広告
posted by fanblog
2015年11月26日
原 節子さん死去
肺炎のため神奈川県内の病院で死去していたことが25日、分かった。
95歳だった。
15歳で映画デビューして以来、「麦秋」「東京物語」などの小津安二郎監督作品、黒澤明監督の「白痴」など数々の名作に出演。日本映画を代表する美人女優として活躍した。しかし、1962年の東宝映画「忠臣蔵」を最後に42歳で突然の引退。鎌倉市の自宅で全く姿を見せない徹底した隠とん生活を送り、その存在自体が映画界最大の謎となっていた。
スポンサ-ドリンク
63年の小津監督の葬儀を最後に芸能界から姿を消した原さんに「引退」の影がつきまとい始めたのが、53年に起きた“御殿場駅列車事故”だった。
7月10日の夜、汽車とホームを借り、原さん主演、義兄・熊谷久虎監督、実兄・会田吉男カメラマンのトリオで東宝「白魚」のロケ中。打ち合わせの不備から、停止ラインを越えてきた機関車に会田氏らがはね飛ばされ瀕死(ひんし)の重傷を負った。会田氏は病院に担ぎ込まれたが翌11日に死亡。良き相談相手だった兄を失い、原さんは会田夫人と抱き合って泣いたあとは放心状態だったという。
原さんは好きで女優になったわけではなく、「家が経済的に困っている」のを助けるため映画界入りした。新たに兄の遺族の面倒を見なければならなくなった原さんは親しかった雑誌「映画ファン」の記者・多賀祥介(後にATG支配人)に「わたしっていつもこういう役回りなの。やめようと思ってもやめられないの」と語っていた。
スポンサ-ドリンク
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4457458
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック