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2021年06月12日

感想41 「青列車の秘密」アガサ・クリスティ





今日の感想は「青列車の秘密」です

ポワロは石油王ルーファスの娘ルースの誕生パーティーで、多額の遺産を相続したばかりのキャサリンという若い女性と知り合う。
 ポワロたちとルースは同じニース行きの寝台列車に乗る予定だった。
 出発後、キャサリンはルースにせがまれ、個室を交換する。
 愛人との密会に好都合だったのだ。だが翌朝、ルースが無残な姿で発見され、彼女が持っていた宝石もなくなっていた。






どうしてこうも、被害者というのは被害者になりうる素質を持っているのでしょうか(笑)
探偵や、刑事なども天性の素質があるかないかでしょうが、
「ザ・被害者になりやすい人」というのは、どうしてこうも……(笑)
と思えるほど、明らかに被害者的ですね。
なんのこっちゃと思うでしょうが、被害者であるルースがどうしても、被害者になってしまうだろう
と思うわけですよ。

ただね、金持ちだから、若い女だから殺されるというのではなく、
「今、このタイミングですべきではない」ことをするから
そう感じるわけですよ。

公に秘密を持って、それを楽しんでいる。
若くて金のある女が楽しげである。それも、その楽しみというのが、
人をいじめたり、負の感情の上に乗っかている。と誰もが分かるような楽しみ方。
一言でいえば、いやな楽しみを見つけたようだ。という感じ
解りますかね?





きっと、彼女に関わればろくなことにならない
そんな危機的感覚を得るようなそんなオーラを放つんですよね

まぁ、話しの中の人ですからね、ろくでもないに越したことはないので、
お金持ちでもいい人は居るでしょうし(笑)
とにかく、彼女は殺され、犯人の異常な性癖を知り、
ま、まぁ、そういうこともあるよな。
と、かなりいやぁな気分にさせられる結末の話しです

今では普通ですし、逆に、それ以上に早く移動できるので、
寝台列車などで旅をするシーンは、ある意味、当時の流行だったのでしょうね。
今でいう、SNSほどの影響力があったのかも。とか思うのです。
この小説がね。





青列車で移動する。その間に殺人が起こる。
あの駅で降りて、あの道をポワロが通った。
なんて思いながら、初版発行された時にも、聖地巡礼ってあったのかな?
などと、あの列車内の部屋を見るたびに思ってしまう。

このポワロシリーズは特にそう思うのだけど、
最初の頃には、まだロングスカートを履いたドレスの女性がほとんどだったのに、
戦争色が強くなってきたころから、急に女性の服装が変わる。
衣服の遍歴が見られるものってちょっと楽しい
それと同時に、移動手段とか、伝達方法とか、
歴史のスピードが見られるのって、本当に面白いなぁ。と思う。



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