・副作用のリスクは使用する人の状態によっても変わる。
〈小児に対する注意〉
・1歳未満:乳児、7歳未満:幼児、15歳未満:小児
・肝臓や血液脳関門などが未発達で、体の大きさに対して腸が長い → 薬の作用が強く出やすい。
・大人用の薬の量を減らして子供に与えたり、同年代より大きめだからといって多目に与えたりするようなことは避ける。
必ず用法用量を守って服用することが大切。
・カプセルなどは大きいので、特に5歳未満の幼児では喉につかえやすい。
・できるだけ一般用医薬品で対処せずに、受診勧告を。
・1歳未満:乳児、7歳未満:幼児、15歳未満:小児
・肝臓や血液脳関門などが未発達で、体の大きさに対して腸が長い → 薬の作用が強く出やすい。
・大人用の薬の量を減らして子供に与えたり、同年代より大きめだからといって多目に与えたりするようなことは避ける。
必ず用法用量を守って服用することが大切。
・カプセルなどは大きいので、特に5歳未満の幼児では喉につかえやすい。
・できるだけ一般用医薬品で対処せずに、受診勧告を。
〈高齢者に対する注意〉
・高齢者とは65歳以上を指す
・肝臓や腎臓が衰えつつあるため、医薬品の作用が強く出やすい。ただし、個人差が大きいので一概には言えない。
・高齢だからといって服用量を減らすと十分な効果が得られず副作用のリスクだけをかかえることになるので、通常量を服用する。
・唾液などの分泌量が少ないため、喉につまらせやすい。
・複数の疾病を抱えていることが多く、それだけ薬の服用量も多いため、相互作用に注意が必要。
・高齢者とは65歳以上を指す
・肝臓や腎臓が衰えつつあるため、医薬品の作用が強く出やすい。ただし、個人差が大きいので一概には言えない。
・高齢だからといって服用量を減らすと十分な効果が得られず副作用のリスクだけをかかえることになるので、通常量を服用する。
・唾液などの分泌量が少ないため、喉につまらせやすい。
・複数の疾病を抱えていることが多く、それだけ薬の服用量も多いため、相互作用に注意が必要。
〈妊婦、授乳婦に対する注意〉
・できるだけ受診勧告を。添付文書には「相談すること」に記載されることが多い。
・妊婦と胎児の血液は混ざらないように「血液胎盤関門」があるが、血液脳関門ほど厳密なものではないので、成分によっては容易に通過する。
・ビタミンAを妊娠前後に大量に服用すると催奇形性を高める。便秘薬は早流産のリスクを高める。
・授乳婦では、体に吸収された成分が乳汁に移行して、乳児に影響を与えることがある。
・できるだけ受診勧告を。添付文書には「相談すること」に記載されることが多い。
・妊婦と胎児の血液は混ざらないように「血液胎盤関門」があるが、血液脳関門ほど厳密なものではないので、成分によっては容易に通過する。
・ビタミンAを妊娠前後に大量に服用すると催奇形性を高める。便秘薬は早流産のリスクを高める。
・授乳婦では、体に吸収された成分が乳汁に移行して、乳児に影響を与えることがある。
【南関東27−009】
a.医薬品の使用上の注意において、「小児」とは、小学生以下を指す。
b.小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
c.小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用 が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。
d.一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を 使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
a.医薬品の使用上の注意において、「小児」とは、小学生以下を指す。
b.小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
c.小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用 が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。
d.一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を 使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
a × 小児:15歳未満
b × 身体の大きさに対して腸が長い。だから吸収率も高くなる。
c ○
d ○
【南関東27−010】
a.医薬品の使用上の注意において、「高齢者」とは、75歳以上を指す。
b.一般に高齢者は、基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概に どの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。
c.便秘薬は、その成分や用量によっては流産や早産を誘発するおそれがある。
d.ビタミン含有製剤の服用によって胎児に先天異常を起こすことはない。
a.医薬品の使用上の注意において、「高齢者」とは、75歳以上を指す。
b.一般に高齢者は、基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概に どの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。
c.便秘薬は、その成分や用量によっては流産や早産を誘発するおそれがある。
d.ビタミン含有製剤の服用によって胎児に先天異常を起こすことはない。
【解答】
a × 65歳以上を指す。
b ○
c ○ センナ、ダイオウ、センノシド
d × ビタミンA
【大阪26−007】
a.医薬品の使用上の注意等において、乳児、幼児、小児という場合には、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は12歳未満の年齢区分が用いられている。
b.小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
c.小児は、大人と比べて血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
d.乳児の疾患においては、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましい。
a.医薬品の使用上の注意等において、乳児、幼児、小児という場合には、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は12歳未満の年齢区分が用いられている。
b.小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
c.小児は、大人と比べて血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
d.乳児の疾患においては、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましい。
【解答】
a × 小児:15歳未満
b ○
c × 「脳の関門が未発達」だから「脳に薬が達しやすい」。
d ○ 乳児はできるだけ受診勧告を。
【大阪26−008】
a.高齢者の副作用を生じるリスクの程度は年齢のみから判断できる。
b.一般に高齢者は生理機能が衰えつつあるため、一般用医薬品を使用する際は、原則として定められた用量の範囲よりも少ない用量で使用しなければならない。
c.高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。
d.医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として65歳以上を指す。
a.高齢者の副作用を生じるリスクの程度は年齢のみから判断できる。
b.一般に高齢者は生理機能が衰えつつあるため、一般用医薬品を使用する際は、原則として定められた用量の範囲よりも少ない用量で使用しなければならない。
c.高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。
d.医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として65歳以上を指す。
【解答】
a × 高齢者は個人差が大きい。
b × 個人差が大きいので下手に調節しないほうが良い。
c ○ 前立腺肥大、緑内障、高血圧、糖尿病など。
d ○
【大阪26−009】
a.胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組みとして、血液-胎盤関門があるが、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。
b.ビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の容量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものがある。
c.医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
a.胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組みとして、血液-胎盤関門があるが、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。
