現在京都市内の人気観光スポット清水寺は大改修工事中で、本来の拝観コースとは異なっています。
なので 本来の清水寺のイメージとは違う建築現場的な部分が多くなっているのが現状です。
管理人も11月の初旬に清水寺へ訪れた際に 想像していたイメージとのギャップに気落ちしたものの、
今ここでしか見られない古来から伝わる、建築の一部を見ることが出来たので、違った感動を受けました。
清水寺の建物の見えない裏の部分を少しこの目で見る事が出来たのです。
清水寺は2010年ごろから修復プロジェクトに入っていまして、約10年間くらいかかるそうです。
なので2021年頃にはまた素晴らしい姿を全体的に見られるようになる模様です。
建設関係者や古来の宮造りに興味のある方には出来る限り足を運びたくなる時期ですよね。
この特別な工事の風景は普通の方でもすごいと思う物がたくさん見れたりもします。
逆にお勧めなのかもしれません。
ただ 彼女との観光とかって方には、控えた方がいいかもしれません。
また工事の工程などで突然 拝観出来なくなったり、と言う事もありえますので、拝観の際は事前に 情報を入れてからの拝観をお勧めします。
工事の工程予定
平成28年度 素屋根の建設 (29年1月以降に着手予定)
平成29年度 檜皮葺 葺き替え
厨子漆塗り 補修
平成30年 檜皮葺完了 素屋根解体 (32年3月完了予定)
平成32年 舞台の破損部の補修予定
11年掛けての 総工費40億の大プロジェクトなんです。
清水寺へのアクセス
京都駅から清水寺へ行くのには、どのようなルートや手段が有るのでしょうか。
電車 京都駅から奈良線(8,9,10番線)奈良行、宇治行、城陽行⇒東福寺駅下車
東福寺駅から2駅 清水五条駅⇒徒歩1・8キロ
電車は3分×2で6分 プラス待ち時間 清水五条駅から徒歩25分から30分位かかります。
徒歩の道のりはほぼ登り坂なので、体力に自信のない方や、年配の方は、バスやタクシーをお勧めします。
清水五条駅からは、五条通左折⇒東山五条⇒五条坂⇒清水2丁目⇒松原通⇒清水寺
五条坂付近までくれば ほぼ清水寺へ行く方なので、行列について行けばほぼ間違え有りません。
清水五条まで来て、徒歩がしんどい方はここからバスもありますが、混雑と本数が少ないため時間がかかる様です。
バスは、清水五条から、京阪バス、80、四条河原町です。毎時2本程度で、五条京阪前⇒五条坂⇒清水道下車、ここからは、徒歩しかありません。15分程度です。
バス
京都駅からバスで行く場合 駅前のバスターミナルD1乗り場から100系統清水、祇園、銀閣寺行
もしくは、D2乗り場から206系統に乗り 東山通、北大路バスターミナル行に乗り、五条坂、清水道のどちらかで下車になります。
料金は230円で、清水道よりとほ15分程度です、
タクシー
京都駅からタクシーで行く場合 スムーズに行くと、15分程度、料金は1000円程度です。
しかし 人気の観光スポットなので 混雑すると 30分から1時間くらいかかる事も有ります。
その場合料金は2,500〜3500円位になってしまいます。
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清水寺の見どころ
清水寺の一番人気の見どころは やはり 有名な清水の舞台ですね。
この清水のぶたいですが、本殿であって 最長約12メートルの欅の木を使っています。その本数は何と139本で釘を1本も使っていないのです。
この工法は地獄止めと呼ばれ、西暦778年に建てられた清水寺ですので、その工法技術は現在にも勝っているのでは、と、思うこの頃です。
錦暈渓の崖の斜面にせり出すようにくみ上げられた本殿はまさに豪快そのものです。
四季や昼夜 色々な風景が堪能できます。
清水寺は高い場所に有り京都の町を一望でき、ロケションもとても良いのですが、見所はそれだけでは有りません。
清水寺の七不思議
清水寺には七不思議と言われる不思議が有ります。色々な疑問点が多いこのお寺は七つ以上の不思議なものがある様ですが、今回は有名な7つを説明しましょう。
1. 仁王門の狛犬
坂のきつい長い参道を上がってくると清水寺の入り口に朱塗りの綺麗な門 仁王門が見え始めます。
この仁王門こそ七不思議の最初のスポットなのです。
