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2025年02月19日

RICHO GR?V(28?o)やGR?Vx(40?o)のモノクロセンサーモデルは発売未定なので、雪や雨に負けないレンズを PENTAX K3?VMonochrome に装着して楽しもう!


カラーセンサーのGRシリーズですら製造が追いつかず抽選販売なのに、ましてやモノクロセンサーのGRが世に出るのはいったいいつになるんすか、

ていうか、モノクロセンサーのGR自体、世に出る保証も無いし、

国内初となるモノクロ専用センサーを搭載した K-3?VMonochrome(ケイスリー・マークスリー・モノクローム)・・・ペンタックスの初売りセールで清水(きよみず)の舞台から完全に飛び降りて購入したわけですが、結果大正解なわけで、今回はそのオススメブログということで、

まさか1台のカメラでこれほど人生がプラスに変わろうとは、

写真から色が無くなるだけで、今までに無いほど自然界の色を他人事として純粋に楽しめるようになっただけでなく、写真自体の現像作業もすごく楽しくなったと、

そもそも写真で自然界の色を忠実に再現することじたいほぼ不可能な課題で、とはいえ出来るだけそこに近づけたいわけやし、けっきょくどっちつかずなまんまメーカーさんまかせの色づくりに乗っかって、けっきょくいちばん深いところではスッキリせんまま現像作業を切り上げてきたわけで、

モノクロ専用になると色について気づかう必要が無くなるから、その時点で自然界を忠実に再現しようとする課題から解放されて思いきり良く表現や編集を進められると、

それプラス、今までのカラーセンサーから生成されたモノクロ画像とは比較にならない高画質なんで、もう2度とカラーセンサーにはもどれないかも、

しかもモノクロセンサーのライカとはけた違いの価格帯でありながら、ファインダーは一眼レフ史上最高の見え方をするわけですし、

他社がほぼすべてミラーレス化するなか、ペンタックスだけがペンタプリズム光学ファインダーの性能を磨(みが)き続けてくれたことに感謝しかない、

電子ビューファインダーがどれほど高性能化したところで、光学ガラスで作られたペンタプリズムの見え方にはかないませんし、

光学ファインダーは露出が分からず不便って言われるけど、もともと適正露出幅が広いRAWデータから思い切った現像がやりたいわけで、枚数写せばだいたいの露出はわかるもんやし、そうなるとファインダーが大きくクリアに見えることが何よりたいせつなわけで、

思えば自転車とセットでカメラに目覚めた1996年、業界はフィルムカメラ末期(まっき)で、モノクロフィルムの現像をやっと覚えたあたりで、デジタルカメラがどんどん市場に進出してくる時代でした、

デジタルカメラの便利さを1度でも味わってしまうと、もうあともどりはできず、せっかくおぼえたモノクロ現像も中途半端なまま投げ出すこととなり、

そんなおり、デジタル全盛の今ごろになって、やっとこさ本格的なモノクロ現像を再開することができるように・・・しかもフィルム時代とは比較にならないほど気軽に迅速(じんそく)により深く、思いのままに、

四半世紀の時をへて、ようやく工事中断してた路線のレールが思い切り先へ伸びてくようなええ感じ、

ところで大人気のGRシリーズですけど、携帯性を突き詰めた結果、光学ファインダーは外付けアクセサリーのみというさびしい状況なわけで、

そういう意味でも、モノクロが気になるGRファンにはぜひとも K-3?VMonochrome(ケイスリー・マークスリー・モノクローム)で素晴らしいファインダーも体験してほしい、

写りと同様、外観の質感にも定評(ていひょう)ある『HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR』を装着すれば、GR3の28?oは30.5?oになるとしても、GR3xの40?oもふくめ2台分以上の画角をカバーできますし、

それにくわえて携帯性・速写性にすぐれたGRでは得られないずっしり感やグリップ感も大きな魅力なんで、こちらも大いに楽しんでほしい、

この手に吸い付くようなしっかりしたグリップ感、冬場とか厚手のグローブで操作するばあいの安心感が違いますし、ボタン類も押しやすい大きさですし、デカ重いカメラのありがたみを再認識するというか、

じっさいごついグローブで、小型軽量なGRシリーズをあつかうことじたいメチャ危険なことやし、

ちなみにGR3とGR3xを2台購入するとしたらなんぼかかりますの、

品薄(しなうす)なせいかちょっと値上がりしてて・・・アマゾンだとGR3が188,000円、GR3xが195,000円、合わせて383,000円・・・いっぽう30万円台が続いてた K-3?VMonochromeやけど、こちらは逆にじわじわ値下がりしてて287,400円・・・HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR を付けたセット価格は 344,700円・・・となかなかええ勝負、

ちなみに、GRファンにとりわけこのレンズをすすめる理由ってなんすか、

広角側は30.5?oからになるけど、ほぼGR3の28?oとして使えるし、もちろんGR3xの40?oもズーム域に入ってるし、カメラ本体ともどもGRシリーズにはない防滴(ぼうてき)構造なんで、雪や雨を気にせず使えるし、ひかえめな2倍ズームで大きさ重さも手ごろで、単焦点レンズ的な使い方にも向いてるし、見た目の質感も高いし、

ちなみにライカのモノクロ専用モデルってなんぼしますの、

2モデルともフルサイズセンサーで、光学ファインダーが無いライカQ2(キューツー)モノクロームが946,000円、光学ファインダーが付いたライカM11モノクロームが1,562,000円、

レンズのほうは、

いちばん安いレンズでも407,000円のライカエルマリート・・・こちらは28?of2.8の広角レンズ、

じゃあいちばん安いレンズとボディを組み合わせても1,353,000円・・・高っ!

まさにおぼっちゃまくん価格というかヨーロッパ貴族のカメラや・・・郊外に城や狩りの森をいくつか所有し、広い地下駐車場にはほとんど乗らない高級車が何台も無造作に置かれてるような、

ちなみにリコーペンタックス・ネットストア会員価格によると、最高性能を誇(ほこ)る標準ズームAPS-C用スターレンズですら3年保証付きで174,610円で購入できますから、K-3?VMonochromeと組み合わせても40万円台、

デジカメinfoより
「PENTAX-DA★16-50mmF2.8 ED PLM AW」は大きく重いが光学性能とAFは大幅に改善されている



ライカのホームページ見てると金銭感覚おかしくなりそうでいかんわ、

ペンタックスさんなら正味(しょうみ)の話が(じっさいのところ)、1万円台の単焦点標準レンズでも高級レンズ顔負けの鮮明な写りをしてくれますし、

デジカメinfoより
ペンタックスDA 35mm F2.4 ALは画面全域で非常にシャープなレンズ



そんなおつとめ価格の35?o標準レンズ・・・兄弟関係にある50?o中望遠レンズとセットで購入しても3万円前後・・・『カメラを始めたころの初心にもどれるレンズ』というか、質素なプラスチックマウントでありながら高画質なこれらレンズで外出すると、ココロまで軽くなるような、

どんなに高価なレンズを持っていてもこの2本だけは絶対に手放す気が起こらない独特な魅力がありますね・・・ヨーロッパ貴族には逆立ちしても理解できない質素倹約を尊し(とうとし)とする日本的美学というか、

それで言うと、このレンズにも使われてるボディAF・・・カメラ本体のモーターでピントを合わせる方式で、時代遅れの象徴みたいに思われてるけど、じつはレンズをより小さく軽く低価格にできるし、レンズ内部もシンプルな構造なんで故障も少なくなるし、じつは使い込むほどにそのありがたみがじわじわ伝わってくる、

なるだけ予算を低く抑える場合、この35?o標準レンズから始めるのも大いにありすね、

防滴性能は無いけれど、20-40?oのリミテッドレンズのわずか三分の一の価格やし写りはまったく素晴らしいし、ウソみたいに軽いし、千円程度のメタルフードを付けたらメチャかっこええし、

ということで、長々とやり取りしてきましたけど、PENTAX K-3?VMonochrome(ケイスリー・マークスリー・モノクローム)・・・一眼レフカメラ史上最高のファインダーを作るため、ベトナム工場での量産化はあきらめ、国内のカメラ職人さんたちの手によって一台一台手作り感覚で作られており、こちらも自社オリジナルのモノクロ専用センサーを熟練の手作業によって搭載(とうさい)することで、現行モデルでありながらすでに伝説的オーラすら放(はな)ってるわけですが、

フィルムカメラ末期から大手メーカーとはまったく別路線のカメラ哲学を貫き(つらぬき)通し、GRシリーズひとすじに歩んできたRICHO(リコー)さんが光学一眼レフひとすじのPENTAXさんを社内に招き入れたことで恐るべき相乗効果が生まれ始めた、その記念すべき第一弾がこのPENTAX K-3?VMonochromeのような気がする、

