?@はオウムガイの殻の形状やひまわりの花のらせん模様などが黄金比になっているというものですが、まず、本当に全てがそうなんでしょうか。たとえそうであったとしても、 なぜそうなるのかの説明がしっくりきません。進化論的にそれが有利だからというのはどうも 後付け のような気がします。個々の生物の成長する仕掛け、仕組みを使った説明が欲しいところですが。
?Aは製作者が意図してそのデザインを採用すれば事足りるわけですから、それ以外、つまり 意図せず黄金比のデザインになってしまったものをどう解釈(鑑賞?)するかですね。パルテノン神殿、ミロのヴィーナスなどです。バックパッカーであった頃、それらを観ました。数学科の学生だったのでやはり黄金比とかフィボナッチの数列のことを考えながら見ていたのを覚えています。ふ〜ん、なるほどね。美しいなあ〜やはり黄金比だなあ。みたいな感じですね(笑)
それから何年も経ったある日、突然『待てよ、 自分自身が黄金比となるように見立てている んじゃないか??」
と気づきました。作品には腰のくびれとか、ヘソとか、腕組みをしているとか様々なポイントがありますね。その中で5:8になる辺りに注目すれば 結構黄金比はザクザク出てきます。
いやあ。。。今回はいつも以上に脱線してしまいましたが、水曜日のガイドでキクラデスの像について以上の疑問についてちょっぴり触れました。
最後に数学の立場から: 黄金比は数学的には大いに意味のある数 です。ただ、それを使って自然界のことを全て説明するのは無理があるのじゃないかと思います。そんな話聞いても”へ〜数学ってすごいな〜”という感想を持つだけで、実は本当の説明にはなっていないではないでしょうか。 次回の私のガイド担当は6/4 13:00~です、ご興味ありましたらお越しください。
にほんブログ村