイエットは、ハマり切ってしまったときの怖さも理解した上で、くれぐれもそうならないようにと自分で意識しながら、やらなきゃいけないものだと思っている。


話はそれちゃいましたが、そう、ダイエットしている女性は多くの人が(私も含めて)、本で読んだことを単純化して、短絡的に記憶する。
「炭水化物(パン・ごはん・パスタなど)は太るからダメ」「油・甘いものはダメ」「時間を空けて食べるより少量をこまめに食べる方がいい」「夜6時以降は食べちゃダメ」とかね。

しかも、日本人は生真面目な性格と来たよ。笑 (もちろん100人中100人が、ってことはないけどね!)

だからもう、「こうしなきゃダメだ!」とストイックにダイエットを実行してて・・・


こんなにルールにがんじがらめだったら、もう自分の「本能」を働かせるヒマもないよね!?!

こうして、
身体の声(=本能)に耳を傾けることをしなくなり、どうやってその声を聞くかも忘れ、だんだん自分の身体のことがわからなくなっていくんじゃないかな、、、と思います。

これって 危険 だよね。
「忘れる」って危険。
だって、 「以前(=あるべき形)がどうだったか」、っていうのが分からなくなるってことだもん!
始めから人間の身体に備わってる 「正解」 を手放しちゃう。
で、一度身体が忘れると、これを取り戻すのはホントに大変だよ!!!
私もこの一連のプロセス、経験あるからわかります。








こうして、現代の多く女の子は「今日は何が食べたいか?身体が何を欲してるのか?」なんて考える前に、
「太るからおやつはガマンしよう」「今日の夜はツナサラダだけにしよう」とか、頭で計算して考えるようになる。

もしかしたら、身体が「ちょっと疲れてるから糖分が要ります!」とか「最近たんぱく質不足だから、お肉食べて!」とかいうメッセージを伝えようとしてるかもしれないのにね


その上、「食べること」を楽しめなくなっている


そんなのもったいなすぎる・・・・・・・
って、私の場合は思ったから、戻れたんだけどね!
本能を尊重する食べ方に



「おいしい!」とか「これが食べたかった!」とか「あ〜〜満腹!」とか、そういう「食」とともにに味わえる幸せ
を常に感じている人って少ないってことが分かってもらえたと思います。

で、あめくんは、これを毎日感じているんだよね。

前のポストにも書きましたが、 キューバはモノにあふれていないから、24時間空いているようなコンビニやスーパーなんてものがほとんどなく、未だに「食べ物がいつでもすぐ手に入る」状況じゃない。
なので、夜出かけたら家に帰るまでなんにも食べれないってこともザラ。

だから、 「おなかが減った時に、身体が欲しているものをやっと食べれた」幸せ、というか快感?をよくわかってる

だから毎食時「食べる時にはこの幸福を感じながら食べたい」と、(本人は無意識に)努力していて、それが しっかり身についている。

これ、あたしはすごくビビッときました
「これか!!ヒミツはっってなりました。笑

この感覚、現代っ子たちは、何人が味わったことがあるだろう???と思う。

若い子だけでなくて、日本の現代に生きている私たちって、日常生活の中で「生きるために食べる」って感じながらものを食べている人って、ホントに少ないんじゃないかなぁ!?


この感覚を味わって覚えておけば、飽食とか、食べたくないものをわざわざ食べるとか、なかなかしなくなるだろうな。

そういった意味では、断食とか座禅とか、何日間もものを食べないというトレーニング?なんかも流行っているけど、この「食べれた!!美味しい!感謝!!!」って感覚を取り戻すには、この方法も有効なのかも?