量産に適した工場的カメラ作りには一定の距離を置いて、量産に向かない工房的カメラ作りに集中しようとする RICHO・PENTAXチームの価値は今後ますます上がりそうすね、



クリックすると鮮明で大きな画像をお楽しみいただけます。

PENTAX K-3?VMonochrome + HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR
IMGP1073.jpg
20mm(フルサイズ換算30.5mm)



IMGP1072.jpg
26mm(フルサイズ換算40mm)





PENTAX K-3?VMonochrome + smc PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited
IMGP1244 (1).jpg




PENTAX K-3?VMonochrome + CONTAX Carl Zeiss PlanarT* 85mm F1.4
IMGP1193.jpg




精緻で味わい深い航空機の画像と共に、このカメラの奇跡的な成り立ちについてもくわしく語られています。

PENTAX オフィシャルサイトより(2024.05.10)
『K-3 Mark III Monochrome 航空機写真を革新する 孤高の資質 第3回(洲?ア 秀憲)』
https://pentaxofficial.com/20694/



2025年02月11日

買ってまでくりかえし観るエイリアン1・2(ワンツー)のおもしろさ(ネタバレ注意)


ちなみにアマゾンプライムビデオから日本語吹き替え版の購入ですけど、

『メン・イン・ブラック』や『プライベート・ライアン』同様、翻訳家や声優さんのレベルがメチャ高いし、そのほうがより画面にも集中できるし、



映画の『エイリアン』シリーズってただ暴力的でグロい(グロテスクな)だけちゃいますの、

まあ、明るく爽(さわ)やかな映画でないことは確かやけど、

なんで1と2しか観ないんすか、

ていうか2作目だけがダントツに好きで、そのストーリーを補(おぎな)う形で1作目も追加購入という、

『エイリアン2』のいったい何がええんすか、

マスコミ・財務省・グローバル企業など、巧妙に悪事をかさねて富を独占し続け、庶民を無知と貧困と病(やまい)に追い込む強敵のたとえとしてのエイリアン・・・これに立ち向かって、弱者たちが恐怖を乗り越えて戦う姿に感動するんや、




ブログ 『80s Our decade… 』 より
「キヤノン・ニューFD100mmF2 サンダー平山氏の思い出・・・」


ちなみに1作目で生き残るのは主人公の女性航海士リプリーとネコのジョーンズのみ・・・2作目の生存者は4名に増えていて、主人公にくわえて準主役ともいえるエイリアンに家族を殺された孤児(こじ)「ニュート」、それに合成人間の「ビショップ」と重傷を負いながらも最後まで生きのびた海兵隊員「ヒックス」、

ちなみに、海兵隊って何なんすか、アメリカの映画でちょくちょく出てきますけど、

一般的には海軍に付属する陸上部隊やけど、アメリカだけの特長としては、陸海空の次に位置する4番目の軍隊で、陸海空あらゆる状況に対して柔軟に対応できる点が強みらしい・・・ちなみに繰り返し見るほど、海兵隊員それぞれの人物描写もしっかりしていて、そこも見どころだったり、

つまり海のモノとも山のモノとも分からないエイリアンをやっつけるには、臨機応変な戦術を得意とする海兵隊が最適であると、

もっともそんな彼らをしても、エイリアンにはお手上げなわけで、

あと1と2の共通点としては、エイリアンを軍事利用のために地球へひそかに持ち込もうとするグローバル企業の罪深さ、

そんな企業の都合で作られた合成人間・・・そこには当然それらを手助けするはたらきもあって、とくに1作目の合成人間(アンドロイド)『ハイパーダイン120A-2』は人命(じんめい)を犠牲にしてもエイリアン持ち込みを最優先するというえぐいプログラムが埋め込まれていたり、

2作目になると、宇宙植民地の住人すべてにICチップが埋め込まれて、管理しやすくなってるのもグローバル企業らしいすね、

いずれにしても1980年代の映画としては、細部の古臭さは別としても、きわめて今時(いまどき=現代風)というか、

しかし、1作目の終わり、エイリアンとの最後の戦いを終えて、ネコのジョーンズ君とカプセルの中で50年以上も眠り続けて2作目につづくという設定は、さすがにちょっと無理があるというか、

たしかに、いくらハイテクの宇宙時代とはいっても半世紀も正常に眠れるはずないしなあ、

しかし、何度見ても恐ろしいのはそれまで紳士的だった1作目の合成人間がエラーを起こしてとつぜん主人公に襲いかかるシーン、

凶器を使わないで殺そうとするとこがまたリアルというか、

雑誌かなんか丸めてリプリーの口に突っ込んで窒息させようとかしてましたが、

科学者として派遣されていて、誰もロボットであることに気づけなかったのも気味悪いし、

昨年あたりからYouTubeでもよく見かけるようになったAI(人工知能)が作成した『セクシー美女(死語)』のリアルさにも通じるような、

しかもそんな人造美女たちが今年あたりからヌルヌルとリアルに動き出して、髪の毛や目の動きまでホンマモンに近づいてるし、

グラビアアイドルのお姉さんたちも大変すね、これからは同世代だけじゃなくAIとも競(きそ)い合う時代になったわけで、

カメラも高性能化して、高解像度でメチャ近づいてくるから、健康状態もつぶさに分かってまうし、

話を元にもどしますけど、白雪姫みたく50年も眠り続けた結果、リプリーのたったひとりの娘さんはすでにこの世にはおらず、宇宙植民地で出会う孤児の女の子をまるで自分の子供のように愛するわけですが、

2作目の最後の最後、リプリーがエイリアンを宇宙船の外に追い出したあと、ニュートが思わずリプリーを抱きしめて「ママ」と叫ぶシーンは地味に感動的で、

アマゾンでレビューをいくつか読んだんですけど、そんなニュートの悲鳴がとにかく神経を逆なでして不快でしかたなかったというのもありますが、

言われてみればそれもそうやけど、もともと悲鳴を上げるようなシーンばかりなんで、これだけはなんとも・・・

しかし、1と2で合成人間の闇と光が鮮やかに描かれてる点もすぐれてますね、

現在のAI(人工知能)でも、その両面がよく話題になるしなあ、

特に2作目に登場する合成人間『ビショップ』はカッコいいすね、

1作目で合成人間に殺されかけたリプリーとの初対面は最悪やったけど、じょじょにどの人間よりもすぐれた働きを見せることになり、

エイリアンにカラダを引きちぎられたビショップが、宇宙空間に吸い込まれそうなニュートをそれでも必死に助けようとするシーンは感動的で、

あれだけ嫌われてたリプリーからも最後は心底感謝されて、ビショップが放(はな)つラストシーンの決め台詞(ぜりふ)「人間にしては上出来だ」もメチャかっこええ、

最後に台詞(せりふ)かなにかで印象的な個所(かしょ)があれば、

1作目で、睡眠カプセルから目覚めた乗組員達が食事中、そろそろ仕事を始めようって時に、パーカーという黒人のクルー(乗組員)が「なんだよコーヒーぐらいいいだろ、これだけが楽しみなんだ」っていうひとことが、宇宙船内での味気ない生活をさりげなく感じさせて何かとてもいい、

1作目と2作目は監督も違いますけどそのあたりは、

1作目はあの名作『2001年宇宙の旅』の影響を少し引きずってるような印象やけど、2作目は完全にその影響から脱してるような・・・ただ監督による作風の違いよりも、1作目から2作目へとストーリーがよりスムーズにつながってる点が素晴らしくて、

といいますと、

主人公リプリーがエイリアンとの遭遇(そうぐう=出会い)でココロに深い傷を負う1作目があるからこそ、その恐怖と再度向き合って徹底的にエイリアンと戦って生き抜こうとする2作目の緊張感・高揚感がよりリアルに伝わってくるわけで、

しかし、軍事大国が作る映画だけあって、核ミサイルの使用についてはじつに巧妙に正当化されてますね、

たしかになあ、エイリアンの絶滅には核ミサイルの使用もしかたないと・・・しかも主人公リプリーの口を借りて、

核軍縮が進んだ裏側ではちゃっかり劣化ウラン弾を使い続けてますし、

古くはイラク戦争でアメリカ軍、直近ではガザでイスラエル軍も、

で、正直なところオススメ映画なんすか、この2作品、

どうかなあ、万人向けでないことは確かやし、プライベートライアンの最初に登場する上陸シーンのリアルな殺戮(さつりく)シーン同様、かなり観たくない残酷なシーンも多いから、好きな自分ですらそこは早送りで観るほどやし、ぜんぜん爽やかな景色も出てきいひんし、

たしか1回だけでした、さわやかな森の景色が登場したのは、

それにしても2作目の宇宙ステーションでリプリーがつまらなそうに観てる映像の森やし、

というわけで精神衛生上は、ゼルダの伝説『スカイウォードソード』を両手でコントローラをあやつる参加型映画として観賞するほうがはるかにオススメであると、

そうやなあ、スパイスが効き過ぎた激辛映画として、たまに観るのがいちばんかもしれんなあ、

クリックすると鮮明で大きな画像をお楽しみいただけます。
IMGP0933.jpg
PENTAX K-3 Mark III Monochrome + HD PENTAX-DA 55-300mm F4.5-6.3 ED PLM WR RE(JPEG 撮って出し)

IMGP0844.JPG
PENTAX K-3 Mark III Monochrome + smc PENTAX-DA* 55mm F1.4 SDM(JPEG 撮って出し)

2025年02月03日

戦後日本映画界がテレビ業界に乗りこんで咲かせた最後の輝き『祭りばやしが聞こえる』(1977〜1978年)全26話完全DVD化(税込価格28,600円)!


