1984年の前アルバム" Building the Perfect Beast(邦題: ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト)"からは" The Boys of Summer(5位)"を含む4曲がトップ40入りを果たし、さらには"The Boys of Summer"において1986年のGrammy Award(グラミー賞)のBest Male Rock Vocal Performance部門を受賞する 大活躍を見せました。
前作から5年の歳月を経てリリースされたアルバム" The End of the Innocence(邦題: エンド・オブ・イノセンス)"は、前作同様シブいロックナンバーが満載ですが、前作ほどの弾けたポップ感はやや抑えられて、大人向けの落ち着いた楽曲が多く収録されています。その感覚はやはりタイトル曲である"The End of the Innocence(邦題:エンド・オブ・イノセンス)"の印象が非常に強く、"The Boys of Summer"とはまた違ったシブさがあります。
本作品では Axl Rose(アクセル・ローズ)を始め、前作以上に時のヒット・ミュージシャンが多数ゲスト参加し、豪華絢爛なアルバムとなりますが、中でも収録された"The End of the Innocence"では、曲作りとプロデュース、そしてピアノ演奏に関わった Bruce Hornsby( ブルース・ホーンスビー)の参加が大きく、さらには Wayne Shorter( ウェイン・ショーター)も参加して、彼のソプラノ・サックスが間奏部分で印象深いプレイが思う存分楽しめます。
プロモーション・ビデオも前アルバムからの"The Boys of Summer(5位)"や"Not Enough Love in The World"のようなモノクロームを下地にしたPVは本作品でも踏襲され、先行シングルとなったタイトル曲もモノクロームで表現されました。この曲は1990年MTV Video Music AwardのBest Male Videoを受賞しました(ちなみに前作からの"The Boys of Summer"は1985年のMTV Video Music AwardのVideo of the Yearを筆頭にBest Direction in a Video、Best Art Direction in a Video、Best Cinematography in a Videoと4部門を受賞しております)。
陽の当たった6月24日に62位にエントリーした"The End of the Innocence"は、その後49位→39位→34位→28位→23位→21位→14位→11位と順調にアップ、1989年8月26日付で8位といトップ10入りを果たしました。次週は下降していきましたが、結果18週チャートインしました。メインストリームロックチャート(当時はBillboard Album Rock Tracks)ではやはり強く、陽の当たった6月24日に7位にエントリーし、翌週には1位に輝き、4週連続首位の大ヒットを記録しています。
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