何が不思議か、 と言うと 仁王門の 狛犬と 門の腰貫なのです。
狛犬は、普通 阿形と 阿吽 で一対の形なのですが、ここの狛犬は、説明しますと、あ と ん で
口を開けている狛犬と口を閉じている狛犬で 一対が普通なのですが、ここの物は両方口を開けているのす。
実は 東大寺南大門の北側の狛犬もこれと同じなんです。
阿吽でなければいけないきまりだそうですが、不思議なことに 仁王門は阿 阿なんです。
阿 は宇宙や万物の始まりを意味し 吽はすべての終わり、を意味しているのです。
阿阿で始まるこの仁王門はまさに ここから何かが始まるのです。と問いかけているように思えます。
2 仁王門の腰貫
地元では仁王門のカンカン貫と言われています。
腰貫とかカンカンとか言われてもピンときませんので 画像をご覧ください。
上の画像が通常の腰貫の形で下が仁王門正面の腰貫なんです。 なぜかえぐり取られているような形ですね。
これは何を意味しているのでしょう。
仁王門をくぐる前に右側の門柱に注目してみてください。指でえぐったように丸い穴が開いています。
その裏側を見ても同じように空いています。そして片方に耳を当て、もう片方を誰かがたたいてみると、
カンカンと澄んだ音がするそうです。
中と外での合図の為と言う説もあるのですが、はっきりした理由は有りません。くぐるときにその音色を確認
してみてください。
3 清水寺6本柱の鐘楼
仁王門をくぐったら 左手に向かいましょう。
桃山様式の鐘楼が見えてきます。 鐘楼は通常4本の柱が建っていますが、ここの鐘楼は柱が6本なのです。
通常よりも大きいこの鐘楼は 6本の柱が四方転びに作られており 鐘楼としては、珍しい建て方なのです。
謎をとくと ただ単に重いのでこの造りになった。とも言えますが、あなたはどうおもわれますか。
4 清水寺三重塔
国内最大級を誇る 三十塔は重要文化財でもありますが、ここでも不思議があるのです。
塔の四隅を見ると 鬼瓦があるのですが、一つだけ東南の角だけに龍が飾られているのです。通常なら四隅おなじおに鬼瓦がかざられるのですが、 ここにはなぜか龍が飾られています。
鬼瓦は厄払いを意味しますが,龍は水神を意味し、火除けを意味しています。
京で一番高い西北の山愛宕山には、火伏の神が鎮座しており、都を火災から守っていましたが、反対の東南の方角には、守り神がいませんでした。
そこで背の高い 三十塔の東南の方角に守り神龍を飾ったのです。
5 虎の図 石灯篭
夜な夜な抜け出る 岸駒作の灯篭と言われています。
どの角度から見てもこちらをにらみつけているかのように、 見えるので、八方睨みの虎と言われています。
虎を得意とする絵師岸駆が江戸時代後期に手掛けた作品です。
あまりにも見事な掘り絵のため 夜な夜な灯篭から抜け出し 池の水を飲みに行くと言う言い伝えが有るそうです。
6 一尺七寸の足型が刻まれた石
一尺七寸と言うと、約50cmなので。かなりの大きさの足型ですよね。(笑)
足形は弁慶の物とする説が有力でしたが、平影清の物とする説もあります。
実はこの足型は、お釈迦様の両足を型どった仏足石だったのです。
拝めばどんな,大罪や穢れも消えてなくなると言われ、また 足腰に不自由がある方は、足形を撫でた手で悪い足腰を擦ると不思議なことに悪い箇所が治るという、不思議な言い伝えが有るそうです。
7 清水の舞台
清水寺 最大の謎清水の舞台なのですが、樹齢400年クラスの欅の木を140本近く使い、しかも釘を使わずに
特殊な工法で作られています。一度くみ上げたら二度と外れない位に強度がでる工法は、地獄組みと呼ばれています。
舞台部分は、雨ざらしになっており水はけをするために、傾斜が付いています。釘を使っていないのも錆による腐食を防ぐためでしょう。
昔の建築技術の高さを思わせる建築物です。
そんな高度な技術とお金をかけて、建てられたこの清水の舞台なのですが、いつ何のために造られたのか、あまりわかっていないのです。
どんな逸話があるか諸説は有りますが、どれも定かではありません。
弁慶と牛若丸の戦いは五条大橋ではなくここ清水の舞台説もあります。
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