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今回この 「あめくん観察」 (笑)してみて、この「ダイエットノイローゼ」的な思考を長年続けることって、危険だし心身ともに不健康だということを実感。

食べてるものは「健康」なのかもしれない。
たんぱく質たくさんとったり、お菓子や揚げ物を控えたり、ね。

けど、人間はやっぱり肉体だけで出来ているわけでなく、そこに 「メンタル」っていうものが複雑に絡んでいて、相互に影響を及ぼしながら生きている生きもの(しかも現代はいろんなモノ、サービス、便利なシステムが溢れてるがために、そういうことに意識して気を使う必要がある、っていう状況になるんだけどね)。
だから、自分が食べている時に 「おいしい!食べたいと思っていたものを食べれた!満足!!」って心が幸せに思えないと、だんだんだんだんストレスが溜まってくる。

そして本来パーフェクトに機能するはずだった、生まれた時から身体に備わってた 「本能」っていうすばらしい機能を台無しにしてる。

そうすると、少しずつ、でも、全てが狂ってくる。

なんか、すごいなぁ〜おもしろいなぁ〜〜って思いませんか!?

私たちの身体、すごいよね!
ってか本能ってすごい!
生まれた時からこんな高レベルの機能がついてるなんてすごくない!?!









2. 「コンビニやスーパーなどが溢れていて、すぐに食べ物が目につく&手に入る環境にある」
これは、前回書いた「キューバの現状」のまさに逆にあたる現象ですが、やっぱり食べ物がいつでも手に届くところにあって、しかも日本なんて めっちゃグルメ な国だから、コンビニですら本当によりどりみどりな食べ物が手に入りますよね!

おにぎり、パン、スイーツ、飲み物、スナック、カップヌードル、スープ、惣菜・・・・etc

「それが普通」という感覚に慣れると、 「食べ物のありがたさ」 とか「 食べたいものを食べれる嬉しさ」 とか、「おなかが減った時に食べ物を食べると『ああ私の身体、これが必要だった!』」って感じるとか、、
そういう感覚が鈍って、そういうことに「幸せ」をいちいち感じなくなるんじゃないかな?

要するに、 身体の声を聞く前に、ポンポン食べ物を与えてしまうという状態。

これじゃ、身体の声なんて聞こえないよね。


あめくんが日本に来てすぐ、コンビニにすっごく感動してたのを思い出します

「え〜〜〜〜こんなに何でも手に入る店が24時間空いてて、しかもなんでこんなたくさんあるの!?3ブロックくらいごとに1軒ずつあるよね!!すげーっ!!!」ってめっちゃ驚いてたw

キューバにずっと住んでいたら、こんな反応になる気持ちはすごくわかる。
アメッドは「日本ってすごい!便利!!いいねえ!」と感動していたけど、その反面、先進国に住む人間は 「便利」 と引き換えに、上に書いたような「感動」「感謝」というような感情、食べ物のありがたさ、ものを食べる意味、「食べる」ことに関する生き物としての本能、そういう大事なものを失いつつあるんじゃないか?って考えさせられた。

そういうものも、一度失うと取り戻すのがすごく難しく、繊細で崩れやすく、かつ失うとほかのもっと大きなメカニズムのバランスを崩してしまう可能性があるようなものたち。

自分の未来の子供達には、こういうことも、ちゃんと体験する機会を与えて、こういうことがしっかり分かる子になるようにしてあげたいな!って感じました。

将来絶対その子達を助けることになると思うから


ちょっと話が「食べる」だけから脱線したけれどもw、

「食べる」 って、死ぬまで一生続けていくことだから、きちんと真正面から向き合っていきたいですよね


現代は、情報もモノも溢れてて、次から次へ新しいブームも生まれ、いろいろ周りに自分を惑わしてくるものがあるけれど、「人間」というかせめて 「生物」として生まれながらに持っている「自然とうまく機能する部分」を殺さないようにして、生きていかないとなぁ、と思いました。


こ〜んなことをたいそうなことを感じられたのも、その 「生きる例」が横にいたから!笑


IMG_1166.JPG

「え、ぼく??」





が、ほんとにあめくんと一緒にいなかったら、あたしそんなことをじっくりと考えることもなかったなぁ〜と思います。
なんか、感動


って、そんなことをアメッドに言っても多分「 えっそんなこと考えてたの!?やれやれ日本人って・・・(-_-)
とか言われそう、絶対w


では、またねー!
Chaooooooo!!!


Besos,
Azzy.


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