b.ビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の容量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものがある。
c.医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
【解答】
a ○ 血液胎盤関門は脳関門ほど厳密なものではない。
b ○ ビタミンAの過剰症に催奇形性あり。
c ○
【四国26−011】
1 医薬品の使用上の注意等において、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満という年齢区分が用いられている。
2 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
3 小児は、血液脳関門が大人と比べて発達しており、吸収されて循環血液中に移行した医薬品成分が脳に達しにくく、中枢神経系に影響を与える医薬品の副作用は起こりにくい。
4 小児は、大人と比べて医薬品成分の代謝・排泄に時間がかからないため、医薬品の作用が弱くなることがある。
1 医薬品の使用上の注意等において、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満という年齢区分が用いられている。
2 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
3 小児は、血液脳関門が大人と比べて発達しており、吸収されて循環血液中に移行した医薬品成分が脳に達しにくく、中枢神経系に影響を与える医薬品の副作用は起こりにくい。
4 小児は、大人と比べて医薬品成分の代謝・排泄に時間がかからないため、医薬品の作用が弱くなることがある。
【解説】
1 ○
2 × 腸の長さは比較的長いので、吸収率が高い。
3 × 血液脳関門は未発達。脳に達しやすい。
4 × 代謝・排泄に時間がかかるので、体の中に滞留し、作用が強くなる。
【四国26−012】
a 一般に高齢者は、基礎体力や生理機能の衰えがみられるが、個人差が大きいため、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。
b 高齢者が一般用医薬品を服用する場合、定められた用量より少ない用量から様子を見ながら使用しなければならない。
c 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化することはない。
d 高齢者は、医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。
a 一般に高齢者は、基礎体力や生理機能の衰えがみられるが、個人差が大きいため、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。
b 高齢者が一般用医薬品を服用する場合、定められた用量より少ない用量から様子を見ながら使用しなければならない。
c 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化することはない。
d 高齢者は、医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。
【解説】
a ○
b × 減らすことなく大人量そのまま服用でOK
c × OTCで症状が悪化することもある。
d ○
【四国26−013】
a 妊婦が医薬品を使用した場合、胎児への医薬品成分の移行がどの程度防御されるかは、未解明なことが多い。
b ビタミンA含有製剤を妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされる。
c 構成生薬としてダイオウを含む漢方処方製剤においては、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避けることとされている。
d アスピリンは、胎児や出産時の母体への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の使用は避けることとされている。
a 妊婦が医薬品を使用した場合、胎児への医薬品成分の移行がどの程度防御されるかは、未解明なことが多い。
b ビタミンA含有製剤を妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされる。
c 構成生薬としてダイオウを含む漢方処方製剤においては、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避けることとされている。
d アスピリンは、胎児や出産時の母体への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の使用は避けることとされている。
【解説】
a ○
b ○
c ○
d ○
【九州・沖縄24−013】
ア 小児は、大人と比べ循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
イ 医薬品の販売に従事する専門家においては、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与える使用法は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう保護者等に対して説明がなされることが重要である。
ウ 医薬品が喉につかえると、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。
エ 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
ア 小児は、大人と比べ循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
イ 医薬品の販売に従事する専門家においては、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与える使用法は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう保護者等に対して説明がなされることが重要である。
ウ 医薬品が喉につかえると、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。
エ 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
【解説】
ア × 血液脳関門が未発達なので、脳に達しやすい。
イ ○
ウ ○
エ ○
【九州・沖縄24−014】
ア 医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として50歳以上を指す。
イ 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が弱まり、若年時と比べて副作用の生じるリスクが低くなる。
ウ 手先の衰えのため、医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合がある。
エ 一般用医薬品の用法用量は、ある程度の個人差は折り込んで設定されているため、高齢者においても、基本的には、定められた用量の範囲内で使用されることが望ましい。
ア 医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として50歳以上を指す。
イ 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が弱まり、若年時と比べて副作用の生じるリスクが低くなる。
ウ 手先の衰えのため、医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合がある。
エ 一般用医薬品の用法用量は、ある程度の個人差は折り込んで設定されているため、高齢者においても、基本的には、定められた用量の範囲内で使用されることが望ましい。
【解説】
ア × 65歳以上。
イ × リスクは高くなる。
ウ ○
エ ○
【九州・沖縄24−015】
ア 妊婦の血液は直接胎児へ流れ込むため、医薬品を使用するときは注意が必要である。
イ 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮することが望ましい。
ウ 授乳婦において、吸収された医薬品の一部が乳汁中に移行することが知られていても、通常の使用の範囲では乳幼児への具体的な悪影響は判明していないものもある。
エ 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価は困難である。
ア 妊婦の血液は直接胎児へ流れ込むため、医薬品を使用するときは注意が必要である。
イ 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮することが望ましい。
ウ 授乳婦において、吸収された医薬品の一部が乳汁中に移行することが知られていても、通常の使用の範囲では乳幼児への具体的な悪影響は判明していないものもある。
エ 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価は困難である。
【解説】
ア × 血液胎盤関門があるため、多少は作用が和らげられる。
イ ○
ウ ○
エ ○
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