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2018年04月13日
世間は甘い
やっとあったかくなってきましたね。あったかくてますますぼんやり(笑)。
こんなに毎日ぼんやりしていて大丈夫なのか?と自分が心配になっていますが、お仕事は少しずつですがあって、今のところはどうにか暮らしている不思議。
離婚する前は、自分ひとりで家賃も払って暮らしていくなんて無理無理無理と思っていたのだけど、やってみるもんだなあと、これは今年の始めごろにも思ったことですけどね。まあ、このままずっとこんな調子でやっていけるのかどうかはわからないので、そこは不安なんですが、ひとり暮らしを始めて約8ヵ月。預金残高から考えて、あと2ヵ月は暮らせるはずなので、10ヶ月はなんとかなってるんですよ。1年まであと一息じゃん。この先ある程度の収入の見込みはあるのでそこまではなんとかなりそうです。
なんか、世間は甘いなあ……とぼんやりしながら考えてて、あれ? これと同じことを若い頃にも思ったな、と思い出しました。
ン十年前、私は学校を卒業してもちゃんと就職もせず、アルバイトなんかをしながらフラフラ暮らしてたんですよ。その日暮らしみたいな感じでそりゃもう貧乏だったけど、なんとかなってたんですよね。そのうち、アルバイトから社員にしてくれた会社で月給ってもんをもらうようになり、貧乏も脱出できました。
その時に「世間は甘い」と思ったんですよね。
だって、なんのコネもツテもない資格も学歴もない女の子がひとりで生きていくなんて、そんな甘いことはないよと、親や学校の先生や先輩とか、とにかくまわりの人達みんなからそう言われ続けてて、私もそうなんだろうなあ、そのうちどうしようもなくなって実家に帰ることになるか、夜のお仕事とかもやらないと生きていけないことになるのかなあなんて思ってたんですよ。それが、どうにかこうにか昼間の仕事で社員として雇ってもらえて、ひとりでも生きていけてたんです。
今で言えばブラックな小さい会社だったけど、それなりに仕事もおもしろかったし、その頃の私にとってはお給料も悪くはありませんでしたから、なんだー、こんななんにも取り柄のない私でも生きていけるなんて、世間様ってのは、大人達が言うほど厳しくはないみたいだなって思ったんです。
で、そこからン十年。
私にとっての真のブラック企業は、かつては「永久就職」と言われた結婚生活だったわけですが(ここ笑うとこ)、年を取った女がひとりで生きていけるなんてそんな甘いことはないと言われ続けて、そのために何十年も我慢してしまったんです。
そ・れ・が!!
えいや!っと離婚してひとり暮らしをしてみたら、今のところはなんとかなってる。
やっぱり、世間は甘いんじゃないでしょうか。
よく、人は一旦贅沢を知ってしまうと生活の基準をそこから下げることができなくなるって言われてますが、私はずっと、あの、学校を卒業してフリーターで貧乏だった頃の状態に戻ってもやっていけるって思ってたんですよね。今は古い賃貸アパートで、新築の一軒家で暮らしてた結婚してた頃に比べれば、いろいろと生活の基準も下がっているとは思いますが、まだまだ大丈夫。フリーターしてた若い頃よりは全然贅沢してる。部屋だってあの頃よりは1.5倍ぐらいの広さがあるしきれいなお風呂もある。乾燥機はないけど洗濯機はある。あの風呂なし六畳一間の、アパートというよりも「下宿屋」といったほうがいいような部屋よりもずっと贅沢。ちょっとは貯金もある。
思えば、あの六畳一間の下宿屋で「こんなひとり暮らしがしたいなー」とぼんやり夢見てた未来は、もしかしたら今の生活みたいなことだったのかもしれません。長い結婚生活の時間をすっとばして、あの頃と今が直結してる感じ。
まー、私自身は確実に年を取っているので、そこは悲しいものがあるんですが、でもま、ブラック結婚生活はさておき、このン十年があったから今のお仕事もあるわけで、そのおかげでなんとか暮らしていけるようなので、無駄ではなかったと思いたいです。
というわけで、この先も世間様には甘やかしていただいてなんとか生きていきたいと思います。
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