しかし、高(たか)無いすか、DVD6枚組で税込価格28,600円、

けど記憶するかぎり、これまで再放送されたことは1度も無く、もう2度と視聴できないと完全にあきらめかけてた矢先のDVDなんで、これをのがすともう2度と観るチャンスは無いと思い、昨年末に即決購入、

そんなおもろいドラマなんすか、

ブログの見出しにも書いたけど、これはテレビドラマというよりも本格的な映画作品で、言うなら黒澤(くろさわ)映画に代表される戦後日本映画界が、最後のメッセージとしてテレビドラマという形を借りて打ち上げた盛大な花火というか、ときに字幕が欲しくなるほどセリフが聞きづらい点まで黒澤的というか、映画的というか、

ちなみに『祭りばやしが聞こえる』全26話、すべてが山梨県の富士吉田市やその近隣地域の全面協力のもとに現地で撮影されてるわけですが、



落車した20代後半の競輪(けいりん)選手が、先輩の実家が経営する温泉旅館で湯治(とうじ=温泉治療)しながら、さまざまな人々と出会い、人間的にも成長しながら再起をめざすという、

しかし、ずっと富士吉田市周辺ロケで26話って正直きつないすか、

確かにロケ現場はほぼ富士吉田市で、主人公を取り巻く人間関係もそれほど広くないから、日本各地をめぐって様々な美人と出会う『男はつらいよ』シリーズにくらべると、ビックリするほど地味やけど、そこがまたメチャシブい魅力でもあって、正直若い人々にはなかなか分かりづらいオトナの魅力というか、

ちなみに、テレビドラマでありながら実質的には映画っていうのはどういうことすか、

この作品が放映された1970年代後半は、それまで娯楽(エンタメ)の主役だった映画が完全に衰退した時期で、映画で食えなくなった監督さんや俳優さんが数多くテレビ業界に転職していて、

そうなると作られるテレビドラマもしぜんと映画的になると、

当時はそれを当たり前のように観てたけど、改めて見直してみると、26話すべてが足腰のしっかりした作りというか、大げさに言えば26本分の映画を観てるような充実感で、

テレビドラマと映画って、具体的にどこが違うんすか、

毎週放映するテレビドラマは、スケジュールが過密になるから、カメラワークもあらすじも撮影現場も編集もすべて簡単・軽めのほうがええけど、それに比べるとこの26話はカメラもあらすじも撮影現場も編集もすべてが映画的感覚で行われていて、それゆえどっしりした手ごたえがあって・・・制作側としても黒澤映画なみのエグイ赤字だったはず、

そういえば、テレビドラマでよく使われる簡単便利なスタジオ撮影もいっさい無いすね、

解説書によると、当時のテレビ業界には編集に便利なビデオカメラがあったけれども、それをあえて使わず、昔の映画のように現像や編集に手間ひまがかかる35?oフィルムカメラを使ったり、ズームやパンを多用するテレビ的撮影ではなく、カメラを固定して長回しする映画的手法を使ったり、

撮影に使われた名機、アリフレックス35BLと35?UCがこちら



ちなみに、全26話中12話が工藤栄一監督、10話が田中徳三監督ですが、ともに若い頃から映画界で腕をみがいた実力派の監督さんということで、

解説によると、その工藤監督がロケ地を選ぶにあたってまず富士山が背景に使えること、しかもカメラ撮影に適した光が得られる場所ということで、山梨県富士吉田市が選ばれ、そこから現地におもむいて、主要な舞台となる日影旅館にふさわしい建物を探し、主演の萩原健一は静岡県の伊豆にある『日本競輪選手養成所』で特訓を受けてドラマに望むという、果てしない手間ひまがかかってるようで、

その旅館がこちら


日本競輪選手養成所はこちら


たしかに、そう言われてみると、これ以前に萩原健一が主演したテレビドラマ、『前略おふくろ様』や『傷だらけの天使』とは比較にならないほど深い味わいがあるのも納得ですね、

派手なアクションがあるわけでもなく、気楽なお笑いで視聴率を上げるでもなく、じわっと厚みのあるストーリーと抑制の効いた演技派の俳優さんがしっかり脇を固めて、さりげなくも深い人間ドラマが26話も続くという奇跡のような、

映画とテレビの良いとこ取りというか、このタイミングでしか作れなかった日本映画界最後の輝きというか、

テレビの娯楽番組としてはあまりに本格的すぎるし内容もとても地味なので、製作費ばかりかさんで視聴率もあまり上がらなかったと思うけど、

これを機にこの名作が世に広まって欲しいもんすね、

当時も気に入ってたけど、いま観るとなおさら当時の風物は新鮮に映るし、ぜいたくな映画の手法でじっくり腰をすえて作られた充実感がCM無しでじっくりなんべんも鑑賞できるのが何よりもありがたい、




クリックすると鮮明で大きな画像をお楽しみいただけます。
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K-3 Mark III Monochrome + HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

2025年01月30日

10数年ぶりにプレイする Wii版ゼルダの伝説『スカイウォードソード(Skyward Sword)』がシンプルに楽しいってスゴないすか!


意外にも新品で購入できるんすね、発売から10年以上過ぎた今でも、

中古しか無いと思い込んでたけど、ふと見たらアマゾンで新品が1,298円で売られてた、

2011年にもクリアしたはずですが、そのとき持ってたゲームソフトは、

引っ越しなんかあったせいで、どこを探しても見当たらず、

なんで今ごろやろうと、

なんでかなあ・・・最初に遊んだときは、あまりにお行儀(ぎょうぎ)が良すぎる優等生タイプなところが気になって、Nintendo64で遊んだ『時のオカリナ』ほど熱くなれず・・・けど今ごろになってふとフィローネの森だったか、最初に天空から降り立つミドリ豊かなエリアをむしょうに歩き回りたくなり、

今回はけっこう楽しめてると、

Wiiのハードを駆使するオリジナル作品としては初となるゼルダの伝説、しかも25周年記念作品、さらには伝説のなかでも最古の世界を描くという3つの条件を満たす以上、どっからみても欠点がない優等生タイプの仕上りになるのは当然かも、

そのうえで楽しめる作品であると、

パックツアーの旅やないけど、あたえられた筋書き通りに進む一本道の気楽さを受け入れることができたら、あとは使い心地の良い両手コントローラーをカラダの一部のようにあやつりながら、次々に展開するカラフルでバラエティー豊かな世界を旅しながら、ちょうどクリアできるほどの難易度に抑えられた謎解きや敵キャラとも出会いつつ、楽しみはどんどん広がってくわけで、

最初2011年に遊んだときは、具体的に何が楽しくなかったんすか、

期待が大き過ぎたのもあるけど、それ以上に当時はまだあまり無かったオープンワールド的な自由度への憧れが強かったのかも、

当時は筋書きと関係無く自分の意思で自由に世界を彷徨い(さまよい)たかったと、

そのあと、フライトシミュレーターやFORZA HORIZON(フォルツァホライズン)シリーズで、思い切りオープンワールドにひたる環境が整って、そうなるとオープンワールドの解放感と同時にその裏返しの退屈さやとりとめ無い感覚も分かって来て、

やっとパックツアー的な一本道の『スカイウォードソード』の楽しさも分かってきたと、

よく言われる話に『スカイウォードソード(Skyward Sword)』には合計120分にもおよぶムービーが収録とあるけど、じっさい映画を観るような少し受け身的な感覚でこのゲームと付き合うと、これほど刺激的で楽しい映画もほかには無いわけで、

アマゾンのレビューのなかには子供時代に恐くて遊べなかったという話もあって、受け取り方もさまざまというか、

ゼルダのなかでも明るい雰囲気のほうやけど、たしかに敵のボスキャラとか、オトナでも少しゾッとしたりするもんなあ、幼い子供ならなおさら、

あとコントローラーがいまだに故障しないで正確に動き続けてるのも地味にスゴないすか、

たしかに、スイッチではコントローラーの不具合とかけっこう問題になったけど、Wiiのほうは本体もふくめて十数年前の機器がまったく正常に動くもんで、あえてスイッチ版を買おうとか思わんもんなあ、

って、もしかしてスイッチ本体すら持ってないとか、

ちょうどスイッチが登場したころ、フライトシミュレーターのX-Plane10にのめり込んでたんで、欲しいとすら思わず、その後は自転車とカメラの日々になったもんで、

じゃあ買うなら今年登場すると言われてるスイッチ2を、

ゼルダを遊ぶ以上、メチャ評価の高い『ブレス オブ ワイルド』は避けて通れへんし、64時代のゼルダの伝説『時のオカリナ』も改めて遊んでみたいし、

64といえば『スターフォックス』という名作も、

そのうわさはよう聞くもんなあ、これもスイッチで遊べるそうやし、

われわれが遊んでたスーファミ版のスターフォックスはさすがに処理速度が追いつかず激重(げきおも)で
楽しいとかいう以前の問題作でしたし、

任天堂のゲームって何年たっても楽しめる奥の深さみたいなんがあるしなあ、やっぱりすごい企業やなあ、

親しみやすさに加えて奥も深いから、オトナになってもじゅうぶん楽しめますし、

いちごうさんもべたぼめのこのゲーム、ホンマようできてますわ!



