リード・ヴォーカルとサックスを担当する Rindy Ross( リンディ・ロス)と、彼女の夫でギターを担当する Marv Ross( マーヴ・ロス)を中心に結成された6人組のロック・グループで、デビュー作に当たる前作" Quarterflash(邦題: クォーターフラッシュ。1981年)"は全米でプラチナ・アルバムに認定され、Billboard200アルバムチャートで8位、デビュー・シングル" Harden My Heart(邦題: ミスティー・ハート)"はRock Albums chartで堂々の1位を獲得、Adult Contemporary Chartでも41位を記録しました。またHOT100シングルチャートでは3位を獲得、翌1982年のYear-Endチャートでは100位内13位にランクされるなど、華々しいデビューを飾りました。
リンディの奏でるサックスが夜を酔わすような雰囲気で、デビュー作"Quarterflash"の幻想的なジャケットに相まって、アダルトなロック・サウンドを漂わせる独特の音を持ったグループでした。"Quarterflash"の最後に収録された8分に及ぶ" Williams Avenue"はジャズの雰囲気も存分に醸し出し、夜に聴くにふさわしい曲です。なお、彼らはこの人気を得て同1982年にアメリカのコメディ映画" Nightshift(邦題: ラブ IN ニューヨーク)"の主題曲(" Nightshift")を任され、HOT100で60位まで上昇しました。
そして1983年に2作目" Take Another Picture(邦題: テイク・アナザー・ピクチャー)"がリリースされ、先行シングルとしてカットされたのが" Take Me to Heart(邦題: ドリーム・ハート)"です。デビュー曲に続く、日本の邦題が"ハート"でつながっているのも興味深いですが、同じく興味深いのは、この曲のプロモーション・ビデオです。映画のワンシーンを見ているかのような設定で、Rindyはブティックの店主役(?)で、どうやら彼女は隣の住居に住んでいる男性を気になっており、彼女の部屋にはその男性の写真がたくさん壁に貼られ、窓越しで隣の男性の部屋を見ているという設定で、男性は彼女の心を知らなさそうな立ち振る舞いで、彼女に見られていることも知らないで外に出て行きます。外に出た男性が彼女の店のショーウィンドウを見た光景は....という内容で終わりますが、現在でいえば少々首をかしげる結末とも取れる、とても興味深いビデオでした(この映像が こちら 。 youtube より)。
さてこの曲はHOT100シングルチャートでは6月18日付で59位にエントリーしました。前作からの期待が寄せられ、ハイ・ポジションでのランクインとなりました。翌週で43位、3週目で38位とTop40入りを果たしました。しかしその後は29位→27位→25位→23位→23位と停滞しますが、次週19位とTop20入りを果たし、陽の当たった8月20日付で14位を記録、これが最高位となりました。次週は18位にダウンし、そのまま下降していきましたが、全16週中、11週Top40内に入っていたこともあり、1983年のYear-Endチャートでは100位内83位を記録しました。またRock Albums chartでは3週目に当たる6月23日付で前週49位から40ランクアップの9位にトップ10入りを果たし、その後は7位→11位→16位と変動を重ねながら、陽の当たった8月20日付で6位を記録し、その後は下降して12週チャートインを果たしました(ロック・チャートではアップ・ダウンの落差が激しいです)。またAdult Contemporary Chartでも"Harden My Heart"以来のチャートインを果たし、最高位28位を記録しています。アルバム"Take Another Picture"も1983年8月27日付でBillboard200最高位34位を記録し、この年には初来日公演も実現しています。
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