俗に“ファブレット”と呼ばれるカテゴリに属する本製品について、本稿では基本的な仕様および特徴をざっとチェックしつつ、電子書籍端末として利用する場合の使い勝手を紹介していく。
電子書籍用の端末としてはスタンダードな画面サイズ
iPhone 6 Plusの5.5型という画面サイズは、スマートフォンとしては確かに大きめだが、電子書籍を閲覧できる端末としてはそう珍しいサイズではない。比較的新しい製品では、2010年に発売されたシャープ「GALAPAGOS」のモバイルモデルが同じ5.5型だし、E Ink端末ではソニー「Reader」の国内向け初代モデルである「Pocket Edition(PRS-350)」、および楽天「Kobo mini」は5型だ。この2機種は6型モデルと併売されていることから、一回り小さいこのサイズにこだわって企画されたことが分かる。
さて、現時点において、本製品を比較する対象となるのは、本製品と同時に発売されたiPhone 6を除けば、iPhoneの1世代前に当たる4型の「iPhone 5s」、およびiPadの小型版である7.9型の「iPad mini Retina」だろう。特に既存ユーザーにとっては、手元にあるこれらの製品との違いについては気になることだろう。
この4製品に「iPad Air」を加え、本体サイズや重量、解像度などの主要スペックをざっとまとめたのが以下の表だ。価格はいずれもAppleサイトに掲載されているSIMフリー版に基いている。またiPad miniおよびiPad AirはいずれもWi-Fiモデルについて記載している。
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