クリックすると鮮明で大きな画像をお楽しみいただけます
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PENTAX K-3 Mark III Monochrome + HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR

2025年01月24日

PENTAX K-3?V(ペンタックス・ケイスリー・マークスリー)の生産中止を受けて、改めて3年前から始まったリコーイメージングの新体制『工房的ものづくり』について考えてみた。


・・・『工房的ものづくり』ってなんや、

なに見てるんすか、

2022年1月20日にリコー・ペンタックスが新体制に生まれ変わるとした声明文なんやけど、そのキーワードがこれで、

リコーイメージングは生まれ変わります
〜 "デジタル"手法を駆使してお客様とダイレクトにつながり、
"工房的"ものづくりによって、未来に価値あるブランドへ〜
https://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2022/20220120_031454.html

ちょっと分かりにくい表現すね、

かいつまんで言うと、大量生産・大量消費とはまったく別の視点からカメラを作ろうという、

じゃあ、数売って儲けようという乗りじゃなく、

もっとも企業である以上、赤字続きじゃ話にならんけど、かといって儲(もうけ)が薄いからカメラ事業やめますってことでも無いような、

もっと言うと、どういうことすか、

世界中に散らばる熱烈なリコー・ペンタックスユーザー達をなによりも優先的に考えて、ブランドイメージをつらぬく少数精鋭のカメラを作り続けることで、その期待に真摯に(しんしに=マジで)こたえ続けるっていうか、

つまり文化事業に近い乗りみたいな、

欧米の株主が喜びそうな短期で利益を上げんかいという姿勢からは完全に足を洗うというか、利益とはまったく別の角度からカメラに向き合うというか・・・そういう意味では確かに文化事業みたいな、

つまり気ままな一般大衆に合わせたカメラ作りを完全にやめて、リコー・ペンタックスを愛する自分たちが真に作りたいカメラだけを、より少ない種類と数量にしぼりこんで作り続けていこうと、そういうことすか、

コストダウン至上主義の薄利多売とは真逆の姿勢になるから、ある程度は高価格帯を維持しながらって事になるやろうけど、フィルムカメラ最初期から延々と続いてきたリコー・ペンタックスの栄光の歴史に新たな1ページを刻むようなカメラを、これからもただ純粋に作り続けたい、そのことで儲けようとか特に関係無く、ただ純粋にカメラと向き合いながら、理想のカメラを作り続けたい、そういう画期的な宣言のような、

そういう視点で改めて現在のラインナップを眺めてみますと、リコーは基本GRシリーズ1本を貫いてますが、ペンタックスのほうは肝心要の(かんじんかなめの=メチャ重要な)フラッグシップK-3?V(ケイスリー・マークスリー)が製造中止ということで少し違和感があるんですけど、

最初は自分もそう思ったんやけど、K-3?Vの基本機能はKFともかなり重複するんで、カラー版のAPS-C機はバリアングル式でより使い勝手の良いKFにまかせて、世界的に見てもAPS-C機ではこれしか選択肢がない理由から、K-3?Vはむしろモノクロ専用機をフラッグシップとして位置づけ、と考えると気持ちもだいぶスッキリハッキリしてきて、

たしかに、ペンタックスの美点として、ハイエンドモデルとスタンダードモデルの格差が極めて少ないことがあって、そのためにハイエンドモデル『K-3?V』の主要な機能をすべてスタンダードモデル『KF』に吸収さすこともじゅうぶんに可能なわけですが、

リコー・ペンタックスとしては基本もうけを抜きにしてでも、可能な限り開発スタッフや熱烈なファンが理想とするカメラを作り続けたいわけで、そうなるとどうしても作る種類も数量も少なくなるし、そう考えると K-3?Vをモノクロバージョンに一本化した理由もハッキリしてくる、

そういえば、肝心要(かんじんかなめ)のカラーセンサーはソニーさんからの借り物ですし、それにくらべるとモノクロ専用センサーはフルサイズ機のライカか、APS-C機のペンタックスしかない選べないわけで、この機種がいかに貴重な存在か分かりますね、

貴重な存在といえば、前世紀から脈々と(みゃくみゃくと=途切れることなく)工房的ものづくりを続けてきた、リコーGRシリーズという誇らしい系譜(けいふ=シリーズもの)もあるわけやし、

工房的ものづくりと言えば、デジタル全盛のこの時代に、1から図面を起こして製品化にこぎつけたフィルムカメラ『PENTAX 17』、そしてAPS-C機では世界初となるモノクロセンサーを搭載した『K-3?VMonochrome』と、すでにふたつもカメラ史に残る傑作カメラが出てますし、

そう考えてみると、K-3?Vのカラーセンサー版の生産中止というのは、大量生産大量消費の観点からしたら悲報でしかないけれど、2022年1月20日にリコーが打ち出した『工房的ものづくり』という観点からすれば、それほど悲しむことでも無いような、

そもそもK-3?Vの最大の売りでもある光学ファインダーじたいが、東南アジアでの大量生産体制では不可能な産物なわけですし、

つまり K-3?Vのボディ自体が、すでに工場的でなく『工房的ものづくり』から生まれてるわけで、生産中止を悲しむよりも構造的に数多く作れないカメラであることを再認識した方が良さそうやな、

しかし、こうやって改めてリコー・ペンタックスブランドの取り組みを思うと、『工房的ものづくり』という新体制がどれほど勇気ある決断か分かるような、

カメラを台数売り上げてかせぐ時代の終わりをハッキリさせたカメラメーカーとしては、国内メーカーの中では頭ひとつ頭ふたつ抜け出した感があるし、実際問題としても、より安価により多く売るしばりから解放されて、思いのままにカメラ開発できるすがすがしさって無いわけで、

じっさいモノクロ専用カメラといいデジタル全盛期に図面から作り上げたフィルムカメラといい、大量生産大量消費ではあり得ないスゴいことやってますしね、

なわけで、やっぱりオイラはリコー・ペンタックスがええねんなあ、

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PENTAX K-3 Mark III Monochrome CONTAX Carl Zeiss PlanarT* 85mm F1.4
ISO12800 F5.6 1/250 JPEG撮って出し

2025年01月16日

APS-Cでは世界初となるモノクロ専用センサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ PENTAX K-3?V Monochrome(ペンタックス・ケイスリー・マークスリー・モノクローム)ファーストインプレッション(第一印象)


どうすか、上がりカメラ(人生の最終結論的カメラ)としてひさびさに気合の新品購入を決めた PENTAX K-3?V Monochrome、

高級カメラを新品で買うなんて、前世紀の終わりごろ、ひとめぼれしたリコーGRシリーズの初号機以来かも、

話題のモノクロ専用デジタルカメラなんすけど、じっさい手にしてどうすか、

ファインダーの見やすさがこのカメラ最大の売りなんで、まずそこを期待したんやけど、

思ったほどでもなかったと、

もちろんメチャ見やすいファインダーやけど、期待が大きすぎたんで「あれっ、これくらいの広さなん!?」て感じたのが正直なところ・・・じっさい広さよりもピントの山がつかみやすくなった点が驚きだったり、水平インジケーターの表示方法も改善されたり、ライブビューの露出変化が迅速かつ正確につかめるようになってたり・・・じっさい手に取ってみないと分からん美点だらけで、

逆に言えば、今までの光学ファインダー自体、そうとう見やすかったのでは、

そう、明るさや透明感、四隅(よすみ)の見やすさなどなど、エントリーモデル(低価格モデル)でもハインエンド(最上位モデル)並みに作りこんでくるペンタックスのスゴさが逆に分かったような、

