コロナ治療薬の副作用か? トランプ大統領の7つの不可解な行動

トランプ大統領入院以来の「不可解な言動」の具体例



2.翌5日早朝から午前中にかけて、大統領は全米支持者に向け、11月3日に迫った大統領選を意識した投票呼びかけの1語だけのツイート「vote!」を立て続けに20回以上も発信した。大統領の個人ツイート発信は就任以来、10万回以上に達しているが、同じ日の短い時間内で同一メッセージをこれだけ頻繁に発信した例は過去になく、その“非日常的行動”はマスコミだけでなく、医療専門家の間でも論議の的となった。

3.退院直前の同日朝、大統領は病室の執務デスクから自らのツイッターで国民向けに「コロナ・ウイルスを恐れるなDon’t be afraid of Covid」「コロナにあなたの人生を支配させるなDon’t let it dominate your life」などと書き込んだ。このメッセージは、全米感染者が700万人を突破したコロナウイルスの猛威を軽視し、国民の警戒を緩めさせる無責任で危険な発言だとして、世間で猛烈な批判を浴びた。

4.同日夕、投薬による副作用を含めた経過観察のため「最低1週間程度の入院治療が必要」との多くの感染症専門医の指摘にもかかわらず、大統領はホワイトハウス側近たちの慎重意見も無視し、半ば強引なかたちで退院、ホワイトハウスにヘリコプターで舞い戻った。邸内に入る直前、庭園を見渡すバルコニーから報道陣のカメラの放列に向け、それまで着けていた自分のマスクを邪魔もの扱いするようなポーズではぎ取って見せた。完治とは程遠い状態で急遽、退院してきたため、ホワイトハウス内は大混乱となり、スタッフたちは感染のリスクを避け、大慌てで自宅に緊急退避。このため、とくに大統領執務室のある「ウェスト・ウイング」(西館)は一時、“ゴーストタウン”(ワシントンポスト紙)と化したと報じられた。

5.同6日、大統領は再びコロナの脅威についてツイッターで発信「大騒ぎする必要はない。コロナの致死率はインフルエンザより低い」などと書き込んだ。すでに国内死者22万人という最悪状態をもたらしたコロナの実態をまったく無視した事実誤認の発言は、世間で猛反発を招いた。

6.同7日、大統領は執務室に入るやいなや、無謀にも、議会民主党と協議中だったコロナ関連追加経済対策法案について、「審議打ち切り」命令を下した。2兆ドルに上る同法案は、ナンシー・ペロシ下院議長とムニューシン財務長官との間で最後の詰めの協議に入っていたが、すべてご破算となった。同じ頃、ジェローム・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は「早急な経済追加対策抜きではアメリカの経済は壊滅的状況economic catastropheに陥る」と警告したばかりだった。大統領は4日前には、病室からのツイートで「追加対策法案についての両党早期合意」を呼びかけており、ウォール街も混乱状態を引き起こした。

7.同日、病状完治の確認もないままホワイトハウス内のローズガーデンに姿を見せた大統領はビデオカメラを前に、「自分がコロナ感染したことは神からの恵福a blessing from god」と語り、さらに退院後も投与を続けている未承認抗体医薬「リジェネロン」について「ミラクルだ。最高の気分だ。国民の誰も無料で手に入れるべきだ」とアピールした。しかし、「神からの恵福」発言はすでに命を落とした多くの市民とその遺族たちの気持ちを逆なでした暴言だとして、全米各地から多くの非難の声が寄せられた。また、ニューヨークタイムズ紙は、大統領が「最高の気分」となるまでに診察と治療に要した費用は莫大な額に達していることを指摘した上で「国内各地には感染しても、まともな治療を受けられず苦しんでいる人たちが大勢いることを肝に銘じるべきだ」と酷評した。
トランプ退院.jpg

posted by seminar1 at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題

2020年10月10日

この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10270158
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
プロフィール
seminar1さんの画像
seminar1
長いこと教育界に住んでいる爺です。 還暦を過ぎ、ここらでちょいとゆっくりしたいと思ってます。
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: