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2016年09月27日
アイリバー ハイレゾプレーヤー Astell&Kern AK70 64GB が送料無料の54,800円!
NTT-X アイリバー ハイレゾプレーヤー Astell&Kern AK70 64GB ミスティミント AK70-64GB-MM が会員割引きされて54,800円で販売されています。57,000円前後で販売されているのをよく見ますが、55,000円切りは初めてだと思います。Astell&Kern 「AK Jr」の後継モデルで、この価格ながらエントリーモデルになります。第二世代AKシリーズの「AK240/120II/100II」と同様のシーラス・ロジック製DAC「CS4398」をシングル構成で搭載し、USBオーディオ出力をサポート、ネットワーク対応など、上位モデルに迫る機能を備えています。再生フォーマットは、PCMで最大384kHz/32bit、DSD128(5.6MHz/1bit)の再生に対応していますが、PCMでネイティブ再生は192kHz/24bitまでで、352.8kHzのものは176.4kHzへ、384kHzのものは192kHzへ、32bitは24bitにダウンコンバートされて、DSDの場合はPCM176.4kHz/24bitに変換されて再生されます。ハイレゾ目的に本機を考える人にとってダウンコンバートは気になる点ですが、それでもその情報量と広大なダイナミックレンジで、現場の空気感は忠実に再現されます。ヘッドホン(イヤホン)端子は通常の3.5?oシングルエンド出力端子と、2.5?o4極バランス出力(2.3V rms)も搭載しているので、2.5mm/4極バランス対応のヘッドホン(イヤホン)を接続することが可能です。バランス伝送の場合は左右セパレーションと定位感が明らかに向上し、外来ノイズにも強く解像度の高いメリハリのあるサウンドになりますので、可能な限りバランス対応のヘッドフォンを使用した方が良いと思います。USB AUDIOデジタル出力機能を使えば、 デジタル入力搭載 のポータブルヘッドホンアンプとUSB接続での伝送が可能です。DSDファイルはDoPでの伝送に対応。PCM変換しての出力も可能です。この場合のサポートフォーマットはPCMで384kHz/32bit、DoPでDSD128(5.6MHz/1bit)まで対応していますが、今後のファームウェア等により変更される可能性もあります。さらに本機は96kHz/24bitのUSB-DACとして使用することができます。ラインアウトモード(もしくはバランス出力)を使用し、アンプやスピーカーなどと接続すれば、簡単にさらなる音質を体感できます。この場合も、96kHz/24bitを超えるものはダウンコンバート、DSDはPCMに変換されて再生されます(ダウンコンバート等の影響を受けないのは、原則USB AUDIOデジタル出力機能を使った場合です)。音質的には少し劣りますが、Bluetooth4.0(A2DP/AVRC)機能も搭載されているので、Bluetooth対応スピーカーやヘッドホン、カーステレオ等と無線接続も可能です。そして、DLNA機能の強化版「AK Connect」で、Wi-Fiを通じて同ネットワーク内のパソコンやNASサーバーなどとワイヤレス接続し、それぞれに格納されている音楽データのストリーミング再生や、AK70にダウンロードする事もできます。
音質面ではヘッドフォンを選びますが、AK100?Uと比べても低音に重みが加わり堅実に再生する印象を受けました。高音は抜けの良い繊細なスッキリさがあり、中域はボーカルが先ほどの低音の特性とかみ合って躍動感が出ています。音場も広く、定位感もしっかりしていますので、iPod 等では表現できない空間感であることは違いありません。全体的な音のまとまりは、どこもわざと強調したようなところがなく、ジャンルを選ばずに音楽を聴けるまとめ方になっていると思います。ハイレゾ音源を聴く場合、ロックやポップスに音調を合わせたプレーヤーだと、クラシックをハイレゾ再生したときに違和感が出ることがあるのですが、本機はそれはありませんでした。はじめは上位機種と比べて低音再生部分は少し強調されているのかなと思ったのですが、ジャンルを渡って聴き比べてみても違和感が無かったので、強調と言うほどのものでも無いのだと思います。本機はポータブルのハイレゾプレーヤとしてはオススメなので、手を出してしまうと、たぶんイヤホンを新調したりハイレゾ音源を集め始めたり、新たに出費が増えてしまうと思うのですが、一度ハイレゾにはまってしまうと楽しいことこの上ないので、興味のある方は是非試してほしいと思います。
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