で、かんじんのモノクロ専用センサーですが、当然RAW(ロウ=現像前の生データ)もモノクロですよね、

色から解放されるってこれほど清々(すがすが)しいかと、

どういうことすか、

RAW現像でかなり思い切った補正をかけると、色彩的にはかなり不自然になるんで、カラー写真の調整はとても大変で縛り(しばり=制約)も多くなるけど、モノクロだと色を気にせず思い切った編集ができるんで、その解放感は予想以上に大きくて、カラーではありえないほど現像意欲がわいてくる、

カラーセンサーだと、写真の色あいにずっとしばられ続けると、

カメラを趣味として以来、他人事のように純粋に色を楽しめるようになったのは今回初と言ってもええくらいで、この解放感はかなり強烈で・・・ちなみにカラーセンサーだと、モノクロ現像であっても色フィルターごとに調子も変わって来るし、それ無しでスッと編集に入れるスムーズさも心地よい、

しかし、今まで気に入ってたペンタックス独自と言ってもいいモノクロ名作フィルター『赤外調』の劇的な写りが選べなくなったのはじつに残念すね、

モノクロ赤外調フィルターだけは、ペンタックスのお家芸として、細かなパラメーター調整もできるようにしてモノクロ専用機にこそ採用してほしい・・・それ以外のデジタルフィルターについても、すべてはカメラ内でしか編集できないので、ここはメーカー専用のパソコン用画像編集ソフトでも使えるようにしてほしい・・・さらに言えば市販されてる画像編集ソフト、アドビやZPS
(ゾナー・フォト・スタジオ)などの他社製品内でも使えるようにしてもらえたらさらにありがたい、

ちなみにカラー撮影が無いぶん、あれだけたくさんあったカスタムイメージが、ソフト・スタンダード・ハードのわずか三種類になりましたが、

カラーの時と同じように、パラメーター(いろいろな調整項目)が細かく設定できるけど、とりあえずスタンダードひとつあれば、あとは画像編集のさいにどうでもなるし、やはりモノクロ赤外調フィルターだけはデジタルフィルターから格上げして、カスタムイメージの中心的存在としてとして使えるようにしてほしい、

ちなみに、露出を変えた3枚を合成するHDR撮影のほうはどうすか、

自分なりに使いこなせしたいけど、現時点ではいまひとつ不自然さが気になって使えてない・・・使いこなせてない今の段階だったら、むしろデジタルフィルターのドラマチックアートを三段階の最弱モードで使ったほうが、一枚撮りで処理時間も短いし仕上がりもより自然に、

あと、外観上の話になりますが、フラッシュが省略されたことによってペンタ部(ペンタプリズムの部分)が前方にせり出さずより引き締まった形になったのも、

これもじっさい手にするまでまったく予想できなかったデザイン上のプラス面やなあ、

光学ファインダーの視野をより明るく広くするためにより大きなガラスが必要になって、その結果フラッシュを内蔵するスペースが無くなった結果こうなったみたいですが・・・ちなみに今後カラー撮影はどうするんすか、

とりあえずはこのモノクロ専用カメラ PENTAX K-3?V Monochrome 1台と深く付き合っていきたい、

ちなみにこれまでのモノクロ体験といえば、前世紀末にさかのぼるわけですが、

なにかとカネのかかるカラーフィルムよりも自分で現像したらずいぶん経済的なんで、そういう理由から始めたモノクロフィルム現像・・・缶入りのロール状モノクロフィルムをパトローネ(撮影用フィルムケース)に小分けして撮影・そしてフィルム現像と、だいたいこのへんで息が切れて来て、プリントするにしてもほぼベタ焼き(サムネイルプリント)ばかりの状況・・・そんな中途半端な状況のまま、なし崩し的にデジタルカメラの流れに巻き込まれ、

じゃあ、ここへ来てようやく奥深いモノクロ写真の世界へ本格的に入って行けるようになったと、

メチャのんきな話やけど、実際そのとおりで、今回このカメラを購入することでようやく前世紀で中断したままのモノクロ写真の世界に再度踏み込めるようになって、あのころの自分を取りもどしたようなホッとした気分というか、ここへきてやっと腰を据(す)えてモノクロ写真と向き合えるようになった静かな感動というか、

カラーもモノクロも両方撮影できる PENTAX K-3?V より10万円も高価な PENTAX K-3?V Monochrome の購入にはかなり勇気も必要だったと思いますが、まったく後悔無しと言い切れるわけすか、

ふつうのノートパソコンでもブログは書けるけど、あえてモノクロ画面のワープロ専用機『ポメラ』を購入して使えば使うほど愛着が増すのとまったく同じ感覚がこのカメラにもあって、色に執着しないで画像編集できる心地よさ・解放感はこのカメラをじっさい手にするまでは予想もできないことだったんで、モノクロ写真に少しでも興味のある方はぜひ購入を検討されることを強くお勧めしたい・・・

カラーセンサーを搭載した PENTAX K-3?V が生産中止という噂(うわさ)もありますけど、

リコーペンタックスさんから正式な生産中止の発表が無いところを見ると、おそらくこの機種が世界中でかなりな台数売れた結果、ソニー製のカラーセンサーが供給不足になって一時的に生産ストップしてるのが現状とちがうかなあ・・・メーカーさんがこの歴史に残る傑作カメラを生産中止にする理由がそもそも無いわけで、

いや、生産中止はホンマですね、

ちょっとショックやなあ、

このカメラは従来モデルよりもペンタプリズムの製造が非常にむつかしいため、その部分はベトナムでなく日本国内でやらざるを得ないそうで、それも関係してるのか、

とにかく、リコーペンタックスさんから、近日中にこの件についてくわしく説明してほしいもんやなあ、

ちなみに昨年になってペンタックスの魅力に引き込まれたこちらのプロカメラマンさんも、モノクロ版の K-3?Vをとりわけ高く評価されています(話題の部分から再生されます)。


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(より自然で表情豊かな曇(くも)り空にしたくなり、なにげに相当いじってます。)
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(こちらはJPEG 撮って出しです。)
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PENTAX K-3?V Monochrome  HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR

2025年01月10日

乗れば乗るほど e-MTB(電動アシストマウンテンバイク)

早いもので、あとふた月もしたら、人生初の電動アシスト自転車、乗り出し丸1年・・・ここまで自転車生活がプラスに激変するとは、

今年の5月で67・・・一生縁がないと思ってた電動アシスト自転車がこれほど暮らしを変えてくれるとは、

人力(じんりき)自転車にくらべてあまりに高価なんでずいぶん迷いましたが、結果、大成功すね、

こんなことならもっと早くから乗っとけば良かった、

人力(じんりき)自転車では登るのをためうような激坂の先にそびえる見晴らしポイントまで、臆せず(おくせず=ためらわず)どんどん登って行けますし、汗冷えも息切れもしないから、余裕を持ってカメラをかまえられますし、そんな見晴らしポイントをいくつもつないで走れますし、

電動アシストに加えてマウンテンバイクの太いタイヤもあるから、こんな季節はどんなに落ち葉がぶ厚く積もっていても平気で走りぬけるし、

スピードが出ない代わりに、オフロードバイクの比較にならないほど静かにかつ安全に走れますし、

タイヤが落ち葉を踏みしめる音や吹きすさぶ木枯らしが森全体をゆする音、鳥たちのさえずり、町のざわめき・・・エンジンでかき消されない微細な音がしっかり聞こえるのは自転車乗りだけに許されたしあわせや、

しかも電アシ(電動アシスト自転車)なら、しんどい場面はしっかりサポートされながら、同時にしっかりペダリングできるから芯から温まりますし、

アシストがあるおかげで、激坂でも汗冷え手前あたりのイチバンええ感じの運動量がずっと維持できるし、

『千と千尋(ちひろ)の神隠し』の家族が引っ越しするニュータウンのような坂だらけの町にもラクラク登っていけますし、

ニュータウンは、高台の木々をなぎはらって生まれた住宅街なんで、すっきり見晴らせるポイントだらけやし、周辺の村々には歴史の深い古道(こどう)も張りめぐらされてるから、新旧の景色の対比も楽しく、

ちなみに我々が暮らすニュータウンも、大々的に森をなぎはらい傾斜地をフラットに造成して生まれたので、一見ひどい自然破壊のようにも見えますが、そのじつ遺跡調査によると、2千年前にはすでにこの高台に弥生人(やよいじん)たちがおおぜい暮らしていたという、

きのうも近所の気になる高台のオフロードに入って行ったら、深い森の入り口には神社の遺跡があったり、古いお地蔵さんがひっそり眠っていたり、その先にも深い落ち葉のW(ダブル)トラックが伸びていたり、

Wトラックってなんですの、

道の両端に4輪車の轍(わだち)が刻(きざ)まれてるオフロードのことや・・・その半分の道幅ならシングルトラック、

その落ち葉びっしりのオフロードの先は、

とつぜん見晴らしの良い段々畑の頂上に出てきて、眼下(がんか)にはいつものお散歩コースが、

そこで行き止まりですか、

すぐそばにイノシシを捕獲(ほかく)する檻(おり)が置いてあって、その先は倒木で道がふさがれて・・・けど念のため『MIYATA RIDGE-RUNNER i 6180』を降りてしばらく歩いてみれば、不意に江戸時代かそれ以前の古い墓地が見えて来て、さらに進むとその先にはなじみの幹線道路が、

じゃあ引き返さんと、

リッジランナーが走れるように、大きな倒木は左右に押しやって、道におおいかぶさる小枝が目に入りそうなんで保護用メガネをかけて、ぎりぎり最後まで走り抜けることに成功、

人生初となる 2.7インチのセミファットタイヤですが、これが電動アシストと組み合わさると、圧倒的な走破性なんすね、

最初見たとき恥ずかしいほど太(ぶ)っといタイヤで、いくら何でもやり過ぎに思えたけど、じっさい走らせてみると、今まであきらめてた悪路をスイスイ走るんでビックリの連続、

それにしても、こうやって落ち葉に埋もれた古道をたどると、『ゼルダの伝説』の実写版をプレイしてるような、

シリーズ生みの親、宮本茂氏の故郷、京都府南丹市園部町あたりも、古い歴史と奥深い自然の宝庫やもんなあ、

かつてWii(ウィー)で遊んだ『スカイウォードソード』を再度遊び直してますけど、宮本氏の幼少期の体験とか色濃く反映されてるような、

じっさい『ゼルダの伝説』の歴史解説動画なんか観てると、日本古代史のような生々しさがあるし、それでいて徹底的にエンタメ仕立て(じたて)になってるし、あらゆるゲーム機に対応してるし、ホンマようできてるなあ、



まさかe-MTBとゼルダの伝説が結びつくとは思いませんでしたが、ご近所の歴史探索にも最適ということで、

オフロードバイクだと馬力や重量があり過ぎて危険すぎる古道(こどう)の探索も、セミファットタイヤをはいた e-MTBなら安全かつラクにクリアできるし、やっぱり乗れば乗るほど『MIYATA RIDGE-RUNNER i 6180』って思うなあ、



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PENTAX K-3 Mark III Monochrome HD PENTAX-DA 70mm F2.4 Limited (JPEG 撮って出し)

2025年01月05日

10ヶ月乗ってわかった電動アシスト自転車 MIYATA RIDGE-RUNNER i 6180 の良いとこ


まず、坂道以外でもかなり助かるのが強い向かい風、

今みたいな冬の季節は北西の強風がけっこう吹き荒れますし、リッジランナーは視線も高く姿勢もラクなぶん、風をモロにあびて風の抵抗もメチャきつくなりますし、

あとサイクリング終盤あたりでじわじわ疲れがたまった時、電アシ(電動アシスト自転車)の軽快なペダリングがどれほど助かるか、

ちなみに坂の町に住んでるせいか、近所で見かける自転車の8割9割は電アシすね、

逆にほとんど見かけないのが電アシのロードバイクやマウンテンバイク、

そもそもロードバイクは時速20?q以上は軽く出せるんで激坂以外は電動アシストの出番もありませんし、マウンテンバイクはそれ自体をめったに見かけませんし、

カメラとセットでサイクリングするとよく分かるけど、時速20?qを越えると景色を見ながら走るのがだんだん危険になるから、これもロードバイクに乗らない大きな理由、

しかしロードバイクとはいっても、激坂だけは電動アシストしてもらったほうが、走るエリアが広がってより楽しいのでは、

ただロードバイクは軽いのが最大の魅力なんで、今みたいな重いバッテリーじゃなあ・・・まあ太いタイヤで激坂や悪路を走るグラベルロードバイクならありかもしれんけど、

ともあれ、電アシなら見晴らしの良い丘の上まで苦も無く登れて、きつい向かい風だろうとヘロヘロに疲れていようとしっかりパワーを補給してくれるんで、のんびり自転車に乗る者にとってこれ以上の恩恵は無いすね、

じっさいぶっといMTB(マウンテンバイク)のタイヤを電アシがパワフルにサポートしてくれるんで、これまで敬遠しがちだった場所にもどんどん入っていけるし、ココロもカラダもラクな状態が続くんで、カメラをかまえる回数も自然と増えてくるし、ええとこだらけや、

しかし、あまりにラク過ぎて運動不足とか気になりません?

乗るまでは自分もそこが気がかりやったけど、じっさいはむしろその逆で、

と言いますと、

どこまでも自分のペダリングが主役で、あとはアシストパワーと変速を組み合わせて、どんな向かい風や激坂でもいちばん快適なペダリングで乗りきれるからさらに乗りたくなって、木枯らしの吹きすさぶ寒い季節でも、気づけばけっこうな運動量に、

技術開発によって、電アシのバッテリーも日に日に安価で軽くかつ大容量になってるので、実用的なママチャリを初めとして自転車業界全体がこれを主役とする日も近いような、

じっさいスーパーの自転車置き場を見てても、この十年で驚くほど電アシが増えたし、最近は電アシ通学の学生さんまで見かけたりして、

ちなみに、現在所有する自転車の5台中1台のみ電アシですが、増車の可能性は、

今じゃ考えられないほど電アシ価格が一気に下がったり、画期的な小型軽量システムが開発されたり、そうなったら増車するかも、

ところで、いま乗っている『MIYATA RIDGE-RUNNER i 6180』・・・シマノ製のアシストシステムは、ECO(エコ)/STANDARD(スタンダード)/HIGH(ハイ)の順でよりパワフルになりますが、

スタンダード(標準的)というくらいなんで、このモードをいつも使うようにして、さらにパワーが欲しいときはHIGHモードに切り替えて、残りわずかなバッテリーでやりくりする場合はエコモードにしたり、

バッテリーの充電については、

使い切らないで満充電しても劣化しないので、残量が半分以上でもこまめに充電しときたい・・・ちなみに夏場は充電器が熱々(アツアツ)になるので要注意、

オススメ電動アシスト自転車とかあれば、

こぎ始めから時速15?qくらいで味わう強力な低速トルクが電アシ最大の魅力なんで、悪路用の太いタイヤを履(は)かせたマウンテンバイクは、その重い足回りは完全に帳消しにされて、人力(じんりき)ではありえないほど軽々と悪路や激坂を走れぬけるので、その楽しさはぜひいちど味わってほしい、

電アシ初体験から十ヶ月・・・人力ペダルの自転車だとついつい走らないでいた悪路や激坂を大好物(だいこうぶつ=ごちそう)に変えてくれた電動アシストマウンテンバイク・・・高価な買い物でしたが、人力自転車では考えれなかった画期的な楽しさすね、

日ごろよく走るエリアも、つねい避(さ)けてた激坂や悪路ばかり走りたくなるから、近所の景色も新鮮に見えてきて・・・もともろ高価な電アシのなかでもさらに高価な部類になるけど、電動アシストマウンテンバイクは大正解!






メチャ太いタイヤを履(は)いた25?s近い車重の e-MTB(イー(電動)マウンテンバイク)なら、こんな見晴らしの良い丘やクルマやバイクが来られない悪路をいくつもつないで気楽にサイクリングできますよ…
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PENTAX K-5 II s  smc PENTAX-DA 50mmF1.8 

2024年12月31日

ペンタックスの一眼レフと十年つき合って…


やっぱり最後はウラルか、

自転車の免許しか持たない初老のおいちゃんが、きょうもYouTube バイク動画ですか、

バイク動画もひと通り観てまわると、だんだん人気の車種も分かってきて、同じようなインプレの繰り返しでええかげん飽きてくるけど、さすがにサイドカー付きバイクともなると、動画も少ないしいちいち新鮮や、

それがウラルなんすか、

もともとは軍用車両やけど、世界中に散らばるごく少数のけど熱烈なファンの人気に支えられ、国内でも入手できるそうや、

無人のサイドカーにこれでもかとおもりを乗せたり、サイドカーを『舟(ふね)』と呼んでみたり、この時点でもうついて行けない匂いがプンプンしてますけど、いったいいくらかかりますの、

新車価格が200万円後半で、これに諸経費やオプションパーツを加えたらあっというまに300万円越え、

バイク大好き映画監督ソエジマックス氏も憧れの1台みたいで、レンタル試乗中もメチャはしゃいでおられますが、

アクセルで船側(この場合は右)に振られ、ブレーキでその逆(左)に振られ、ハンドル操作のむずかしさまで魅力に感じるみたいで、

話題の部分から再生されます。


これ観てるとバイクの奥深さというか、ありふれた快適性や実用性は魅力のごく一部なのがよう分かりますね、

そんなオイラもわざわざ30万円も出して、ペンタックスのモノクロ専用一眼レフ機を買う直前まで来てるし・・・まったく同じモデルでもふつうのカラーセンサーなら10万円も安く購入できるのに、

