Yesの発祥は、1966年に結成されたイギリスのサイケデリック・ロック・グループ、 Mabel Greer's Toyshop( メイベル・グリアズ・トーイショップ。 MGT)が大きく関わっています。このMGTは、ソングライティング、ギターそしてヴォーカルを担当していた Clive Bailey( クライヴ・ベイリー)、ドラマーのRobert Hagger、ベーシストのPaul Rutledge(結成後の動向は不明)のメンバーで、翌年、それまでThe Synというバンドにいた Chris Squire( クリス・スクワイア。1948-2015。bass,vo)と Peter Banks(ピーター・バンクス。1947-2013。gtr)が加入し(ピーターは一時離脱、Neat Changeというブリティッシュ・ロック・グループにも所属)、ロンドンのマーキー・クラブ等で活動しました。
1968年、それまでブリティッシュ・ロック・グループ、The Warriorsで活動していた Jon Anderson( ジョン・アンダーソン。vo,gtr)が、グループ解散後のソロシングルを"Hans Christian Anderson"の名でリリースしていました。クリス・スクワイアは、マーキー・クラブ社長を通じてジョン・アンダーソンと出会い、意気投合してジョンをMGTに誘い、5月ジョンはMGT加入を決めました(MGTのメンバーであったジョンは一時離脱し、Gunという別のグループにも所属)。
この後メンバーチェンジがあり、Robert Haggerが脱退すると、音楽誌の募集広告で Bill Bruford( ビル・ブラッフォード。drums)が加入、7月にはMGTの創設者クライヴ・ベイリーも離脱し、ギタリストとしてピーター・バンクスが再び加入し、さらにそれまでBittersweetなどで活動していたキーボーディストとして Tony Kaye( トニー・ケイ。keyboards)も加入、この時点で クリス・スクワイア、 ジョン・アンダーソン、 ピーター・バンクス、 ビル・ブラッフォード、 トニー・ケイの5人になり、Mabel Greer's Toyshopのオリジナルメンバーは一人も残っていませんでした。8月、バンド名が長くわかりにくいとのことから、単純に一言で呼べるバンド名をメンバーで発案したところ、ピーター・バンクスが提案した" Yes( イエス)"に決まり、これにてYesが誕生したと言うことです。
イエスはその後地道にギグを重ね、アメリカのレーベル、 Atlantic社との契約に成功しました。そして、7月4日にデビュー・シングル、" Sweetness(邦題:スウィートネス)"を発表、陽の当たった1969年7月25日に、"Sweetness"を収録したファースト・アルバム" Yes(邦題: イエス・ファースト・アルバム)"がリリースされ、アルバム・デビューを果たしました。"Sweetness"と"Beyond & Before"は、Yes加入に至らなかったもののコンポーザーとして、クライヴ・ベイリーの名前もクレジットされています。
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