ここ数日は、ペンタックスの手持ちの一眼レフでモノクロ写真ばかり写してますけど、

モノクロだけになると気分が集中して心も静かになるような、

カラーでは決して得られない世界観があるとか、

カラーモードのひとつにモノクロを置くような発想では、最初からモノクロの奥深さにはたどり着けないような、

モノクロの魅力にたどり着くためには、カラー写真からお別れするくらいの覚悟が必要だと、

極端に言えば、カラーがノイズのような感じ、

思い起こせば、デジタルカメラの価格も性能もやっと安定してきた2014年、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)からデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)に本格的乗り換えを検討した結果、たまたま選んだメーカーがペンタックス・・・そこから9年後の2023年に発表されたのが、国内初いや1日違いで世界初となるモノクロ専用センサーを採用したデジタルカメラ『PENTAX K-3mark3 Monochrome』という流れになりますが、

ここ10年でペンタックスAPS-C機用のカメラボディやレンズもじょじょに増えてきて、昨年からその路線上にモノクロ専用機もぽつんと置かれた以上、「このあとはモノクロの奥深い世界へどうぞ」と言われてるようなもんで、これ以上スムーズな本格モノクロ撮影への道筋も無いわけで、

ペンタックス以外のモノクロ専用デジタルカメラといえば、わずか1日遅れの2023年4月14日にライカが発表した『LEICA M11 Monochrom』しかありませんし、ライカになるとすべてがケタ違いに高価ですし、

庶民にしてみれば、30万円のカメラボディだけでもじゅうぶんに高価やけど、それでもライカのモノクロ専用カメラボディが、納期三ヶ月待ちで最安値148万3,900円ってことを思うと、30万円でも破格値(はかくね=メチャ安い)というか、選択肢はこれしか無いというか、

というわけで、今年はペンタックスのデジイチユーザー10周年ということで、年内最後のブログはこれまで使ったレンズやカメラボディをザックリ振り返るという、

まず、ペンタックスにあっては安価で質の良い中古カメラ・中古レンズが数多く出回ってるのが助かる・・・新品価格も他社に比べるとずいぶんお値打ち感が高くて、これが第一印象、

ニコン・キヤノン・ソニーがフルサイズを主力としてるのにくらべて、ペンタックスは基本APS-Cに軸足(じくあし)をおいて開発が進んできたので、比較的安価で小型軽量化な製品が充実してるのも庶民にはありがたいすね・・・プラス『猫も杓子(しゃくし)もミラーレス』という日本的な悪(あ)しき横並びの風潮に乗らなかった点も、時間がたつにつれてこのブランドの価値を高めるように思いますし、

それにくわえて、最上位機種(フラッグシップモデル)と普及機(ふきゅうき=スタンダードモデル)の価格差や性能差がそれほど大きくないのもじつにありがたい、

2020年、格安中古で購入した、ふた昔まえのフラッグシップモデル K-5?Us(ケイファイブ・ツーエス)・・・普及機でも2000万画素を越えるこの時代にもかかわらず1600万画素のカメラを好んで使い続けてる理由って・・・やはりフラッグシップ機の高い質感すか、

とにかく故障知らずで、使えば使うほど細部にわたるまでモノづくりの神経が行き届いていて、作りの良さが五官(さまざまな感覚器官)を通してじわじわカラダに染みこんでくるんで、気づけば2430万画素の中級機 KPとならんで手放せないカメラボディに、

画素数は気になりませんか、

基本パソコン画面で楽しむ分には1600万画素でもまったく問題無い、

ちなみにKPも地味ながらなかなか魅力ありますね・・・生産中止モデルですけど、中古市場ではかなり高額で取引されてるのも分かるような、

KPについてのくわしい情報だけでなく、リミテッドレンズのくわしい解説もされていて、参考になる情報がぎっしり詰まっています。
PENTAX KP オーナーズBOOK (Motor Magazine Mook) Kindle版

小型軽量なリミテッドレンズシリーズに合わせて設計されたボディなんで、フラッグシップ機よりひと回り小ぶりで、スタンダードモデルよりも質感は高く、夏ごろ接触不良で液晶画面が映らなくなったけど、今でも2万円台で修理対応してくれるのもありがたい、

ちなみに2014年、最初に購入したデジイチはK-50でしたが、

入門機でありながら初の防塵防滴(ぼうじんぼうてき)仕様で、Tシャツみたいな気軽さが気に入ってたけど、残念ながら数年前にシャッターが切れなくなって、修理対応期間も過ぎており、残念ながらお蔵入り(おくらいり)に、

さて、レンズのほうなんすけど、スターレンズが性能も価格も重量も大きさもダントツのプロ仕様なんで、とりあえずこれで一式そろえたら文句無いわけですが、

もちろんスターレンズをいきなりそろえる予算があるはずもなく、けど最初に購入を決めたこちらのズームレンズは、少し前までスターレンズあつかいだったんで、海外のきびしいレビューでも他メーカーをしのぐ高評価・・・このレンズでペンタックスユーザーになることを決めたほど、

話題の部分から再生されます。


けど最近は単焦点レンズばかり持ち出してるのは何でなんすか、

自転車とセットでカメラを持ち出すから小型軽量なほど助かるし・・・けど最大の理由はコンデジからデジイチに乗り換えて初めて気づいた単焦点レンズの魅力、

コンデジといえば、GRシリーズのような例外はさておき、欲しい画角をすべてカバーしてくれる実用性に優れたズームレンズが売りですけど、

その何倍もデカくて重いデジイチユーザーになって10年・・・皮肉なことに、そこでやっと小型軽量な単焦点レンズの魅力が分かってきた、

具体的にはどういうことすか、

撮影時に画角の選択で迷わないからスムーズに撮影に入れるし、ひとつの画角に集中するから静かな気持ちでいられる、

その流れで、単焦点レンズの王道、フルサイズ50?o前後の標準レンズにもハマりだすと、

前世紀のフィルム時代にはどのカメラにも付いてきた軽量安価でちょっと使いづらいレンズ・・・この標準レンズにデジタル一眼レフでひさびさに再会してみると、その広すぎず狭過ぎない画角が使えば使うほど奥深い魅力があって、

標準レンズの画角をフルサイズで50?o前後として、これはAPS-C機の35?o前後なわけですが、ペンタックスからは同じ画角でふたつモデルが出てますね、

ビックリするほど安価で描写も素晴らしいプラスチックマウントのレンズ『smc PENTAX-DA 35mmF2.4AL』と、等倍マクロもカバーする質感の高いリミテッドレンズ『HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited』、

ちなみに等倍マクロってどういう意味すか、

被写体(ひしゃたい=撮影対象)と同じサイズで画像が受光センサーに写し込めたら等倍マクロ・・・その半分サイズならハーフマクロ、四分の一ならクォーターマクロ、

当然ですが、より高価なリミテッドレンズのほうが写りも良いわけですが、

いや、それが意外なことに軽量安価なプラスチックマウントの標準レンズがビックリするほど出来が良くて、実質的な差は等倍マクロ機能や逆光性能くらい、

ちなみに、マクロ標準レンズとプラマウント標準レンズを比べてみると、最大撮影倍率は1倍に対して0.17倍、最短撮影距離は13.9?pに対して30?p、重さは214グラムに対して124グラム、価格は45,810円に対して17,710円(PENTAXネットストア会員価格参考)、

より節約したい場合は、プラマウント標準レンズを中古購入となるけど、のちのち等倍マクロレンズは自然と欲しくなるわけで、

このあたりの選択は悩ましいとこすね、

自分の場合は、同じプラマウントでやはり写りの素晴らしい中望遠レンズの50?oとの格安セット販売につられて楽天市場で新品を2本同時購入・・・そののち等倍マクロもできるリミテッドレンズの35?oを中古で追加購入という流れになったけど、これはこれでとても良かった、

どのレンズもよく使ってますしね、

マクロ機能や金属マウントを諦めることで、100グラムも軽くなって、じっさいこのレンズを持ち出す日は心まで軽快になるし、写りだけに重点を置いてそれ以外は価格も質感も最低限に抑えたレンズには質素な気品すらただよっていて、結果マクロもできる標準レンズと同じくらい出番もあって、これはやはり兄弟関係の50?o(smc PENTAX-DA 50mmF1.8)とならんでペンタックスが誇れる名作レンズのひとつに入れて間違いないと思う、

まずは手始めにこの1本だけ購入して予算を浮かし、そのぶんより高価で質感の高いフラッグシップのカメラボディを購入するやり方も大いにありかと・・・



ちなみに、ペンタックスのレンズといえば、フィルムカメラ時代からKマウントをつらぬき通しているので、オールドレンズの選択肢がじつに多いのも特長ですが、

モノクロで使う場合は問題無いけど、カラーで使う場合はその発色に違和感を感じることがちょくちょくあって、その意外性を楽しめるかどうかで評価も分かれるような・・・自分のばあいはマニュアルフォーカス時代の重厚なフォーカスリングが好きな反面、発色はデジタル時代のほうが好みなんで、しっかり回せるマニュアルフォーカスリングを装着したデジタル時代の単焦点レンズが欲しいような、

ここまで単焦点の標準レンズについてやり取りしましたけど、最近よくフラッグシップ機とセット販売されている、標準ズーム 20〜40?oのリミテッドレンズについてはどうすか、

フルサイズ換算24?oから200?oという高倍率ズームが一般的なこの時代、フルサイズ換算30.5?oから61,5?oの2倍ズームというメチャ守備範囲のせまいズームレンズ・・・最大撮影倍率0.2倍、重量283グラムで大きさもそれなりにあって、

質感の高さは分かりますが、見るからに使いづらいそうなズーム幅すね、

ただリミテッドレンズの中ではこれだけが防塵防滴仕様で、かつAFの駆動方式もレンズ内モーターを使うから静かで早い、

レンズ開発者によれば、ズームのまん中になる画角30?o(フルサイズ換算45?o)を単焦点レンズ風に使って、その過不足をズームで補って欲しいとのことですが、

個人的な使用感で言えば、標準域と広角域の単焦点レンズ2本分を持ち歩いてるような、

意外と出番が少ないのは何でなんすか、

実用性に優れたズームレンズより、単焦点レンズの不便な魅力にハマってるから、広角なら広角、標準なら標準、中望遠なら中望遠と、その日その日の気分でレンズを使い分けたいんで、

ちなみにリミテッドレンズシリーズは、このレンズ以外はすべて単焦点ですけど、

40?oのパンケーキレンズ以外はすべてオススメ・・・もっとも35mmマクロと70mmの可動式フードは安っぽく中途半端な印象なんで、メタルフードへの買い替えを強くオススメするけど、

40mmはあきませんの、

個体差かもしれんけど、中古で購入したこのレンズは、どんなにしぼっても周辺の解像度が非常に悪い・・・数年使い続けたけどストレスのたまる場面がとても多く、けっきょくお蔵入りに・・・ボケを活かした近接撮影なら問題無いけど、

携帯性といいフードの形状といいレンズキャップといい魅力的な外観のレンズだけに残念すね、

超薄型のレンズではそれなりの写りしか期待できないのは当然やけど、そこを何とか根本的に見直して高画質化して再登場してほしい、

他にも個性的で高画質なレンズがいろいろありますが、それらはYouTubeにおまかせするとしてそろそろ終わりますか、

いつもの倍のボリュームになったし、偶然にも大みそか特別版になってもうた、

2024年は購読ありがとうございました。ひきつづきカメラや自転車や乗れないバイクの話題を中心にのんびり続けてゆきますので、2025年もよろしくお願いします。

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(JPEG撮って出し モノクロ赤外調)
PENTAX K-5 II s smc PENTAX-DA 35mmF2.4AL 

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(JPEG撮って出し モノクロ赤外調)
PENTAX K-5 II s HD PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited

2024年12月25日

年内ぎりぎり気づいた…今年で40周年…このアルバムから日本のロックシーンは大きくレベルアップ!

そのアルバムが佐野元春氏の最高傑作『VISITORS(ヴィジターズ)』ということで、今年でリリースから早くも40周年という、

2024年もあとちょっとやけど、気づけて良かった、

40年たっても飽きない数少ないアルバムということですがホンマですの・・・1曲目の『COMPLICATION BREAKDOWN』から何かいらついたような荒々しい感じで始まって、これという引き付けるメロディーもありませんけど、

たしかに、メチャ不愛想(ぶあいそう)でぶっきりらぼうな始まり、



曲名の「COMPLICATION BREAKDOWN」ですけど、どういう意味すか、

COMPLICATION は「厄介事(やっかいごと=トラブル)」、BREAKDOWN は「破壊」、

曲の終わりにガラスが壊れる音まで入ってますし、なんかえらい怒ってるような・・・前作『SOMEDAY』とは対照的に、人々から受け入れられるのを拒絶してるような、

歌詞もシリアスな(思い詰めた)感じで、「オレには危険な印(しるし)が見える、キミとのコミュニケーション」「真夜中のシーツにくるまりながら、みんなひとりぼっち」「悲しみの果てに優しくなるほど優雅な気分じゃない」などなど、

こういう思い詰めた感じが良かったんすか、

当時は自分も青春時代で、それまでの生き方では行き止まりが見えていて、かといって新しい自分に生まれ変わる不安もあって、聴けば聴くほどこのアルバムがピッタリ来て、

『佐野元春ブーム』まで引き起こすきっかけになった前作の『SOMEDAY』とは作風があまりに違うので賛否両論あったみたいですが、

とくに最初の曲は、それまでのファンにケンカ売るみたいに、国内では流行にすらなってなかったニューヨークのラップミュージックを自分なりに消化して、美しいメロディを完全に捨て去って、ソリッドな(ガッチリ強めに固めた)リズムに合わせて詩の朗読みたいに歌詞だけで勝負してるんでとっつき悪いけど、40年たっても飽きないほど味わい深い、

ふつうなら大ヒットした前作みたいに、親しみやすいメロディアスな路線上でもう一作となりそうですが、

前作『SOMEDAY』を聴くとよく分かるけど、アルバムの最後を飾る日本ロック史に残る名曲『ROCK'N'ROLL NIGHT(ロックンロールナイト)』だけが、より高い次元に達していて、この曲を作った時点ですでに新しい次元に到達して(とうたつして=たどりついて)るような・・・ちょうどベートーヴェン9作目のシンフォニーが、それまでの8作とは桁違(けたちが)いなレベルに達してるように、

たしかにアルバムの他の曲と比べても、スケール感といいセリフの多さといいハンパないすね、

ふつうなら歌って盛り上げて1曲終わるとこやけど、この曲はむしろそこから本番スタートで、最初の盛り上がりが静まりきってから孤独なつぶやきが延々と続いて、つぎの大きなクライマックスへ、

孤独なつぶやきの部分から再生されます


クライマックスのあとも、アルバム全体を振り返るような静かなパートが延々とつづいて、ここも非常に美しいすね、

静かなパートの部分から再生されます。


これでさすがに終わりかと思ったら、さらにもう一曲、アコースティックギターのシンプルな伴奏に合わせてオマケのような小曲『サンチャイルドは僕の友達』まで付いてくる、



このアルバム『SOMEDAY』で、今までの自分をすべて出し切ったような・・・じっさいそのあとすぐに過去のナンバーをまとめた『NO DAMAGE』もリリースされてますし、

もっと言えば、国内のロックシーンにそれまで無かったほどスケールのデカい『ROCK'N'ROLL NIGHT(ロックンロールナイト)』を投入した時点で、それまで自分を閉じ込めていた国内枠(わく)みたいなものから解放されて、ココロはすでに世界水準の中心点、ニューヨークに向かってるような、 

国内で急上昇した人気に乗っからないで、新たな創作の場を求めてニューヨークへ旅立ったのは、本人からすればごく自然の流れだったと・・・2曲目はそんな旅立ちの曲のようにも聞こえますね、

4曲目とならんでこのアルバムで最もメロディアスでココロが晴れわたる名曲・・・アルバムリリースに先立ってシングルカットされたのもよく分かる、

1曲目の思い詰めた緊迫感に対して真逆な曲想を2曲目に置くことで、あざやかな対比も・・・


ふつうなら渡航の手続きやらアパートの手配やら事務所を通してやってもらうえばすむことですけど、これも全部ひとりでやり通したのもスゴいエネルギーというか、そうしたかったというか、

わずか1年ほどの滞在やけどその充実ぶりはすさまじく、音楽以外の事務手続きもすべて自分でやり切り、ニューヨークのミュージックシーンにも積極的にかかわり、結果、最高傑作となるアルバム『VISITORS』というニューヨーク土産(みやげ)まで作り上げてしまってから帰国、

当時はあまりのハイテンションで突っ走ったせいで、帰国後しばらくは躁(そう)状態に悩まされたのも分かるくらい中身がぎっしり詰まったニューヨーク体験すね、

前作『SOMEDAY』からひと息も入れずに渡米して作り上げた『VISITORS』・・・ここまで一気に駆け抜けていろんなモヤモヤから解放されて、ようやく人生にひと区切りついたような、

「真夜中のシーツにくるまりながらみんなひとりぼっち」と歌ったその2年後「ひとりだけの夜にさよなら」と歌うこのビデオを見てるとそのスッキリした気分が伝わってくるような、



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PENTAX KP  smc PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited  モノクロ赤外調
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